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「Path of Exile 2」の次期アップデート「The Last of the Druids」最新情報公開。熊,狼,そしてワイバーンにもなれる新クラス「ドルイド」登場
本稿では,事前に行われたメディアブリーフィングの内容を紹介する。
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近距離でも遠距離でも戦える変身型スペルキャスター
新たに実装されるドルイドは,3種類の変身形態を持つ。それぞれに連動した新スキルがデザインされており,モードチェンジ型アクションRPGといったような手触りを生み出している。
ドルイドのバックストーリーは,オガムの森を獣として彷徨い続け,人間性を失っていたが,目覚めと共に失われた妻を探し始め,徐々に人間性を取り戻していくことになる。
新武器タイプ「アニマルタリスマン」を装備し,動物に変身することができる。
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最初に紹介するのは「熊」だ。近接攻撃と呪文効果をシームレスに連携させることをコンセプトに設計されている。
熊形態の戦闘の核となるのが,スタック可能なリソース「憤怒(レイジ)」だ。憤怒の獲得手段はいくつかあるが,主に熊の基本攻撃「モール」で敵を叩きつけることになるだろう。背中に刻まれたルーンが赤く光り始めれば,十分な憤怒が蓄積されており,より凶暴な技「フューリアススラム」につなげられる。
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憤怒が十分に溜まると,熊形態の究極スキル「ウォーキングカラミティ」も発動できる。周囲に炎の嵐を発生させ,さらなる憤怒を生成し,ほかのスキルを強化する。歩きながら炎を撒き散らす姿は圧巻で,見るからに気持ちよさそうだ。
熊が重厚な一撃とリソース管理による爆発力を象徴するならば,「狼」形態は対極に位置するだろう。コンセプトは明快,「速く,獰猛に」だ。四足歩行による高い移動力と冷気を帯びた斬撃を組み合わせ,敵の集団に一瞬で飛び込み,そのまま切り刻んで離脱する戦い方が選べる。
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たとえば,狼のスキル「パウンス」で敵に飛び掛かると,対象に呪印が付与される。その敵が倒されると,周囲に狼のミニオンが発生し,共に戦ってくれるのだ。群れの数が多いほどダメージが増え,まさに狼らしく戦える。
ザコ敵のいないボス戦などでは,呪印を強制的に爆発させて効果を発揮する「クロススラッシュ」も効果的だ。なかなか隙のない能力といえる。
そして,最後は「ワイバーン」だ。鋭い爪や翼の一撃で敵をよろめかせ,爆発的なダメージを与えていく。
また,戦闘中に敵を捕食するとパワーチャージが生成され,攻撃力が増していくため,熊とも狼とも異なるビルドが楽しめそうだ。
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もちろん,ワイバーンらしく火を吐く攻撃も存在する。代表的なスキル「ローリングマグマ」は,地面を跳ねながら前進する火の玉を吐き出し,人間形態時に火山を設置するスキルを置いておくと抜群のシナジーを発揮できる。
吐き出すものは火だけではない。油を吐きつけて敵を粘着性のスラッジで覆い,着火しやすい状態にもできる。爪による基本攻撃でパワーチャージが蓄積されていれば,翼を地面に突き立て,電撃を帯びた投射物を連続して放てる。
そして最後の大技「フレイムブレス」では,空に舞い上がり,敵に向かって炎の奔流を降らす。
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当然,これらの変身にはメタジェムを装備できるスキルがあり,ほかのクラスのスキルと掛け合わせて多彩な戦略を練れる。大技と大技を組み合わせて,自分だけのビルドを組み上げてほしい。
ドルイドが選べる2つのアセンダンシー
ドルイドには2種類のアセンダンシーが実装される。なお,3つ目は後日の登場予定だ。
1つ目のクラスは「シャーマン」。自然の元素の力を自在に操るスペルキャスターでありながら,獣性の力を宿した憤怒も活用できる独自の戦闘スタイルを持つ。
シャーマンの代表的アセンダンシーである「Druidic Champion」を取得すれば,憤怒が高いほどスペルダメージを上げ,「Furious Wellspring」によって憤怒を持続的に生成できる。
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もう1つのアセンダンシーである「オラクル」は,未来予知の力を用いて戦闘を優位に進める。「Fateful Vision」を取得すれば,“未来の自分”が特定のスキルを使用するビジョンを視ることができ,その行動をなぞるとスキルダメージが増加する。
また,「Moment of Vulnerability」を発動し,敵の未来と現在を重ね合わせて同時にダメージを与えるといったトリッキーなアクションも可能だ。
オラクルになると,パッシブツリーのドルイドセクションに130以上の新パッシブが出現し,通常では習得できないスキルの選択肢も広がる。
