リリースから4日後にデベロッパが解散したサバイバルMMO「The Day Before」，2024年1月22日にサービス終了

　アーリーアクセス版が公開されてからわずか4日後に開発チームの閉鎖が発表されたサバイバルMMO「The Day Before」だが，このたび，北米時間の2024年1月22日にサーバーをシャットダウンし，サービスを終了することが公式X（旧Twitter）で明らかになった（現在は削除された）。

　2023年12月12日に掲載した記事で詳しくお伝えしたように，「The Day Before」は，ロシアのヤクーツクに本拠を置くFntasticが2021年1月に開発を発表したタイトルだ。発表以降，Steamでは「もっとも期待されているゲーム」のトップに1年以上も居続けた。しかし，相次ぐ開発遅延やアセット流用疑惑などから次第に評価を落とし，12月8日にようやく発売にたどり着いたものの，アーリーアクセス版とも呼べないほど未完成な状態だったために批判が殺到。12月12日に「資金不足に陥った」としてFntasticの閉鎖が発表された。

　アーリーアクセス版は4500円（税込）という，割と強気な設定だったが，閉鎖のアナウンスと同時にSteamのストアページから削除されて入手不可能になったため，ゲーマーの中には希少性を見出す人もいたようだ。海外メディアのKotakuの記事によれば，日本で“鍵屋”などと呼ばれるダウンロードキー販売業者では，最低で3万3000円，高い場合は8万円台という高額で取引されるケースもあるという。


　公式Xの新たなメッセージには，「以前にお伝えしたように，開発資金の支援も行ったパブリッシャのMytonaは，Steamの協力のもと，すべての（正規）購入者への返金作業を行っています。返金されていないというユーザーに対しても，Steamは現在，積極的な返金を行っています」と述べられており，返金申請をしていないユーザーのライブラリからも自動的に削除されるという，異例の事態に陥っているようだ。