プレイレポート
DonutsのVRアドベンチャー「Mr.Hack Jack: Robot Detective」を紹介。ロボット探偵になって事件を解決しよう
Donutsでは,2018年より海外出身の開発者5名とPRなどを担当する日本人スタッフ1名がチームを組み,VRゲームの開発に取り組んでいる。その成果の第1弾として,2019年2月に「the LAST LETTER」の配信を開始したが,このタイトルは試験的にリリースしたものでプロモーションはほとんど行わなかったという。
そのためDonutsの本格的なVRゲーム参入は,今回紹介する「Mr.Hack Jack」からとなる。同社では,本作のあとも2020年内にかけてシューティングゲーム(ハンティングもの)を含む3タイトルのVRゲームをリリースする予定で,PlayStation VR版の展開も視野に入れているとのこと。
「Mr.Hack Jack」は,プレイヤーがロボット探偵となって,ロボットによる事件を解決していくという内容だ。具体的には,事件現場に配置されている警察の捜査官ロボットや被害者ロボットをハッキングし,得られた情報をヒントに手がかりを探したり,パズルを解いたりしながら謎を解いていく。
今回のプレイでは,虫眼鏡を使って事件現場のバーに残されているDNAの痕跡を探したり,証拠品を集めたりするミッションなどを体験できた。痕跡や証拠品は複数あり,見つけたものは手元の端末に記録されていく。ミッション内で必要なものをすべて見つけると,関係者のプロフィールや,何が起こったのかが判明していき,最終的に事件の全貌が浮かび上がってくるという流れである。
また,ところどころにパズル的な仕掛けも用意されている。例えば2階に通ずるドアを開けるためには,バーカウンターに置いてあるレジを調べて,点滅した光の順番にパネルを押していくパズルを解く必要がある。
実際に「Mr.Hack Jack」をプレイしてみると,目を惹くのは雰囲気のある美しいグラフィックスである。その中でもロボット達のレトロフューチャーで可愛らしい外観は,ハッキングで情報収集できるのに調査では虫眼鏡を使ったり,なぜかロボットがバーに通っていたりと,未来的なテイストとアナログな要素が入り交じった,ちょっと不思議な世界観を象徴しているかのよう。
本作の独特な世界観にピンと来たVRアドベンチャーゲーム・脱出ゲームファンは,ぜひチェックしてほしい。
- 関連タイトル:
Mr.Hack Jack: Robot Detective
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