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印刷2021/10/01 23:38

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驚きや発見のあるインディーズゲームをフィーチャーしたコンテスト「センス・オブ・ワンダーナイト2021」の結果とファイナリスト達を紹介

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は本日(2021年10月1日),「東京ゲームショウ2021 オンライン」の公式配信で,インディーズゲーム開発者を対象にしたピッチコンテスト「センス・オブ・ワンダーナイト2021」の結果発表を行った。

 今回エントリーされたゲームは,全世界から286タイトル。結果発表のほか,ファイナリストに選ばれた8タイトルの開発者達によるプレゼンに対する視聴者投票で,「Audience Award GP」の選出も行われた。

 本稿では,受賞結果とファイナリストにノミネートされた8タイトルを紹介しよう。すでにSteamなどの各種ストアで配信されているタイトルも多いので,チェックしてほしい。

 ファイナリストにノミネートされたタイトルは以下の通り。

  • Operation:Tango
  • かくれんぼの音
  • Do not buy this game
  • Blind Drive
  • Eloquence
  • In My Shadow
  • 謎と記憶のラビリンス
  • Please,Touch The Artwork

序盤ではゲームジャーナリストの新 清士氏によって,「ゲームを使った新しいコミュニケーション」「ゲームという常識を疑え」に大別したファイナリストの紹介も行われた
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 各部門の受賞結果に関しては以下の通り。

  • Best Experimental Game Award
  • Blind Drive
  • Best technoligical Game Award
  • かくれんぼの音
  • Best Game Design Award
  • Operation:Tango
  • Best Art Award
  • Please,Touch The Artwork
  • Best Presentation Award
  • Do not buy the game
  • Audience award GP
  • Blind Drive

 なお,Audience award GPは「Blind Drive」と「Eloquence」がノミネートされ,視聴者投票によって前者が選出された。

エントリーされたタイトルを絞り込んでいく過程の紹介
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アワードの一覧
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視聴者投票は,“ピコ”およびスマイルマークの絵文字がどれだけ投稿されたかによって選出されるという方式

 審査員は先述の新氏に加え,北山 功氏,高橋建滋氏,駒形一憲氏,吉田修平氏,Juan Gril氏,小林重信氏,Ramon Nafria氏が担当した。4Gamer誌上で,お馴染みの人物が多い面々だ。

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 それでは,プレゼンが行われた順にファイナリスト達を紹介してこう。まずは「Operation:Tango」だ。


Operation:Tango


 本作を開発したのはClever Plays Studioで,すでにSteamで発売されている。2人プレイを前提としたCo-op形式のスパイゲームで,2人のプレイヤーがそれぞれエージェントとハッカーになり,ボイスチャットのみで情報共有を行いながらアクセスコードなどを探していく。TVなどでJAXAの閉鎖環境適応訓練設備を見たことがある人ならば,コマンダーの音声指示に従って図形を描く訓練を思い出すだろう。本作がノミネートおよびBest Game Design Awardを授与されたのは,この「まったく異なるゲーム性を音声でつなぎ,1つのゲームとして成立させた」という設計が高く評価されたことによる。ちなみに,ゲーム本編を持っていないフレンドと一緒に遊べるフレンドパスに対応しているので,仲の良いゲーマーと遊んでみるといいだろう。

左がエージェント,右がハッカーの画面。目的は同じだが得られる情報が異なるため,口頭で情報共有を行い解決していく
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 本作は25%OFFのセールを10月5日まで実施している。配信を観ながら購入したのは,筆者以外にも多いハズだ。

「Operation: Tango」公式サイト



かくれんぼの音


 さまざまな体験型コンテンツを手掛けるカタコトの「かくれんぼの音」は,プレイヤー自身の自室が舞台となる,スマートフォン向けのARアドベンチャーゲームだ。画面内では足元だけが明るく照らされるので,少しずつ移動しながら誰かの足跡やアイテムなどを探して,主人公の失われた記憶を紐解いて行く。なお“耳を済ます”アクションが必要なときには,画面上のアイコンに従って目を閉じないとサウンドが再生されない。インカメラによる顔認識を使用しているようだが,体験型コンテンツを手掛けてきたチームだからこその着眼点と言えるだろう。

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Twitter:KATAKOTO

「かくれんぼの音」公式サイト



Do not buy this game


 本作はイスラエルのKingblade Gamesによる,プレイヤーとゲーム開発者の関係をテーマとした,コメディ色の強いゲームだ。日本語化されていないため,日本人が具体的な内容を知るにはハードルが若干高めだが,“ゲームを作るのがどれだけ大変か”を感じられるゲームだという。高橋氏はファミリーコンピュータの「たけしの挑戦状的」的なゲームであり,不条理ギャグを好きな人は楽しめるといった旨を述べている。なお,筆者的にはメガCDの「SWITCH」が思い起こされた。

