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  • 発売日:2020/09/28
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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原神
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「原神」は毎日コツコツとキャラを育成するのが楽しいゲーム。リソース不足に悩むプレイヤーが勧める,初心者がやるべきこと
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印刷2021/02/19 12:00

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「原神」は毎日コツコツとキャラを育成するのが楽しいゲーム。リソース不足に悩むプレイヤーが勧める,初心者がやるべきこと

 miHoYoがサービス中の「原神」PC/PS4/iOS/Android)では,2020年9月28日のサービス開始以降,およそ1.5か月程度のペースでアップデートが行われ,新たな冒険が描かれ続けている。
 原神といえば,アニメ調の3Dグラフィックスを採用したオープンワールドRPGとして,サービス前から話題となっていたことは記憶に新しい。確かに,それは原神の楽しい部分ではあると思う。ただ,個人的にはそれ以上に,「推しのキャラクターをじっくり育成して,いざ実戦投入したときの気持ち良さ」こそが魅力のゲームではないかと思う。

画像集#028のサムネイル/「原神」は毎日コツコツとキャラを育成するのが楽しいゲーム。リソース不足に悩むプレイヤーが勧める,初心者がやるべきこと

 原神はキャラクターの魅せ方がうまい。入手していないキャラクターであっても,その人物の掘り下げに注力したシナリオがけっこうなボリュームで展開されるため,つい欲しくなってしまう。
 ★5キャラクターだけでなく,★4キャラクターもきっちり育成すれば強く,元素(属性)のシステムやエンドコンテンツの都合上,出番もたくさんある。
 そのため,次はこのキャラクター,その次はこのキャラクターと,育成に注力したくなるのだ。

 しかし,原神のキャラクター育成の道は長い。育成要素が数多くあるのだが,それに必要なリソースはどれもこれも不足する。だからこそ,毎日コツコツプレイして素材を集めているのだが,実を言うと原神では,このコツコツプレイのメリットが非常に大きくなっている。つまり,「原神は気になるけどまだ手を出していないなぁ」という人は,もったいない状態であると言える。
 本稿では,「気になる人は1日でも早く遊んでほしい,足りないんだよ,素材が!」という,いちプレイヤーとしての切実な気持ちから,「じゃあ,数あるコンテンツからどう進めていけばいいの?」という初心者向けガイドをお届けしていきたい。


原神のキャラクターが強くなる仕組み


 原神を始めたばかりであれば,進め方はとくに考えずに,メインストーリーを楽しみながら,いろいろな場所に赴いて冒険しつつ,各地のワープポイントを使えるようにしていけばいい。ある程度まで冒険者ランクを上げて,行ける場所も増やしていかないと,育成のために周回したいコンテンツが開放されないからだ。
 もちろん,途中で寄り道して宝箱を求めて歩き回ったり,フィールド上のギミックを解いたりしてもいい。好きなことをすればOKだ。

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 ……と言われても困ると思うので,あえて付け加えておくとすれば,序盤からフィールド上で拾えるものは拾っておこう。「スイートフラワー」や「ミント」といった,どこでも集められる素材以外は,基本的にどれも不足すると思っていい。移動中に足元にあるものは全部もらっておくぐらいの気持ちでいると,ある程度の数が集まるだろう。
 とくに,光る蝶々から取得できる「晶核」は,序盤から積極的に集めておくのがオススメだ。これは大雑把に言えば「周回体制に入ったとき,必要な周回数を半分にできる」(正確には報酬を倍にする)アイテムになるのだが,集めようと思わないと数が揃わないので,序盤から意識しておくと後々幸せになれる。

限られた場所にしか生息しておらず,近寄ると逃げていく輝く蝶々(普通の蝶々とは別物)。見つけたらとりあえず捕まえておくと,後の周回が楽になる
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 ゲームを進めて,行けるコンテンツも増えると,いよいよキャラクターの育成に手を付けていくことになるわけだが,その前に,原神においてキャラクターがどういった要素で強化されるかを確認しておこう。

