企画記事
「コンカラーズ・ブレード」初心者ガイドをお届け。敵将! 討ち取ったりィ!
グローバルで展開されているタイトルで,同じサーバーにいろいろな国のプレイヤーがおり,最近は日本人プレイヤーも大幅に増えている。クランが国別に作られることも多く,日本人プレイヤーの多さは純粋にゲームプレイの楽しさに直結する部分なので,嬉しいところだ。
とはいえ,新しく始める人が増えたはいいが,何をどうすればいいのか分からないという人も少なくないと思う。そこで今回は初心者向けのガイドをお送りしよう。4Gamerにはプレイレポートも掲載しているので,ゲームの基本を知りたい人は,先にそちらを参照してほしい。なお,DMM GAMES版の提供は終了しているが,Steamで配信しているのでそちらで楽しんでほしい。
DMM GAMES版がリリースされた「コンカラーズ・ブレード」を紹介。最大30人,1000ユニットの軍勢がぶつかり合うPC向け戦略アクション
Booming Gamesが開発,NetEase Gamesがサービスを行う「コンカラーズ・ブレード」は,最大30人,1000ユニットが激戦を繰り広げる“剣戟ストラテジー・アクションMMORPG”だ。2020年4月27日に配信されたDMM GAMES版のプレイをとおして,基本的なシステムや遊び方を紹介しよう。
「コンカラーズ・ブレード」Steamストアページ
コンカラーズ・ブレードのイロハ
本作は基本的に対人戦をメインとするゲームだ。連盟クエストなどの対NPC戦もあるにはあるが,メインはやはり対人戦だ。ゲームを進めていき,クランに所属すると「領土戦」というものにも参加することになると思うが,今回はひとまず基本となるゲームルールを紹介する。
実戦演習
・訓練場|人-AI協同(レベル3以上,5対5)
プレイヤーとAIによる対戦モード。マップ上にいくつかある拠点を奪い合う。攻城兵器はなく敵もAIキャラクターなのでバトルの練習にちょうどいい。
・旗争奪戦(レベル8以上,8対8)
こちらは訓練場と同じルールで対戦相手がプレイヤーとなったもの。イーブンな状況での単純な殴り合いが好みならおすすめのモードだ。
・攻城戦(レベル2以上,最大15対15)
クラン同士がぶつかり合う領土戦に次ぐ本作の花形となるゲームモード。攻撃側と防衛側に分かれ,攻撃側は時間内に敵本陣の制圧を目指す。大砲や弩,攻城櫓や破城槌などの攻城兵器も登場し,大規模な戦いが楽しめる。
・イベントバトル
シーズンごとに用意された期間限定のゲームモード。シーズン報酬が入手可能で,そのシーズンでフォーカスされた場所が戦場となる。時間限定だったり,週間で報酬がもらえる回数が決まっていたりするが,とりあえず回数分はこなしておこう。
領土戦
ワールドマップ上の領地を奪い合うゲームモードで,毎週火曜日と土曜日の19:30〜21:30(最初の30分は準備時間)に行われる。クランに所属して宣戦布告をしないと基本的に参戦できない。
実戦演習とは勝手は違うが,経験を活かす場所でもあり,プレイヤー同士の本気のぶつかり合いが楽しめる。
連盟クエスト
3つの難度に分かれた対AI戦。装備の素材が手に入ったり,ウィークリークエストの対象になってたりするので,プレイする機会も多い。
戦場乱戦
期間限定で開催されるゲームモード。連れていける兵団が統率値の制限を受けなかったりと,実戦演習とはまた違ったルールが設定されている。また,武将(プレイヤー)のみで戦う一騎打ちモードも用意されている。クエストなどで指定される「血みどろの戦場モード」はこれを指している。
ランク戦(レベル100以上で参戦可能)
腕を競い合うランク戦。開催される時間は決まっており,参戦可能レベルも高いが,ランクを上げていくと報酬がもらえるため,機会があれば参加してみるのもいいだろう。なお,このモードでは兵団は消耗せず,アイテムの入手も(ランク報酬以外では)ない。
コンカラーズ・ブレードではシーズンと呼ばれる区切りごとにワールドの状況がリセットされる。プレイヤーが編成した兵団や所持品,レベルなどはそのまま引き継がれるが,シーズン開始直後は戦場に出せる兵団や装備の一部性能に制限がかかり,新規プレイヤーでもプレイしやすい環境が用意されている。現在のシーズンは「ヴァルハラ:フェンリルの生贄」(関連記事)で,2021年3月18日に始まったばかりだ。
なお,シーズンごとに新しい兵団が追加され,クエストをクリアすることでその兵団が使用可能になる。過去のシーズンのクエストも挑戦できるので安心してほしい。
兵団の基本
