プレイレポート
Yostarの新作「ブルーアーカイブ」先行プレイレポート。表情がコロコロ変わる生徒や,物語を読ませる環境作りのこだわりが光る一作
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— ブルーアーカイブ公式 (@Blue_ArchiveJP) January 25, 2021
リリース日決定!?
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先生の皆様、大変お待たせいたしました。
『ブルーアーカイブ』のリリース日が決定です!
?リリース日
2021年2月4日(木)
リリースまでもうしばらくお待ちください!
?事前登録https://t.co/uOUXcimeTY#ブルーアーカイブ #ブルアカ pic.twitter.com/O5vKmThGEN
4Gamerでは,2020年8月のCBT時にプレイレポートを掲載しているが,今回はより製品版に近いバージョンをプレイする機会を得られたので,本作がどのようなゲームなのかをあらためて紹介していこう。
「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」公式サイト
生徒たちの表情がコロコロ変わる
没入感の高いストーリー設計
「ブルーアーカイブ」は美少女を楽しむゲームなのか?
答えはYESでありNOだ。
「アズールレーン」「アークナイツ」などの運営で知られるYostarが手がける新作とくれば,きっと可愛い女の子が数多く登場するのだろう。ティザーPVや公式Twitterの更新を見ても分かるとおり,数々の美少女たちが公開されていることからも,本作も目の保養になるタイトルであることは間違いない。
しかし実際にプレイし,まずなにより注目したのは「ひたすらに丁寧なストーリーの見せ方へのこだわり」だった。
この学園での生徒たちとの生活を,日常を,青春を満喫してください,と。「ブルーアーカイブ 」の世界に招き入れられ,優しく抱かれている,そんな印象を受けた。
超巨大な学園都市(キヴォトス)に教師として赴任した先生(プレイヤー)が,そこで巻き起こる数々のトラブルを生徒たちと共に解決していくというのが本作のストーリーだ。
生徒同士の戦闘というか,銃火器による撃ち合いは日常茶飯事だが,物語全体の雰囲気としては明るい。敵同士でも和気あいあいと談笑もする優しい世界が広がっている。
そしてなにより生徒たちの表情が多彩なのだ。しゃべるたびに表情がコロコロ変わっていく。
加えて,「?」や「♪」などのエフェクトや効果音が効果的に使われていたり,状況に合わせてぴょんぴょんと立ち絵が動いたり,これでもかと細部まで作り込まれている。これらの演出が物語への没入感や生徒たちへの愛着をより高めてくれている。
ストーリーと連動した戦闘状況を再現
世界観の細かい作り込みへのこだわり
戦闘とストーリーパートはそれぞれ独立しており,各エリアのステージをクリアしていくことで,順次メインストーリーが開放されていく。これにより,ストーリーはプレイヤーの好きなタイミングで読める。
また,このストーリー周りのゲーム設計において,ほとんどの方のプレイフィールに影響はないが,個人的に感動したポイントがあるので,合わせて紹介させてほしい。
スマホゲームをプレイしていて,こんな状況に出会ったことはないだろうか。
強大な敵を追い詰めいよいよ決戦。登場キャラたちが「いざ勝負!」と戦闘が始まる。
しかし実際の戦闘では物語を紡いできたキャラたちの姿はない。ガチャで仲間にした高レアリティのキャラたちがそこには並び,敵と戦っていく。
戦闘が終わると,戦闘では姿を見せていなかったキャラたちが再び登場。物語が進んでいく──。
そう,例えばこんな状況だ。「ストーリーに登場していたキャラたち戦ってないじゃん?」。そんな考えが頭によぎったことはないだろうか。
正直なところ,「そういうもの」だという“慣れ”も含めて,筆者も普段からそこまで気にしているわけではない。しかし,読み応えのあるストーリーに没入している際に,ふと思うときがあるのだ。
だが,「ブルーアーカイブ 」ではそんな小さな違和感も排除する工夫がされていた。
前述したとおり,本作ではバトルパートとストーリーパートが独立しているわけだが,ストーリーによっては物語内で実際に戦闘が差し込まれる場合がある。
例えば,ストーリーの中で襲撃を受けたり,仲間を助けに向かったり,物語における描写に合わせて戦闘が発生する。そして,その戦闘において,出撃メンバーは固定,つまりストーリーの中で実際に戦っている生徒たちが戦闘に参加するのだ。
ストーリーで一時的に一緒に行動するようになった生徒がいれば,その生徒が出撃メンバーに入り,別行動をとっている生徒がいれば,その生徒は出撃メンバーにいない。ストーリーの状況を再現して戦闘描写が差し込まれている。
おそらくだが,この演出を入れたところで,プレイヤー全体の満足度に大きな影響を与えるものでないだろう。もしかしたら,こんな細かいところに工数を割くなら別の部分のアップデートをしてくれ。人によってはそんな声を上げるあるかもしれない。
しかし,この細かい世界観へのこだわりから,作品への愛やリスペクトを筆者は感じずにはいられなかった。
スマホ感覚で銃を持ち歩く生徒たちと
