プレイレポート
「NieR Re[in]carnation」プレイレポート。キャラを操作して2つの世界を渡り歩く新感覚のスマホ向けRPG
新たな「NieR」の物語をスマホで体験できるとあって,配信を心待ちにしていた人も多いことだろう。本稿では実際にプレイして分かった本作のストーリー概要やゲームシステム,インプレッションをお届けしよう。
「NieR Re[in]carnation」公式サイト
「NieR Re[in]carnation」ダウンロードページ
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記憶を失った少女と謎の「檻」
本作の舞台となるのは,「檻(ケージ)」と呼ばれる巨大な建造物の中の世界。この中で目覚めた主人公の少女は,「ママ」を自称する謎の存在と出会い,自身が多くのものを失っていることを知らされる。
ママに導かれて「黒いカカシ」と呼ばれる謎の彫像に触れた主人公は,とある記憶の物語の世界に入り,物語を歪める「黒い敵」の姿を目にする。ママによれば,この敵を倒して物語を正しい姿に戻すことが,主人公の役目なのだという。
そして「黒い敵」を倒してひとつの物語をあるべき姿に正した主人公は,失ったモノの欠片を取り戻すことに成功する。自身が失ったモノを取り戻すため,ママに導かれながら「檻」の中を探索し,さまざまな物語の世界で敵と戦っていく,というのがストーリーの大まかな流れだ。
プレイヤーは,この「檻」の中を歩き回って「黒いカカシ」を探し出す探索パートと,影絵芝居のような物語パート,バトルパートを繰り返しストーリーを進行していく。探索パートでは主人公を,物語パートではストーリー上の登場人物を操作するのだが,どちらも基本的に一本道なので迷うことはないだろう。それぞれの世界観を楽しみながら,ボイス付きで展開されるシナリオを堪能できるようになっている。
スキル予約とコンボで戦うバトルシステム
バトルパートはWave制で,ほぼオートで進行する。Waveごとに敵が登場し,パーティに編成したバトルキャラクターたちが自動で敵に通常攻撃を仕掛けていく。
基本的にはキャラクターたちのバトルを見守ることになるのだが,バトル中にウェポンスキルとキャラスキルの発動を指示できる。ウェポンスキルは時間経過によって使用可能になるスキルで,装備したメインウェポンに応じて変化する。これとは別にキャラクター固有のキャラスキルも存在しており,こちらは敵にダメージを与えたり,逆に攻撃を受けたりするとゲージがたまっていく。
これらのスキルはタップしてもすぐには発動できず,いったん予約状態になり,キャラクターが現在の行動を終えたのちにスキルが繰り出される。予約を複数入れておけばスキルを連続発動させてコンボをつなげることも可能。ウェポンスキルで防御デバフを入れてから火力の高い別のスキルへつなげて大ダメージを狙うなど,コンボを利用した戦術の組み立てが戦闘では重要となりそうだ。
なお,センターに編成したキャラクターはプレイヤーの操作で任意の位置へ移動させることもできた。今回のプレイの範囲では必要となる場面がなかったが,ストーリーが進んでいけばキャラクターのポジショニングが重要になる場面も出てくるかもしれない。
このほか,スマホ向けRPGでは定番の倍速モードや,スキルを自動で発動してくれるオートモードが搭載されている。
武器のフレーバーテキストにも注目
メインストーリーの進行に関する流れは以上のとおり。ここからは,メインストーリー以外のコンテンツを紹介しよう。まずは,多くの人が気になっているであろうガチャについて。本作のガチャでは,武器とキャラクターが入手できる。基本的に★2〜★4のレアリティに分かれた武器が排出対象となっており,★3,★4の一部の武器を入手した際に付随したキャラクターを入手できるスタイルだ。
ガチャで入手できるキャラクターの多くは,各章の物語の登場人物たちで,レアリティごとにイラストだけでなく所持しているスキルやアビリティ,ステータスなどが大きく異なる。基本的にはレアリティの高いキャラほどステータスが高く,強力なスキルを所持している。
武器は剣や槍,銃などの武器種に分かれており,さらに武器ごとに異なるウェポンスキルが設定されている。ウェポンスキルが反映されるメイン武器として装備するだけでなく,ステータスのみが反映されるサブ武器としても装備できる。
うれしいのが,すべての武器に「ウェポンストーリー」と呼ばれるフレーバーテキストが付属している点だ。ウェポンストーリーは複数のパートに分かれ,武器を育成することで順次開放されていく形式となっている。通常なら見過ごされがちな低レア武器でも,その裏にある物語を読み解けば,本作の世界観をより深く探る助けとなってくれるだろう。
今回のプレイ範囲では確認できなかったが,キャラクターと武器のほかに,「メモリー」や「オトモ」という要素も存在する。カスタマイズ要素はかなり多岐にわたるようだ。
武器が入手できるガチャのほかに,チャプターガチャというものが用意されていた。こちらはクエストで入手できるチケットを使って引くガチャで,さまざまな育成素材が排出対象となっている。アイテムは毎月補充されるため,素材を確保する手段のひとつとして定期的にお世話になりそうだ。
素材を入手するために過去のクエストをプレイする際は,メニュー画面から再挑戦できる。このほかにも各種素材が入手できる曜日クエストなど,ストーリー進行に関係ないバトルはメニュー画面からアクセスできるようだ。
シリーズ未経験者にこそ遊んでほしい!
一見するとコンシューマRPGぽさを感じる本作だが,バトルがいわゆるスタミナ制になっているなど,システムの構造はスマホ向けRPGに近い。強引に一般的なスマホ向けRPGに当てはめるなら,「檻」パートは遊びたいクエストを選ぶホーム画面で,物語パートはシナリオのテキスト画面に相当する。
だが,それぞれのパートがキャラを操作して進める形式になっていることで,「檻」パートでは巨大な建造物を探検する不安と期待を演出し,また物語パートでは登場人物への没入感を高めてくれている。
本作で初めて「NieR」シリーズをプレイする人には,このインタフェースをとおして主人公と同じ目線でさまざまなものを見ることが,世界観に入り込む手助けとなるだろう。またシリーズの最新作を待ち望んでいたファンにとっても,スマホ向けRPGとしての「NieR」を違和感なく受け入れるための接点となってくれるはずだ。
「ニーア リィンカーネーション」はシリーズが持つ独特な空気感はそのままに,より間口を広げた作品となっている。ファンはもちろん,シリーズ作品を未プレイの人も,ぜひ試しに触れてみてほしい。
「NieR Re[in]carnation」CBT版を先行プレイ。時と人を超えて断片的に描かれる,新たなニーアの物語
スクウェア・エニックスは,スマホ向けRPG「NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)」のクローズドβテストを,本日2020年7月29日から実施している。本稿では先んじてプレイしたCBT版の内容を,赤目の病に侵された筆者からお届けしよう。
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