たとえば「Self Sacrificing」では召喚系スキルのコストを下げてミニオンの数を増やせるが,リザーブ系スキルの消費は増加する。「Corruption Endures」は低確率ながら死亡を回避する効果も付与されるなど,ほかのクラスにはない特殊な手段がたくさん用意されているのだ。
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どちらも魅力的で捨て難い,ユニークなアセンダンシーといえるだろう。
自分でダンジョンを作り上げる新リーグ
今シーズンの舞台となる「Fate of the Vaal」リーグも濃い内容になっていた。
レイクラスト各地には古代ヴァール文明の残滓が残っており,探索者に新たな挑戦を提供する。これらの装置は周囲のクリーチャーを引き寄せ,不思議な影響を及ぼす。敵を倒すことで装置は力を蓄えるが,完全起動にはさらに5つの装置を見つけ,生贄としてモンスターを捧げる必要がある。
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装置を完全に起動するとポータルが開き,かつてヴァールの女王アッツィリが住んでいた,失われた「寺院」への道が現れる。寺院は“生贄の力”で稼働しており,プレイヤーは毎回異なる6つの部屋を配置して,自分だけのダンジョンを構築できる。
各部屋には異なるチャレンジと報酬が用意され,通路や隣接部屋の配置次第で報酬効率が大きく変わる。例えば,司令官の部屋を兵舎の隣に置くと兵士のレベルが上がり,敵は強化されるが報酬も増加する……といった具合だ。
なお,この遊びを思いついた背景にはインディーゲーム「Loop Hero」の影響があったと話していた。
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クリアするたびに寺院は拡張され,不安定になっていく。これだけでも十分に面白いが,ゲームを進めていくことで「建築士」の元に辿り着ける。
彼はアイテムを1つコラプトできるうえに,彼の部屋のレベルを上げるとコラプト状態のアイテムをもう一度コラプトして,追加のエンチャントさえも付与してくれる。ただし,50%の確率で失敗し,アイテムが消滅するというリスクもある。
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そして,もうひとつユニークな部屋が「フレッシュ・サージョン(肉体外科医)」である。
ここでは非常に不快な実験が行われており,プレイヤーの義手や義足をクラフトすることができる。これによってランダムなボーナスが付与されるのだが,死亡して蘇生すると元の状態に戻ってしまうのだ。
自在にダンジョンの部屋を組み替えるという遊びは,従来の「Path of Exile 2」にはなかった発想だ。今から楽しみでならない。
フィードバックを受けて改善した修正点
最後に,アップデートで行われる修正点を紹介しよう。
前リーグ「Rise of the Abyssal」は,新リーグの導入に伴いコアゲームに統合される。アビスは全エリアで必ず出現する仕様ではなくなり,エンドゲームでランダムに出現するメカニクスに変更される。前リーグだけを遊びたい場合は,任意のマップに追加される石板「アビス」をクラフトすることで,アビス特有のMODを付与できる。
そのほか,エンドゲームの視覚的ストレスを軽減するため,デリリウムの霧は大幅に減少し,画面全体が灰色の海になる状況はほぼ解消される。また,モンスターの数が多すぎるという問題にも対応し,数が増えない代わりに,個体の報酬量や経験値,ライフが増えるように調整するとのこと。
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加えて,モンスターが持っている速度系のMODも修正され,過剰なまでに素早く襲い掛かってくることはなくなる。
パフォーマンスも改善する。ゲーム全体のCPU負荷を大幅に軽減し,フレームレートは最低でも25%向上。フレームスパイクも減少し,とくにコンソール版の恩恵が大きい。
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ゲームバランスにも手が加わる。11種の新ユニークアイテムを追加し,使用率の低い既存のユニークアイテムもリバランスされる。リネージュサポートは既存の21種を調整,新たに9種を追加する。
ほぼすべての既存アセンダンシーを調整し,とくに「スミスオブキタヴァ」は大規模再設計を実施している。
パッシブツリーには250種類以上の新パッシブを追加したという。これにより,より多くのスキルやユニークアイテムが実用的になり,最難関コンテンツへの挑戦の幅も拡大したと話していた。
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今回のアップデートでは,多彩な新要素と改善が予定されている。視覚負荷やモンスター数,パフォーマンスの調整は,快適かつ戦略的なエンドゲーム体験を可能にするだろう。
新スキルやユニークアイテムの拡張によって,プレイヤーのビルドの幅も大きく広がるはず。さらに深みを増す「Path of Exile 2」の展開から目が離せない。
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