 まずはキャラクターのレベルアップと,一定値ごとに定められたレベルキャップの上限解放だ。レベルアップには経験値獲得用のアイテムが,上限解放には主にフィールドボスのドロップを中心とした素材が必要となる。
 キャラクターが使う武器も同様にレベルアップと上限解放があるが,こちらの経験値獲得にはまた別の経験値獲得アイテムを使う。上限解放の素材は「秘境」(ダンジョン)で集めることになる。

本のようなアイテムで経験値を得られる。敵を倒して獲得できる経験値は微々たるものなので,実質この本だけがレベルアップ手段だ。右の紫色の本が一番多く経験値がもらえるが,常に不足する。無限に欲しい!
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武器のレベルアップには鉱石を素材とするアイテムが必要。もちろん常に不足する。無限に欲しい!
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 また,武器とは別に「聖遺物」という装備品もある。これは「冠」「杯」「花」「羽」「砂」の5部位に分かれており,すべてのキャラクターに各部位1つずつ装備可能だ。名称が独特なので分かりづらいが,イメージ的には防具だと思えばいい(主に攻撃力を上げるために装備するのでややこしいのだが)。
 この聖遺物で強化されるステータスの幅は大きく,さらに同じ種類の聖遺物で揃えることで,特殊なセット効果が発動するため,聖遺物の収集とレベルアップは,キャラクターの強さに直結する。

聖遺物にはレベルアップ用のアイテムはなく,ほかの聖遺物を素材として消費することでレベルアップできる。同じ種類の聖遺物でも,強化されるステータスは獲得時にランダムで決まるため,キャラクターごとにある程度厳選すると,より効果的な装備になる
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セット効果は,どの種類の聖遺物を装備させるかの基準になる。炎元素の強力なアタッカーであるディルックに,炎元素を強化する「燃え盛る炎の魔女」の聖遺物を用意すれば鬼に金棒だ
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 もう1つ,地味ながらキャラクターの性能を底上げしてくれるのが「天賦」の強化だ。天賦には通常攻撃,元素スキル(使用後にクールダウンが必要なスキル),元素爆発(ゲージを溜めて使う必殺技)などがあり,その性能は素材を使って強化できる。天賦は個別に強化していかなければならないので,消費する素材量は膨大だが,メインで使う天賦だけでも強化を進めておくと,与えられるダメージが大きく伸びる。

キャラクター強化要素としては「命ノ星座」もあるが,これは祈願で同じキャラクターを引いて,それを重ねれば強くなるというもの。日々の育成とは無関係かつ必須でもないので,本稿では割愛する
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 このように,原神ではさまざな要素でキャラクターが強化されていくのだが,すべてをきっちりやっていくと,育成前とは比べ物にならないぐらい強くなる。とくに,聖遺物の効果は絶大で,仮に同じレベルの同じキャラクターであっても,適切な聖遺物を装備しているかどうかで活躍度合いは大きく変わってくるだろう。

 では,どのキャラクターを育てればいいのかと言われると,正直,まずは推しのキャラクターを育てればいいと思う。きっちり育てれば,誰でも戦力になってくれる。本作の戦闘は,元素同士の反応が重要になるので,「推しの元素はこれだから,ほかの戦闘メンバーはこの元素」と言った感じで,ほかの育成候補も決まってくる。あえて言えば,制限時間内に敵を倒すことを求められることが多いので,メインアタッカーとなるキャラクターは用意したほうがいい。
 また,育成の都合上「この秘境に行くために,この元素がほしい」といったケースもあるので,必要に迫られて違うキャラクターの育成を始めることもあるだろう。

戦闘に参加できるのは4人まで。元素や武器のバランスを見てチーム編成を組みたい。アタッカーとなるキャラクターは必要だが,バーバラやノエルといった回復を担えるサポートキャラも育てておくと便利
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 ただし,最初からいろいろなキャラクターや武器を手広く強化するのは,我慢したほうがいいと思う。冒頭から述べているとおり,とにかくいろいろな育成リソースが足りなくなるので,ある程度は育成対象を絞らないと,コンテンツの攻略が大変になりかねない。筆者からできるアドバイスは「とにかく推しを推せ」である。