本作は武将であるプレイヤーとその配下の兵士である「兵団」が戦場で共に戦う。兵団にはさまざまな兵科が用意されており,それぞれ役割が違う。また,兵団は戦闘に赴き,損耗することで軍備を消耗していく。軍備状況が50以下になると能力をフルに発揮できなくなるので注意が必要だ。
ワールドマップでの戦闘(領土戦を含む)では,軍備に加え,倒された兵士は負傷・戦死状態になり,戦闘に参加できなくなる。街や前線基地などで治療と補充が可能だ。
ちなみに兵団はプレイヤーの統率値(デフォルトでは700)の範囲内で,戦場に連れていく部隊を編成する。強力な兵団ほど必要統率値は高くなる。つまり,強力な兵団だけで戦場に繰り出そうとすると,兵団数が少なくなる。
兵団は戦闘などを通じて得られる「戦功」を消費してアンロックしていく。兵団の強さはおおよそ星の数で測れるが,それぞれ特色を持っているのでツリー画面で確認しておくといいだろう。
以下,各兵科の大まかな概要を紹介しよう。
歩兵
戦場の最前線で戦う兵団。敵の進行を抑えたり,敵の防御を打ち崩したりと,とにかく戦場での主役となる。前線を張る歩兵がいなければ戦闘は成立せず,またエリアの確保も困難になる。編成する兵団に困ったらとりあえず歩兵を入れておこう。
・小盾兵
小さな盾と刀,あるいは剣を持つ兵団。「襲撃」という相手に突撃してダメージを与えるスキルを持っていることが多い。近距離における攻撃力と,盾を持つため比較的高い防御力があり,バランスのいい兵科だ。乱戦でもある程度活躍してくれるが,襲撃で側背面から攻撃を仕掛けると相手をせん滅できる。
・長槍兵
リーチの長い槍を持ち,「馬止め」というスキルを持っていることが多い兵団。馬止めは対騎兵用と思われがちだが,騎兵,歩兵問わず敵の襲撃スキルに対して絶大なカウンター能力を持っている。陣形を維持したまま進む「推進」スキルを持っているもの兵団もあり,攻防で要となることも多い。
・大盾兵
非常に大きな盾を持つ防御力に特化した兵団。全方位に盾を展開する「鉄壁陣」といった陣形を使えるため,最前線で敵の攻撃を一手に引き受ける前線維持の要ともいえる存在だ。
遠距離兵
遠距離兵はその名の通り,弓など投射武器を用いて遠距離から攻撃する兵科だ。大きく分けて弓,弩,銃の3種があり,どれも特色が違うが,基本的に接近されると脆弱で,前線を構築する歩兵がいなければ真価は発揮できない。
・弓兵
長い射程と曲射能力を持つ兵団。毒矢や火矢といったスキルを持っていることもある。その最大の特徴は曲射ができることで,指定地点への攻撃(1キー)と合わせ,うまく活用すれば障害物を越えて敵の脆弱な部分を削り取ることができる。遠距離兵全般に言えることだが,陣形を組んだ大盾兵には無力に近い。他の遠距離兵と比べて威力は低いが射撃速度は高い。
・弩兵
高い貫通力を持った弩で相手を貫く兵団。弓より高い火力を持っているが,弾道は直射ぎみのため,運用は直接照準射撃になりがちだ。ただし,弩は敵を貫通してダメージを与えるため,密集陣形を取ってる兵には脅威となる。
・銃兵
高い攻撃力を持った兵団。想像の通り射撃速度は3種の中で一番遅いうえに,射程も短く,射撃精度も低いため,うまく扱うにはコツが必要。整列(Xキー)と指定射撃(1キー)を交互に使うことで,斉射を繰り返して精度をある程度補うことができる。
騎兵
騎兵にもいくつか種類があるが,基本的には機動力が早く,襲撃の火力が非常に高い。一方で,継続した戦闘が苦手で,歩兵相手にその場にとどまって戦闘するとほぼ負けてしまう。また,遠距離兵科にも弱く,油断すると一瞬で壊滅してまうため,用兵には注意が必要だ。
その分,敵の背面を取ったときの襲撃はすさまじい衝撃力で,敵を一瞬にして壊滅するほどの威力がある(兵団にもよるが)。
前線を支える歩兵を多めに入れておくと戦場で役立てる。小盾,大盾,長槍をそれぞれ入れておけばどんな状況でも活躍しやすいだろう。自分のスタイルが定まってきたら,特化していくのも悪くない。
遠距離兵に関しては部隊に編成しても1兵団に留めておく方が無難だ。前線の兵がいなくなれば何もできなくなる。ハマれば驚異的な戦果をあげることもあるが,運用が難しく,戦局を見極められなければ活躍させづらい。部隊をすべて遠距離兵で埋めるのは避けた方がいい。
経済の仕組み
コンカラーズ・ブレードには「戦貨」「銀貨」「金貨」の3つの通貨があるが,用途や入手法など意外に分かりづらいので,それぞれ以下で紹介する。
・戦貨
もっともポピュラーな通貨で,NPC商店での売買,兵団の編成や軍備の補充,治療などで使用する。攻城戦などで手に入るほか,クエストの報酬でももらえる。
・銀貨
鉄火競売所などプレイヤー間の取引や,攻城機械の購入や製作,資源の加工などで使用する通貨。ウィークリークエストの報酬や,戦闘終了後に稀に出てくる金庫を,鍵を使って開けることで入手できる。鍵もウィークリークエストの報酬で手に入る。使用用途がかなり広いので手に入るチャンスは逃さないようにしたい。
