プレイレポート
PS4版「黒い砂漠」が8月23日にサービススタート。オープンβテストで体験した「黒い砂漠」の魅力を紹介
テスト開始早々に新規チャンネルが増設されるなど,大きな注目を集めている本作。このβテストに4Gamerも参加したので,そこで触れられた「黒い砂漠」の魅力を紹介しよう。
プレイアブルキャラは6種類。顔や体型など細かなキャラメイクもできる
今回のOBTでプレイヤーが選べたキャラクターは,近接タイプの「ウォーリア」と「ジャイアント」,近〜中距離戦向けの「ソーサレス」,遠距離戦が得意な「レンジャー」「ウィザード」「ウィッチ」の6種類だった。公式サイトにはさらに多くのクラスが掲載されているので,サービスが開まれば,それらのクラスも順次使用可能になるだろう。なお,本作ではクラスと性別が固定されているので,キャラクタークリエイトで性別の変更はできない。
ウォーリア |
レンジャー |
ソーサレス |
ジャイアント |
ウィザード |
ウィッチ |
ただ,キャラクターのカスタマイズという意味では,かなり細かな調整が可能だ。ヘアスタイルやヘアカラーはもちろん,目や鼻,耳や皺といった顔の細かな部分,身長や肉付きといった体型など,調整できる部分は多岐にわたる。納得いくまでカスタマイズし,自分好みのキャラクターを作り上げることができるのが本作の魅力だ。
すべての世界が地続きのオープンワールド。足の向くまま気の向くまま冒険しよう
本作は,サンドボックスタイプのオープンワールドゲームだ。すべてのフィールドがシームレスにつながっていて,陸上のフィールドからダンジョンや海まで自由に行き来できる。ゲーム開始当初はチュートリアルを兼ねたメインクエストに沿って進むが,それらを無視して勝手気ままに世界を歩き回ることも可能だ。とはいえ,高レベルのモンスターが徘徊するエリアにうっかり足を踏み込んでしまう危険もある。いきなり世界の踏破に挑戦し,志半ばで倒れてしまうなんてのも,冒険談の1つにはなるかもしれないけれど。
険しい山,峡谷に隠れた遺跡,廃墟と化した城,水に囲まれた妖精の住処など,本作では美しいグラフィックスで描かれた数多くの見どころが,プレイヤーを待っている。それらを探し歩いて,いろいろな発見をするのも,本作の魅力だ。
ノンターゲティングによる派手なアクションと爽快な打撃感
本作のバトルは,ノンターゲティングタイプのアクションとなっている。[R1]ボタンのメイン攻撃と[R2]ボタンの補助攻撃を中心に,左スティックで方向を入力することで,多彩なスキルアクションが楽しめる。
また,ただ攻撃するだけでなく敵を投げてダウンしたところを追撃したり,背後から斬りつけることでより高いダメージを与えたりと,さまざまな戦術も存在する。ノンターゲティングであることを最大限活用し,効果的な戦い方を心がけよう。
クラスごとに特徴的なスキルがあるが,スキルはキャラクターのレベルが上がると習得可能になる。ただし習得には「スキルポイント」が必要だ。スキルポイントは,経験値とともに戦闘を繰り返すことで得られる。
本作ではフィールドモンスターとの戦闘のほかに,レアな武器がドロップするレイドボス戦や,プレイヤーが2つの陣営に分かれて戦うPvP「赤の戦場」,ギルド同士による「拠点戦/占領戦」など,バトルコンテンツも豊富だ。実を言えば,メリットこそあまりないがフィールド上でのPvP,いわゆるPKも存在する。
世界を自由に歩き回り,出くわしたモンスターと戦い,ときには他のプレイヤーと命を懸けて戦う。ちょっと厳しいところのある世界だが,そんな世界を自分の意志でめぐれるのも,本作の面白さと言えるだろう。
採集や生産だけで生きていける生活系コンテンツ。部屋を借りてハウジングも楽しめる
世界の広がりやバトルコンテンツだけではなく,豊富な生活コンテンツも本作の魅力だ。
生活系コンテンツの根幹となるのが「採集」だ。採集は木を切って木材を手に入れたり,岩を掘って鉱石などを手に入れたりすることができる。これらの採集には対応する道具,例えば木を切るなら斧,岩を掘るならつるはしなどを装備する必要がある。
本作の面白いところは,これらの採集行動を行うと生活コンテンツの経験値のほかに,キャラクターの経験値も入手できるところ。極端なことを言えば,モンスターと戦わなくても,採集を行っているだけでキャラクターのレベルが上がるというわけだ。
採集で得た素材は,アイテムを生産する素材として活用できる。
加工には素材を混ぜ合わせる「混合」,素材を砕く「粉砕」,素材を温める「加熱」など,様々な手法がある。
加工したアイテムは,アイテム生産の材料になる。生産できるアイテムは,武器や防具といった装備品はもちろん,家具や採集に必要な道具など多岐にわたる。街で工房を借りて,さらに労働者を雇うといった準備が必要になるが,素材を集めておけば,次々と指定したアイテムを作ってくれるので非常に便利だ。
街では生産用の工房のほかに,自分の部屋を借りることもでき,家具などを飾ってハウジングが楽しめる。レイアウトは,街,部屋ごとに異なるので,自分のイメージにあった部屋を借りよう。
また,部屋に「料理道具」を設置して料理を作ったり,「錬金術道具」を設置して錬金でポーションや上位素材を作ることもできる。
PCで産声を上げた「黒い砂漠」だが,今回のOBTをプレイして思ったのは,ほぼ違和感なくPS4に落とし込まれているということだ。
HUDを自由に変更できないなど個人的に気になるところはあったが,バトルも,冒険も,生活コンテンツも十分に楽しめた。オープンワールドのMMORPGだから不親切なところがあるかも……と思う読者もいるだろうが,序盤はチュートリアルを兼ねたメインクエストに沿ってプレイすれば,迷うことなく「黒い砂漠」の世界とシステムに馴染めるはずだ。
モンスターと戦ってレベルを上げ,強さを追い求め,仲間とともに強大なレイドボスに挑んでもいいし,ほかのプレイヤーとPvPの腕を競い合うのもいい。戦闘から身を遠ざけてひたすら釣りをして暮らしたり,農作物や酪農に励んで平和を堪能したりするのもいいだろう。「黒い砂漠」は,プレイヤーがどのように遊んでも,そしてそのほとんどが認められる懐の深い世界だ。
「黒い砂漠」公式サイト
- 関連タイトル:
黒い砂漠
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