プレイレポート
[プレイレポ]「Unknown 9: Awakening」を先行体験。敵への憑依や念力を駆使し,自由度の高いバトルで敵を討て
本作はReflector Entertainmentが開発するアクションアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは,平行次元に入る能力を持つ主人公ハルーナとなり,敵に憑依したり,念力で物体を動かしたりする超能力とステルスを組み合わせて戦っていく。
本稿では発売に先がけて行われた,メディア向け試遊会で遊べた序盤の内容をレポートしよう。
真正面の殴り合いからステルスを活用した奇襲まで。敵への憑依や念力を駆使した自由度の高いバトルが楽しい
先述の通り,主人公のハルーナは平行次元に入る能力を持っている。現実世界と重なって存在する神秘の平行次元は「フォールド」と呼ばれ,フォールドの謎を追い求める者たちの存在は
「クエスター」と呼ばれている。
ハルーナはその力ゆえに,フォールドで人類の歴史を変えようと企む組織「アセンダント」に追われることとなる。ハルーナ自身もアセンダントに両親を殺された恨みがあり,両者は激しく対立していく。
今回はPS5の製品版と同等のバージョンが用意され,ゲーム開始直後,チュートリアルが一通り終わった状態からプレイできた。
本作の面白さは,真正面の殴り合いからステルスを活用した奇襲まで幅広いバトルを楽しめることにある。工夫次第では複数の敵や周囲の環境を連鎖させて倒すこともできるため,いろいろと試したくなる。
物語の序盤,ハルーナは因縁の敵ヴィンセントを追うため,アセンダントと敵対するルーサーと力を合わせて,彼の飛行船を取り戻すことになる。そのためには,インドの町を脱出し,ジャングルを目指す必要がある。
町はハルーナを捕まえようとするアセンダントでいっぱいで,戦闘は避けられない。正面から立ち向かうのは,危険なため,能力とステルスを駆使して確実に仕留めていくのが大切だ。
まずは「念視」で周囲を見回し,敵の位置をチェックしよう。念視は,障害物の向こうにいる敵も見通せるため,どこに何人いるかを調べるのに便利だ。調べ終わったら,草むらや木箱を利用しつつ敵に近づいていく。
開けた場所があっても心配はご無用。ハルーナには透明になる「隠れ身」の能力があり,透明化していれば敵の真正面を通っても気づかれることはない。敵の背中に回り込んで「テイクダウン」すれば,ハルーナは能力で敵の精神を引きずり出して一撃で倒してくれる。
隠れ身の能力はかなり強力だが,透明化中は時間とともにエネルギーが消費されていき,ゼロになると姿が現れてしまう。敵との距離が短ければ堂々と突っ込んでテイクダウンできるが,距離が遠い時は使いどころを考える必要がある。
逃げ隠れして敵の隙をうかがってもいいが,ここで「憑依」の能力を使ってみよう。
憑依は,一定時間敵の身体を乗っ取り,自由に行動できるという能力だ。憑依したら周囲の敵に襲い掛かって全員を倒してやろう……といきたいところだが,憑依状態から出せる攻撃は一発だけで,攻撃を出すと憑依が解けてしまう。時間制限がある中,一発だけの攻撃でいかに多くの敵を巻き込むかを考えなければならないわけだ。
幸い,敵は突進攻撃や範囲攻撃,貫通弾といった巻き込み型の技を持っているため,位置取りを工夫すれば,一発の攻撃でも複数体の敵にダメージを与えられる。
憑依中と憑依が解けた直後は時間の流れが遅くなるため,考える時間は十分ある。技の効果範囲を見ながら,ああでもない,こうでもないと考える感覚は,少しシミュレーションゲームっぽさがある。
ハルーナを感知して警報を発するデバイスが仕掛けられている場合も,敵兵に憑依してデバイスを壊した後,ハルーナ本体で悠々と通過するなんてこともできる。ハルーナの能力はバトルから謎解きまで幅広く使えるのだ。
ゲームが進めばハルーナは複数体の敵に連続で憑依できるようになり,周囲の環境や爆発物なども利用すれば効果はさらにアップする。
たとえば,念力で音を立てて敵の注意を惹く「波紋」で集団を爆発物の周囲におびき寄せてから,近づいてきた敵に憑依する。その後,爆発物と敵を巻き込むように攻撃すると,爆発と攻撃の両方でダメージを与えられるのだ。
ほかにも,高所にいる敵に憑依して自分が立つ足場を崩し,地面に落ちたところをハルーナ本体で殴り掛かる,近くにいる2体の敵に続けて憑依してお互いを殴らせる……など攻めの自由度が高く,工夫の凝らし甲斐がある。
ステルス一辺倒ではなく,ハルーナは直接戦っても結構強い。素早いパンチの弱攻撃と振りが大きいキックの強攻撃,そして回避やガードといった技を組み合わせて,タイマンなら真正面からガンガン殴り合いもできる。