筆者は原神を始めて,最初に引けた★5キャラクターが刻晴であり,その次も刻晴,さらにその次も刻晴(すべてピックアップなし)という,偏りすぎな引きになったため,彼女を推すと決めた。推しを徹底的に育ててあげよう
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デイリー依頼と紀行をプレイ方針にしよう 


 さまざまな育成要素の中から,何を選んで周回するのか,日々のプレイ方針にしたいのが「デイリー依頼」と「紀行」,「天然樹脂」だ。

 デイリー依頼は,冒険ランクが12以上になると毎日4つ提示され,それぞれで報酬として「原石」が10ずつ,すべて達成するとさらに20がもらえる。原石は祈願(ガチャ)に使うのだが,これを貯めるのに有効なのが日々のデイリー依頼なので,コツコツプレイの恩恵は大きい。
 また,デイリー依頼は冒険ランクの経験値も効率よく稼げるため,短時間しか遊べない日や気が乗らない日も,とりあえずこれだけはやっておきたい。

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 続いて紀行は,1.5か月程度を1期間として,繰り返し実施されているイベントだ。デイリーやウィークリーで定められた任務を達成するとポイントが獲得でき,その合計によってさまざまな報酬がもらえる。中には,育成のための周回をしていればこなせる任務もあり,1期間中に紀行の完遂を目指すようプレイしていくと分かりやすい。

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紀行は大地紀行(上段)と天空紀行(下段)に分かれており,後者は1期間で1200円ほど支払って参加する有料イベントとなっている。大量の育成素材が手に入るうえ,祈願に使う「紡がれた運命」や「原石」も入手でき,育成がかなり楽になるため,原神の有料コンテンツでは最もオススメだ
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 紀行の任務には天然樹脂を消費するコンテンツの周回が求められるものがある。このコンテンツこそ,キャラクター育成のために必要なものだ。

 天然樹脂はいわゆる“スタミナ”で,8分に1ポイント回復し,160ポイントまでストック可能だ。その消費先は多岐に渡る。フィールド上で戦闘をこなすと,お金やキャラクター用経験値アイテムが獲得できる「地脈の花芽」,武器の上限解放素材や天賦の強化素材,聖遺物が手に入る秘境,元素ごとに存在するフィールドボス,1週間に1度しか報酬が獲得できない特殊なボスなどだ。

周回コンテンツの回数でウィークリーの任務が達成できるので,この回数ぶん周回することを目標にするといい。紀行の報酬をすべて獲得するためには,必ず毎日プレイしてすべての任務をこなさないとポイントが足りない……なんてことはなく,余裕があるので,ある程度はサボっても大丈夫だ
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 天然樹脂の総量から,1日でこれらすべてを行うのは(原石などで回復させない限り)不可能なので,日々この中から優先順位をつけて素材を集めることになる。では,初心者がどういった順番でやればいいかというと,以下のようになると思う。

・1週間に1度しか報酬がもらえないボス
 最優先で倒すべきなのが,1週間に1度だけ報酬が獲得できる特殊なボスだ。これらは撃破すること自体が紀行のウィークリーミッションに含まれているので,前述の「紀行の達成を目標にする」プレイ方針を守ろうと思うと,必然的に毎週倒すことになる。
 ボスと言われると尻込みするかもしれないが,冒険者ランクに合わせた強さを選べるので安心だ。

ボスからは天賦の高レベル時に使う強化素材が手に入る。入手機会の限られるアイテムなので,毎週挑戦するといい
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・キャラクターや武器のレベルアップにおいて足りないものの収集
 育成中,「これを手に入れないと先に進めようがない」という状況に陥った場合は,優先的に確保したい。レベルアップ用の経験値アイテムが足りなければ地脈の花芽,上限解放用の素材が必要なら対応するフィールドボスや秘境を周回しよう。
 また,原神の強化ではすべてにおいてモラ(ゲーム内マネー)がかかる。モラに困ったら金策もお忘れなく。