・金貨
いわゆる課金通貨。さまざまな便利道具や経験値ブースト,シーズンパス,スキンなどの購入に使用する。前述した「鍵」も購入可能だ。
序盤のススメ
基本的な操作方法などのチュートリアルを終えた後は,実際に戦場に出るチュートリアルクエストが発生する。序盤は一つ一つ要素を覚えながらクエストをクリアしていくだけで大丈夫だ。マップ上に「!」マークが出ているとクエストが発生しているサインなので,忘れずに受注しておこう。
ウィークリークエスト(毎週クエスト)は週初めに自動的に受注され,特に意識していなくても自動で進行する。ただし,意図的にやらないとクリアできないものもあるので,Lキーで内容を確認しておくといいだろう。報酬が豪華なので可能な限りこなしておきたい。
街の外には「馬丁」を通じて出ることができる。広大なワールドマップにはさまざまな領地があり,資源が採集できるポイントもある。資源は攻城兵器や兵団の軍備の作成,拠点クエストに使用するので,機会があれば集めておこう。NPCの山賊やほかのプレイヤーに襲われることももあるので,気をつけてほしい。
また,バトルを行っていると武器種ごとに「スキルポイント」が獲得できる。能力を向上したり,スキルを強化したりできるので,忘れずに習得しておこう。また,最初に決めた武器種以外は共通スキルポイントを使用してアンロックできるので,気になる武器があればアンロックしておくといいだろう。
戦いのコツ
・兵団は慎重かつ大胆に使え
プレイヤーと共に戦う兵士たちは「兵団」と呼ばれる単位で行動する。兵団は将軍であるプレイヤーの統率力以内で部隊を編制し,戦場へと駆り出す。基本的な部分だが,戦闘中に失われた兵力は回復しないため,無駄死にさせるとそれだけで不利な状況に陥る。かといって兵団を温存しすぎても戦闘には何ら寄与しないので,可能な限り意味のある戦いを心がけたい。慣れないうちは味方の兵団の横に陣取るだけでも役に立てるはずだ。
また,将軍(プレイヤー)は兵としてみれば突出した戦闘力を持っているが,単騎で兵団を薙ぎ払うほどの力はない。単騎で駆けるよりは兵団をうまく運用し,その行動を補助するように動いた方が戦果を上げやすいだろう。
・戦いの基本は「不利な状況であれば戦わない」
戦う場所を選べるのであれば有利な状況で戦うべきである。明らかに敵の数の方が多い状況では,無理に攻撃をしかけるべきではない。味方の到着を待って攻撃するといいだろう。
逆にこちらの数が少なかったとしても,敵の正面攻撃に耐えられる兵科で,かつ味方が敵の後方から襲撃できる状況である場合などは戦う選択肢もある。始めたばかりの頃は判断が難しいが,「勝てる」と思ったときは臆せず戦ってみるといいだろう。仮にそこで負けたとしても,その経験は糧となるはずだ。
・補給ポイントを活用しよう
戦場には十字マークがついた補給ポイントが用意されている。そこでは疲弊した馬の交換や攻城兵器の補充,兵団の交代などが可能だ。また,補給ポイントの範囲内に兵団を配置すれば,回復と矢弾の補給ができる。余裕があるときに回復しておけばより効率的に戦果を上げられるだろう。[ctrl]キーで兵団に指示を出せば遠くからでも兵団を補給ポイントに送れる。
・時間は有効に使うべし
敵の将軍3人に対し,こちらが1人の場合,できる限り時間をかけて戦うべきだ。相手がこちらに対してにらみ合いを続けてくれる限りでは,戦場全体でみれば有利に働く。逆にこちらの方が数が多く,相手の方が少ない場合は一気呵成に攻め崩すべきだ。時間をかければかけるほど,他方面で苦戦を強いられることになる。
・攻城兵器と投石器
実戦演習の攻城戦では初めから兵器が配置されており,それを使用することもできるが,プレイヤーが持ち込んだ兵器を設置して使用することもできる。兵器は敵の前線を崩すのに絶大な威力を発揮するが,着弾後に爆発するタイプのものは味方にもダメージを与えるため,使うときは注意したい。
また,攻城戦の攻め側は1人1回,投石器による支援攻撃を使用できる。非常に強力な攻撃なので,敵の集団に対して積極的に使うといいだろう。これも味方に当たるので,使う際は気をつけよう。
コンカラーズ・ブレードは要素が多いので本稿で説明しきれないところもまだまだある。クランに参加して領土戦を繰り広げるのも良し,カジュアルに攻城戦をひたすら楽しむのもいいだろう。ランク戦を極めてみるのもありだ。よき将軍ライフを楽しんでほしい。
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