交流して絆を深める学園青春
そして「ブルーアーカイブ 」で忘れてはならないのが,学園都市で生活する美少女たちの存在だ。
この学園都市は,数千の学園が集まって形成されているわけで,要は多種多様な制服を着こなす美少女たちが多数登場するのである。
彼女たちとは,メインストーリーだけでなく,施設で交流したり,“カフェ”で贈り物をしたり,“モモトーク”でチャットを楽しめたり,さまざまな形で絆を深めていける。
もともとは一部の生徒のみだったが,開発状況を紹介しているアロナ通信によると,どうやら全生徒に逐次実装予定とのこと。レアリティに関係なく,自分の推し生徒と思う存分,絆を深めていけるのは非常にありがたい。
さて,そんな本作に登場する生徒たちなのだが,パッと見てわかる“不思議”が2点存在する。
1つはスマホ感覚で誰しもが持ち歩いている銃火器について。しかもそれぞれデコレーションしている。どういう経緯でこんな状況になっているのかは,謎だ。
もう1つが頭部に浮いている天使の輪のような物体「ヘイロー」だ。少なくとも今回のプレイ内で言及されているシーンは見当たらなかった。この世界独自のアクセサリー的なものだとしても,それにしては日常生活に支障をきたすレベルの大きさだ。
これもまた謎なのだが,ストーリー内にて「めちゃくちゃ強い」と噂される生徒の輪だけ,ほかの生徒に比べて明らかに禍々しく大きかったので,彼女たちの持つ力となにか関係しているのかもしれない。
実のところ,本稿ではストーリー,世界観について1つだけ“ある隠しごと”(ネタバレの自粛)をしている。おそらくこの輪の存在はそれと関係性があるのだろう。真相は実際にゲーム内で確かめてほしい。
とっつきやすいバトルと育成システム
掃討機能でサクッと素材が集まる
続いては,バトルと育成システムについて紹介していこう。
まずバトルパートでは,実際に戦闘を参加するSTRIKER4名,スキルでサポートするSPECIAL2名の最大6名の生徒で部隊を編成して戦闘に挑む。
部隊を進行させるモードと敵と戦闘するモードの2つに分かれており,待ち受ける敵部隊を処理しつつBOSSを倒したらクリアとなる。
戦闘では,編成した生徒のスキルカード(EXスキル)を使って敵を倒していく。スキルカードにはコストが設定されており,時間経過でチャージされるコストを消費することでスキルが発動する仕組みだ。
オート機能,倍速機能,掃討(スキップ)機能が搭載されているため,サクサク進行できる点も多くの人が高評価とするだろう。とくに掃討機能はワンアクションで複数周回できるため,素材集めやAP消化がラクである。使用に特別なアイテムも必要ないので,重宝すること間違いない。
生徒たちは,HP,攻撃力,防御力などの能力値やスキル以外にも,武器,攻撃タイプ,防御タイプ,ステージ適正などのステータスが設定されている。
今回の先行プレイにおいては,「ステージごとの特性に合わせて生徒たちの適正を考え編成を練る」ところまでは至らなかったので,具体的な言及は難しいが,まだ見ぬ高難度コンテンツではこれらの適正が重要になってくるはずだ。
生徒の育成に関しては,レベルアップによる生徒の強化,「神秘解放」によるレアリティ強化,スキル強化,装備の4点。それぞれステージクリア時に獲得できる素材で強化していくのが基本となる。
小難しい育成要素はとくにないスタンダードなシステムにまとまっているため,チュートリアルをしっかり聞いていない場合も問題なし。なんとなくの感覚でプレイ可能だった。
約8時間プレイしてみての所感
今回の先行プレイで感じた本作のインプレッションとしては,以下の3点が挙がる。
・美少女たちが多彩な表情を見せてくれてかわいさ満開
・ストーリーや世界観に没入できる環境が整っている
・手軽に継続プレイしやすいスタンダードなゲーム設計
本稿で散々語ってきたが,1章を読んでみた段階で「期待大」と言わざるを得ないほどに,プレイヤーに物語を読ませる良質な環境が作り上げられていた。
あくまで開発版の現状で懸念点を挙げるとしたら,コアゲーマーが思う存分やり込めるエンドコンテンツの有無であろうか。ストーリー以外の主要コンテンツを見ていくと,総力戦チケットを消費して大型ボスに挑む“総力戦”,他プレイヤーの部隊と戦う(相手はAI)“戦術対抗戦”などがあるが,これらがエンドコンテンツになり得るかというと少し物足りない気もする。
サークル(ギルド的要素)機能が実装されているため,サークル対抗戦がエンドコンテンツに位置するかも……? くらいしか現時点では思い浮かばず,この点に関してはその後のアップデートに期待したいところか。
ちなみに,毎日のプレイサイクルで中心となるデイリーミッション(日課的な要素)にあたるものは非常に軽い。複数のタイトルをかけ持ちで遊ぶスマホゲーマーが少なくない現代において,これは嬉しいポイントだろう。
冒頭でも書いたとおり,本作は明日のリリースが予定されている。公式Twitter(@Blue_ArchiveJP)も合わせてチェックしつつ,この学園に先生として就任するときを楽しみに待とう。
「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」公式サイト
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