マフィア梶田の二次元が来い！：第555回「いま再びマナの伝説を追い求める星の海にて星野源」

我々がコラボキャラとして実装された記念に，担当イラストレーターの皆川亮二先生が描いてくださった色紙。なぜか大川ぶくぶとダブルで立ち絵が実装されるという，奇々怪々の超豪華仕様でした

　2021年6月24日をもって，スクウェア・エニックスの「スターオーシャン：アナムネシス」がサービスを終了しました。その公式番組である「スター“ラジ”オーシャン：アナムネシス」は，マフィア梶田と中村悠一のコンビ芸を確立し，後の「わしゃがなTV」誕生にもつながった大切な存在です。

　四年半の開発と運営，本当にお疲れ様でした。キャラクターのモデリングがとにかく素晴らしく，いちプレイヤーとしても大いに楽しませていただきました。いつかまた，多くの戦いを共に乗り越えてきた仲間達と，どこかの星の海にて再会できることを願っております。




　フリー“なんでも”ライター・マフィア梶田と，声優・中村悠一がお届けするYouTubeチャンネル「わしゃがなTV」。直近の更新では，引き続きゲストとして星野源さんが出演。
　以前に大川ぶくぶのクルマ探しをしたように，印税の使い道に困っているであろう（？）星野さんを手助けするべく，お似合いのクルマを探し求めて中古車サイト「カーセンサー」巡りをしてきました。


　……などと言いつつ，実態は雑談メインのネタ企画ですので，クルマに興味がない人にも楽しく観ていただける内容となっております。すっかり「わしゃがなTV」の雰囲気にも慣れ，ボケまくる梶田へのツッコミが冴え渡る星野さんにご注目ください！




　HDリマスター版の「聖剣伝説 Legend of Mana」（PC / PS4 / Nintendo Switch）が発売されましたねぇ。マフィア梶田にとって，少年時代にプレイしたことが良き思い出になっているタイトルのひとつです。
　なかでも「ホームタウン ドミナ」のBGMはよっぽど強固に記憶と結びついているのか，オリジナル版が発売された1999年以来，ことあるごとに脳内再生され続けてきました。ゲームのことを考えているわけでもないのに，なぜか知らず知らず口笛で奏でていることも……。それほど自分にとっては心地良いメロディだったんでしょうね。


　それにしても2010年にはゲームアーカイブス化もされていたので，遊ぼうと思えば再び遊べる環境はあったはずなんですが……この約20年間，再びプレイすることはありませんでした。なぜだろう，とあらためて自問自答してみたところ，おそらく最大の理由としては「怖かった」んじゃないかと。


　子供の頃にハマった作品は，少なからず記憶の中で美化されているものです。良くも悪くも当時はゲームを遊び始めたばかりで，舌が肥えていなかったからこそ味わい深く感じられたという一面も否定できません。それが今やゲームを仕事にして，「好き嫌い」とは別の「良し悪し」でゲームを客観視しなければいけない大人になってしまったわけですから。万が一にも，「こんなもんだったっけ？」と，自分自身の美しい思い出が壊れてしまうような事態を避けたかったんでしょうな。
　オタク趣味に関してはやたらと繊細なマフィア梶田……実は本当に好きな作品であるほど，他人の意見に影響されたくないので公の場では語ることを躊躇してしまうタイプです。我ながら，よくこの仕事が続いていると思いますよ。


　……ですが，先日。HDリマスター版「聖剣伝説 Legend of Mana」の発売を祝して，「わしゃ生」でプレイしたんですよ。前述した通りの理由から，配信でやるかどうかも少し悩みはしたのですが……中村さんがプレイしていないことが決め手になりました。愛おしいゲームだからこそ，この機会に遊んでみてほしかったんですよね。



　しかし，いざプレイしてみると自分の方がゲーム内容を綺麗サッパリ忘れていたことに気付かされまして，ほとんど初見のような気持ちでコントローラーを握っていました。どうやら当時の梶田少年は，雰囲気100％でこのゲームを楽しんでいたようです。
　また，自らの変化がゲームの思い出を壊すんじゃないかという点も杞憂でした。温かい気持ちになる童話のような世界観に，一癖も二癖もあるキャラクター達の粋なセリフ回し。味わえる感動は当時そのまま……どころか，物語の細部を理解できるようになった今の方が，心に響いているようにさえ感じます。記憶をなぞるべく遊び始めたつもりが，想定外の新たな歓びに満ちていました。


　そしてまぁ〜驚いたのが，なんと27日に配信された30周年記念生番組でアニメ化まで発表されたんですよ！　タイトルは「聖剣伝説 Legend of Mana ‐The Teardrop Crystal‐」。遊んだことのある人であれば，サブタイトルでどのシナリオが主軸になるのかピンときそうですね。ワーナーブラザースジャパンで企画を立ち上げた方の「どうしてもLOMでやりたいんです」という，力強い言葉から実現したらしいと聞いていますが，こんなご時世でなければハグして長めのベロチューをしたいくらい。本当に素晴らしい仕事をしてくれました。


　とりあえず自分は，アニメを観る前にしっかりゲームをクリアしておこうかと。劇場用アニメなのか，あるいはTVシリーズなんでしょうかね？　まさか令和になって「聖剣伝説 Legend of Mana」の新展開を拝めるとは思っていなかったので，まるで少年時代に戻ったかのようにワクワクしています。……これで休日も子供の頃と同じくらいあれば言うことないんですけどねぇ。

「聖剣伝説 Legend of Mana」公式サイト