Bloober Teamの新作サイコロジカルホラー「The Medium」，ゲームシーンを紹介する最新トレイラーが公開

　ポーランドのBloober Teamから年内のリリースが予定されている，サイコロジカルホラー「The Medium」（PC / Xbox Series X）の最新トレイラーが公開された。


　本作は，2016年2月に発売した「Layers of Fear」（PC / PS4 / Xbox One / iOS）で注目を集め，最近でも「>observer_」（PC / Xbox One / PS4 / Switch，※PS4とSwitchは「Observer」）や「Blair Witch」（PC / Xbox One）といったホラーゲームで高い存在感を示すBloober Teamの新作タイトルだ。


　主人公は，見知らぬ場所で起こった少女の殺人事件のビジョンが見えるようになってしまった霊媒師のマリアンで，謎の人物からコンタクトを受けたことから，その事件の真相を解き明かしていくという物語が展開する。

　Xbox Series X版では，新世代向けのテクノロジー「Xbox Velocityアーキテクチャ」（関連記事）をうまく生かしており，同じ場所でありながら異なる雰囲気を持つ“現実世界”と“精神世界”を瞬時に変えてしまうというリアルタイムレンダリングを行っている。


　今回の映像では，廃墟となったホテルに迷い込んだマリアンが，おぞましい唸り声をあげるクリーチャー“ザ・マウ”（The Maw）と遭遇するというシーンが紹介されている。
　仮面をかぶった少女“サッドネス”と遭遇するシーンも収められており，そこでは，ザ・マウと遭遇した主人公が生きていることに安堵している彼女の様子が確認できる。ザ・マウは，人間の恥や怒りから生まれた存在とのことで，サッドネスの友達を全員呑み込んでしまったことも語られている。
　このシーンだが，マリアンが1人で演技しているような場面になることもある。もしかすると，サッドネスは精神世界だけに生きる存在なのかもしれない。


　なお，ザ・マウは，欧米ゲーム業界で人気の声優であるトロイ・ベーカーさんが演じている。映像では「お前は特別な娘なんだよ」などとつぶやいており，どうやらサッドネスを求めて精神世界を歩き回っているようだ。

　「The Medium」だが，「サイレント・ヒル」シリーズで知られる山岡晃氏がBGMの作曲に参加するなど，プロダクション・バリューとしても中々のもの。すでに公開されているSteamのストアページには，ユーザーインタフェースとテキストが日本語化されることが新たに明記されているので，日本のゲーマーもその恐怖をじっくりと満喫できそうだ。

「The Medium」公式サイト