ゲーム開発を描いたゲームとして,メタ演出が多様されている。右画像は,プレイヤーがボタンを押すとお金を得られるが,開発者の預金残高が減っていくというシーン
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「Blind Drive」公式サイト



Blind Drive


 こちらもイスラエルのスタジオであるLo-Fi Peopleの「Blind Drive」は,目隠し状態で自動車を運転するゲームだ。主人公は科学実験に参加して小遣い稼ぎをするつもりだったのだが,目隠しで車に押し込まれ,道路を逆走させられている。画面表示もあるにはあるのだが,自分の入力した操作や残ライフなどが分かるくらいで,道路の様子を把握するには音を頼りにするしかない。ゲーム内のサウンドは,実際に車内でのバイノーラル録音が行われており,距離感などが分かりやすいだけでなく,ラジオ番組が流れたり,助手席から指示が飛んだり,パトカーのサイレンに追いかけられたり,音を利用したイベントが豊富だ。実際にプレイしてみると体感できるが,“音響のVR”的な面白さがあるタイトルだ。

ゲーム画面は極めてシンプル。右は車中でバイノーラル録音をしている様子だ
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 PC / iOS / Android向けにはリリース済で,Nintendo Switch版も2022年にリリース予定(国内ストアを含むものなのかは不明)だという。


Eloquence


 「Eloquence」は,絵文字のような言語を使って,人々とコミュニケーションを取っていく……と言うよりも“言葉の通じない世界で,その土地の言語を学ぶゲーム”とした方が良いだろうか。ゲーム内の言語には1万5000種類ほどの単語が用意されており,それらを使って構文を作ることも可能だ。Steamで配信中のデモバージョンでは10分までプレイ可能で,火山が噴火するまでに何かしらの目的を達成しないといけないのだが,それ以上に“言語を学ぶ”こと自体が面白い。小林氏は「ゲームでは,その世界の言語を理解できることが前提となっていて“ゲーム内の世界の言語”は,あまり注目されてこなかったのではないか。シンボルを駆使して言語や文化を理解していく点が独創的」といった旨を述べている。

集めた単語を組み合わせて構文を作る。見ての通り,象形文字は推察しやすいものが多い
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「Eloquence」公式サイト



In My Shadow


 「In My Shadow」は,部屋にあるオブジェクトとライトで影を作り,それを足場にして影だけが存在する少女・ベラをゴールに導く,パズル&アクションゲームだ。部屋はベラと家族にまつわるものであるようで,ステージをクリアするごとに物語が進み,過去が明かされていく。部屋によってオブジェクトや照明の数と種類が異なっており,徐々に難しくなっていくようだ。Gril氏は,子供の頃にやった影遊びのようで共感しやすく,やるべきこともすぐに分かるという点を高く評価していた。

オブジェクトやライトの配置パートと,ベラを操作するパートを通して,ゴールを目指す
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「In My Shadow」公式サイト



謎と記憶のラビリンス


 そらまめゲームスが開発する「謎と記憶のラビリンス」の舞台は,ゲームと同名の漫画の中。設定としては,不思議なマンガアプリが存在し,そこで「謎と記憶のラビリンス」という漫画が配信されているということになっている。主人公は,そんな漫画を読み勧めて,続きが読めなくなったところで漫画の世界に入り,謎解きによって漫画の続きを探し出していく。
 シナリオは主人公の行動によって分岐する他,週刊連載されている漫画のように,ストーリーを週ごとに追加していく仕掛けもあるそうだ。プレイヤーごとにストーリー展開が異なるため,SNSで情報交換をしてトゥルーエンドを探す遊び方も提唱されていた。

主人公は,3D空間として表現された漫画の世界を探索する
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 本作は,iOS/Androidに向けた体験版が配信されている

「謎と記憶のラビリンス」公式サイトの体験版配信ページ



Please,Touch The Artwork


 「Please,Touch The Artwork」は,“絵画が動的なものだったとして,それに触れたらどうなるのか”をテーマとしたパズルゲームで,オランダ出身の抽象画家であるピート・モンドリアンの作品がモチーフとなっている。アートワークのレイアウトを検討するようなプレイフィールを特徴としていて,吉田氏は色や形の変化を楽しんでいるうちに,仕組みが分かってきてクリアできるという点を気に入っている様子だった。
 ステージが進むごとに色や形の要素が増えていき,難度も上昇するが,クリアタイムを競ったりするよりも,“変化を楽しむ”という意味合いが大きい。実際に触れてこそピンと来るゲームなので,気になった人はSteamで配信されているデモバージョンをチェックしてみよう。

線やドットなどの要素が増えるほど難度が上がるが,変化の面白さも強まっていく
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「Please,Touch The Artwork」公式サイト




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