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11月10日の発売が迫る「Tetris Effect: Connected」メディア体験会レポート。3人協力プレイや新要素“ZONE”など,充実のマルチプレイモードに注目
会場には本作プロデューサーである水口哲也氏とMark MacDonald氏のほか,ディレクターの石原孝士氏,マルチプレイゲームデザイナーの立島智央氏が参加し,初公開のマルチプレイモードがプレイできた。本稿ではその模様をお届けしていく。
「Tetris Effect Connected」マルチプレイモード情報が公開。昔のルールで競い合う“CLASSIC SCORE ATTACK”など,3つのゲームで遊べる
エンハンスとThe Tetris Companyは本日,2020年11月10日に発売される「Tetris Effect Connected」の新しいマルチプレイモードについての詳細を公開した。クロスプレイも可能な本モードには,「CLASSIC SCORE ATTACK」などのゲーム3種が用意されている。
本作「Tetris Effect: Connected」は,2018年に発売された「テトリス エフェクト」の“究極版”とアナウンスされているタイトルで,これまでのシングルプレイ(「JOURNEY MODE」「EFFECT MODES」)に加え,協力や対戦が可能な「MULTIPLAYER」を追加したものとなっている。
「テトリス」の楽しみ方の一つであるマルチプレイによる対戦や協力プレイを,水口氏率いるエンハンスがトライ&エラーを繰り返して完成させたものとのことで,現在の情勢下で世界中のプレイヤーがつながるということへの思いを「Connected」というタイトルに込めたと氏は語っていた。
MULTIPLAYERはオンラインとオフラインのどちらも可能なモードで,前者の場合は専用のロビーに接続することでマッチングが可能だ。発売前であるため,残念ながら今回はロビーを体験することはできなかったが,イメージ的には,銀河の中央に「テトリミディオン」というピラミッドがあり,その周囲にプレイヤーが点在しているといった塩梅になるとのこと。これはプレイヤーのランキングを視覚化したものだそうで,中央に近いほどプレイヤーのスキルが高くなるという。さらにテトリミディオンの内部に入るには,トップから3000人以内に入らなければならず,そして最もスキルの高いプレイヤーこそが,この頂点に立つことになる。
さて,オフラインの「LOCAL MATCH」で行われたMULTIPLAYERのうち,最初にプレイしたのが「CONNECTED」モードだ。これはプレイヤー3人(AIに設定も可)が協力し, AIの「魔物」が操作するテトリスと対戦する,というもの。
左3つの盤面がプレイヤーのもので,右が魔物のものなのだが,プレイヤーがラインを消すとゲージが溜まり,一杯になると3つの盤面が横幅が広い一つの盤面になる。これによって魔物への攻撃のチャンスが生まれるという仕組みである。
テトリミノを順に詰んでラインを消すとそれが下に積み上がっていき,ゲージがなくなるか上まで積み上がると,詰まれたラインが一気に消えて魔物側に送られるわけだ。
一方で,魔物側は種類によって攻撃手段が異なっている。例えばテトリミノが巨大化(ブロック数が増える)したり,同じテトリミノが2つつながって落ちてきたり,ラインを一度揃えるだけでは消えないブロックを送ったりと,実に多彩だ。魔物は12星座を模した12種+αが存在しているそうで,先に進むほど攻撃手段も思考も強化されるとのことだった。
なおリリース後は毎週末同じ時間に24時間だけアクセスできるウィークエンドイベントとして,「CONNECTED BATTLE」のモードが開放される予定とのこと。これは「CONNECTED」の魔物側もプレイヤーが操作できるという非対称型の対戦モードだ。魔物側を操作するときは,ラインを消して攻撃するだけでなく,対戦中「ディフェンス」モードに任意に切り替えることで,相手から送られたブロックを優先して消せるというルールが設けられるという。
実際にプレイしてみると,非対称対戦なテトリスはこれまで味わったことのない,新鮮なプレイフィールだ。とくに協力プレイ時は,つながった盤面で場所を譲り合いながらテトリミノを詰んでいく感じで,本作ならではの一体感が感じられる。
続いてプレイしたのは「ZONE BATTLE」だ。これは「テトリス エフェクト」の通常ルールで行う1対1の対戦で,規程数のラインを消すと増えていく「ZONE」ゲージが勝負のカギとなる。
テトリス対戦時のルールに則り,ラインを消すと相手にブロックが送られるのだが,ゲージがたまった状態でZONEが発動すると,相手からの送られるブロックを阻止できるうえ,その間に消したラインが下に積み上がり,効果が終わった時点でそれが相手に送られる。ZONE時に消したブロックが順に送られるので,送られたほうも相殺する余地はあるが,同じくZONEを使って反撃することもできる。このあたりは駆け引きだろう。
「SCORE ATTACK」は,相手に対してブロックを送る要素がない,純粋なスコアを競うモードとなる。自分のスコアには,相手との点差が常に表示されており,スコアが勝っているほうが先にゲームオーバー(つまり最上段まで積み上がった)場合は,相手側でカウントダウンが始まり,それが0になるまでにスコアを逆転しなければならない。逆転できなければ敗北だが,逆転できればそこからさらにスコアアップも狙えるという,独自のルールも設けられている。
最後に紹介する「CLASSIC SCORE ATTACK」は,クラシックスタイルのテトリスでスコアを競うモードだ。ハードドロップやホールド,Tスピンなどが存在せず,8ビット時代の家庭用ゲーム機をオマージュしたルールである。
壁にテトリミノが接触していると回転しなかったり,着地時に回転させる余地がなかったりと,現代のテトリスに慣れた身では感覚の違いに戸惑うが,むしろ古くからのテトリスファンならしっくりくるかもしれない。毎年行われている「クラシックテトリスワールドチャンピオンシップ」はこのルールで行われているそうなので,その練習にも使えるだろう。
光や音の演出を交えた「テトリス エフェクト」の面白さにマルチプレイが加わり,遊びごたえがグッと増した印象を受ける「Connected」。とくにマルチプレイの各モードは,「クラシックテトリスチャンピオンシップ」の選手という顔を持つ立島氏がゲームデザインを手がけただけに,その奥深さは折り紙付だ。水口氏も,立島氏をはじめとする世界中のテトリスプレイヤーと出会ったことで,自然な形で進化を遂げることができたと語っていた。これまでとは一味違うテトリスを体験してみたい人は,ぜひ本作に挑戦してみてはいかがだろうか。
「Tetris Effect: Connected」公式サイト
- 関連タイトル:
Tetris Effect Connected
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Tetris(R)&(C)1985~2020 Tetris Holding. Tetris Effect produced and published by Enhance Experience, Inc. Developed by Resonair, Monstars Inc. and Stage Games. All Rights Reserved.
Tetris(R)&(C)1985~2020 Tetris Holding. Tetris Effect produced and published by Enhance Experience, Inc. Developed by Resonair, Monstars Inc. and Stage Games. All Rights Reserved.