経験値アイテムやモラが稼げる地脈の花芽。フィールド上で気楽に始められるので,最初のうちは天然樹脂の使い道に困ったらとりあえずこれをやっておくのも手
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上限解放用素材の入手先となるフィールドボスは,元素ごとに存在する。有利に戦える元素や武器がハッキリしているため,「このボスを倒すにはほかのキャラクターが必要」といった事態が起こりやすい
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武器の経験値用アイテムは周回と関係がなく,鉱石を集めてアイテムを作る。鉱石集めは,フィールドを駆け回ってもいいが,キャラクターを派遣して一定時間後に報酬を得る「探索派遣」を使うと楽だ。1回の派遣を最長の20時間にしておけば,1日1回派遣設定をするだけで毎日鉱石を回収できる
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・天賦強化用素材の収集
 天賦はピンポイントの強化となり,必要な周回数も多いので,優先度は高くない。メインアタッカーの主要天賦には手を付けていいと思うが,そもそも天賦を高レベルに強化するためには,キャラクターの上限解放が必須。基本的には育成における最後の仕上げだと考えておこう。

天賦の強化には大量の素材が必要で,育成キャラクターを絞っても大変だ。レベルアップが十分に進んだら気にするぐらいでいい
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・聖遺物の厳選と収集
 聖遺物の効果は絶大と前述したが,初心者のうちは,聖遺物用の秘境の周回は気にしなくて大丈夫だ。
 聖遺物は最終的に,レアリティが高いものをたくさん集めて,その中から育てたいキャラクターに合うものを厳選し,レベルを上げて装備させることになる。しかし,その高レアリティの聖遺物は,最高難度の秘境を周回しないと集まらない。そのため,最高難度であってもソロでクリアできるぐらい強いプレイヤーであれば,聖遺物集めの優先度は高いのだが,そこまで到達していなければ気にしなくていい。ほかのコンテンツの周回に天然樹脂を使おう。

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背景がオレンジ色の聖遺物が最高レアリティ。これを集めるのでなければ,聖遺物用の秘境は恩恵が小さいので,初心者のうちはほかの要素の育成をがんばろう
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雷元素を強化するセット効果なのに,ランダムの部分は氷元素ダメージ強化といった,一見かみ合っていなさそうな聖遺物も,強化素材に使わず保管しておこう。元素ダメージ強化の効果は杯にしか付かないのだが,この部位は厳選が大変なので,ある程度で妥協してしまっても構わない
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 長々と書いてきたので大変そうに思えるかもしれないが,原神は基本的に「短時間サクっと遊べば周回が終わり,それを毎日コツコツ続けてキャラクター育成を楽しむ」バランスのゲームだ。筆者は1日の周回に1時間もかけておらず,天然樹脂を使いきったらその日のプレイは終わりというスタイルだが,十分に育成を楽しめている。

 逆に「1日に短時間しか遊べないの?」と思われてしまわないよう補足しておくが,今回紹介しているのはあくまで「コツコツプレイでやっておくべきこと」だ。天然樹脂を使った周回以外にも,敵からのドロップ集めやフィールド上の素材収集などやりたいことはいくらでもある。定期的に追加されるメインストーリーやキャラクターのシナリオも楽しみたいし,イベントもほぼ常時開催されている。

周回で集めるものとは別に,敵からのドロップやフィールド上の素材も足りていない状態。やりたいことはたくさんある
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 本稿でお伝えしたいことをもう一度書くと,気になる人は1日でも早く遊んでほしい。いちプレイヤーとして,それがお得なバランスであることを実感しているので,気になっているのに触っていないというのは非常にもったいない。
 原神は基本的にシングルプレイのゲーム(秘境やフィールドボスをフレンドと一緒に攻略するなどのマルチプレイ要素はある)であり,システム上,自分のペースで少しずつ遊ぶのに向いている。家にいる時間が長くなりがちな今,気軽にプレイを続けるゲームとしてオススメだ。

エンドコンテンツとしては,「深境螺旋」と呼ばれる高難度バトルが用意されている。これは,短時間での敵撃破を目指して階層を突破していくもので,一定期間ごとに進行度がリセットされて新たな階層が登場する。十分に育成の進んださまざまな元素や武器のキャラクターが必要となるため,育成の終わったキャラクター達が最も活躍する場だ
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