連載
機械がやり残したことを叶えてあげよう。アドベンチャーゲーム「おわかれのほし」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2055回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,アドベンチャーゲーム「おわかれのほし」(iOS / Android)を紹介する。
「おわかれのほし」ダウンロードページ
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舞台となるのは,自分のことを人間だと思いこんでいる機械たちがの星である。ほとんどの機械は死んでおり,そういったなか最後の一人として目ざめた機械の子供をプレイヤーが操ることになる。
ゲームの目的は,死んでしまった村人(機械)の体を借りて,彼らがやり残したことを代わりに遂げること。タイトルどおり,“お別れ”がテーマのゲームだ。
主人公が動かない機械に近づくと,その遺体を借りることが可能だ。すると「最後に一杯のビールが飲みたかった」「妻にしてあげたかったことがある」など,やり残した想いが伝わってくる。
村の中には,さまざまなアイテムが落ちている。たとえば「遠くの世界が見たかった」と語る少女には望遠鏡を探してあげたり,「愛する妻のためにとある装置を作りたい」という人には素材を集めてあげたりするのだ。
そうして,やり残したことがなくなった機械は,村の外れにある“おわかれをするばしょ”で,その最期を見届けられる。
彼らとのお別れは,儚くも美しい。また,機械を通じてさまざまな価値観に触れられる,メッセージ性の強い作品である。儚い世界観が好きな方は,ぜひ一度プレイしてほしい作品だ。
著者紹介:オクムラワタル
平成生まれのゲーム野郎。ファミコンとともに幼年期を過ごし,ゲームによって育てられた存在。ジャンルを問わずゲームを愛しており,FPSから恋愛シミューレーションまでなんでもいじる。ちなみに説明書は読まない派である。
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(C)2019 tokoronyori
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