ハルーナの成長要素であるスキルの中には,ジャスト回避で隠れ身や回復に使うエネルギーが溜まるといったものや,タイミングよくガードすることで,攻撃を払いのけて有利に立てるスキルなど,アクションゲームでは定番のスキルも存在する。特にボス戦はステルスなしの真っ向勝負なので,接近戦に有効なスキルを取ったり,操作に慣れておくのも重要だ。
スキルは,マップのあちこちに存在する「アノマリー」というアイテムを手に入れ,スキルツリーに振り分けられるので,丁寧な探索を心がけよう。
念力を使い,敵や周囲のオブジェクトに干渉する技「押しのけ」及び「引き寄せ」と,そしてアイテムを能力を使って作動させると接近戦がさらに楽しくなる。
押しのけと引き寄せはその名の通り,敵を押したり,引き寄せたりできるというもの。特に効果的なのが引き寄せで,敵を攻撃したいが遠くにいる……なんて時は,目の前に引き寄せて倒してしまえばいい。
引き寄せは敵に見つかった状態でも使えるため,複数体に囲まれた際に1体を引き倒して無効化し,その隙に逃走したり,残りの敵を攻撃したりするといったこともできる。
オブジェクトを起動させる能力は,アクションゲームとしては基本的な能力と言えるが,アクションゲームとしては基本的な能力と言えるが,ハルーナの場合は戦闘中にも使えるし,念力なのである程度遠くのオブジェクトにも干渉できる。
敵と格闘戦をしつつ,近くに爆発物があればこれを起動したり,爆発物に敵を引き寄せ起爆させてドカン! なんてこともできたりするので,まさに超能力者のバトルだ。
憑依,押しのけと引き寄せ,アイテムを作動させる能力といった複数の能力を組み合わせれば,バトルの楽しさが一気にアップする。これらに使うリソースは複数存在しており,戦いながらやりくりしなければならないのも本作のポイントだろう。
憑依には「憑依トークン」を用いる。1体の敵に憑依するたびに1つを消費し,敵をテイクダウンさせたり打撃で倒したりすると回復するため,リソースとしてはかなり貴重と言える。
隠れ身,押しのけと引き寄せ,ガードと体力回復にはエネルギーが必要だ。特に隠れ身は多くのエネルギーを消費するため,いざという時に体力回復できない,なんてことも起こる。
しかし,エネルギーはテイクダウンで一気に回復するため,言い換えれば,テイクダウンできるのであればエネルギーを使い切ってもいいということ。事前の計画さえしっかりしておけば大胆に攻めていける。
現在のリソースから最適な戦法を選びつつ,周囲の環境もチェックして工夫していくのが本作のバトルというわけで,今後どんな能力が出てくるのか楽しみだ。
今回の試遊はハルーナとルーサーが飛行船を取り戻したところで終了となった。執念を持ってヴィンセントを追うハルーナと,ひょうひょうとした態度を崩さない伊達者ルーサーの関係性が面白く,2人の旅路がどんなものになるかも見どころとなりそう。
工夫しがいがあるバトルと謎をはらんだドラマの続きが気になる人は,10月18日の発売を楽しみに待とう。
「Unknown 9: Awakening」公式サイト
- 関連タイトル:
Unknown 9: Awakening
- 関連タイトル:
Unknown 9: Awakening
- 関連タイトル:
Unknown 9: Awakening
- 関連タイトル:
Unknown 9: Awakening
- 関連タイトル:
Unknown 9: Awakening
- この記事のURL:
キーワード
(C)2024 Reflector Entertainment Ltd. All rights reserved. Unknown 9, Reflector Entertainment and their respective logos are trademarks of Reflector Entertainment Ltd.
(C)2024 Reflector Entertainment Ltd. All rights reserved. Unknown 9, Reflector Entertainment and their respective logos are trademarks of Reflector Entertainment Ltd.
(C)2024 Reflector Entertainment Ltd. All rights reserved. Unknown 9, Reflector Entertainment and their respective logos are trademarks of Reflector Entertainment Ltd.