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Xマッチに参加しようぜ! 「スプラトゥーン3」でウデマエS+になるためのバンカラマッチガイド(&サーモンランのススメ)
さまざまな新要素が追加された前シーズンの2022冬 Chill Seasonに,2つのフェスの開催,エキスパンション・パスの配信,そして2023春 Fresh Seasonの開幕と,2022年末から現在まで新たな盛り上がりを見せている。2023年に入ってプレイし始めたという人も少なくないのではないだろうか。
そんなプレイヤーたちに参加をオススメしたいのが,2022冬 Chill Seasonで解禁となった「Xマッチ」。「バンカラマッチ」のウデマエS+以上のプレイヤーが参加できる対戦モードだ。
ウデマエS+以上と聞くと険しい道のりのように感じるかもしれないが,バンカラマッチは基本的にはウデマエごとにマッチングしているため,レギュラーマッチよりも同レベルの相手と戦いやすい傾向にある。つまり,ウデマエS+までの道のりは印象ほど険しくはなく,ちょうどいいやりがいを感じられる目標だったりするのだ。
本稿では,バンカラマッチでウデマエS+を目指すうえで押さえておきたいポイントを紹介しよう。
「スプラトゥーン3」公式サイト
Xマッチを目指せ! ウデマエS+になるためのバンカラマッチガイド
自分に合った対戦ルール1,2個に絞って繰り返し挑戦
4つのルールにまんべんなくチャレンジするのもいいが,最初にひととおり試したあと,自分に合っている1,2個に絞り,練習を兼ねて繰り返し挑戦するといい。それによって得意なルールができ,安定した結果を残せるようになるはず。
インクを塗って一定時間エリアを確保すると勝ちとなる「ガチエリア」,ヤグラを相手陣地のゴールに運び込む「ガチヤグラ」がルールがシンプルで覚えやすいのでオススメだ。ウデマエを上げたいときは「バンカラマッチ(チャレンジ)」をプレイするのが基本だが,練習を兼ねて挑むなら,ポイントの増減がマイルドな「バンカラマッチ(オープン)」を選ぶといいだろう。
相手を倒すのはあくまで手段。地形を考慮た戦い方でポジションをキープ
バンカラマッチで重要となるのが,ステージごとの地形を考慮した戦い方。相手を見つけやすく,長射程ブキが活躍しやすい高台,移動ルートが集まる要所などを確保することで,相手の侵攻を防ぎやすくなり,攻撃を仕掛けるうえで有利な状況を築くことができる。相手を倒すのはあくまで手段。目的はポジションを奪うことだと心得よう。
とは言え,やみくもにインクを塗りながら突き進んでは,待ち構えている相手のエジキとなる。高台から狙われていないか,遮蔽物の裏に相手が隠れて待ち伏せしていないか注意を払い,怪しいところにはボムなどのサブウェポンを投げ込み,安全を確認して進もう。スペシャルウェポンの使用や味方との連係を交えながらそれを繰り返し,相手を追い込んでいくのだ。
イカマークやマップで仲間の数や位置をしっかり確認
もう一つ重要なのが,味方の人数や位置をしっかり確認すること。例えば相手を2人連続で倒したとしても,その間に味方が全員やられている場合がある。つまり,自分1人が勝っていても,全体で見ると決して有利であるとは限らないわけだ。
そういった状況の変化に対応するためにも,画面上部のイカマークやマップを確認することは重要だ。
センプクは移動と索敵,回復など複数の行動を兼ねて
自分の身を守るためにはヒト状態はなるべくさらさないほうがいいが,センプクしすぎると味方が危険になるのも悩ましいところ。インクを消費する行動と,センプクやイカ移動のバランスを取ることも意識したい。
広い範囲を塗ったあとや,ボムを投げてインクを消費したらすぐナワバリにセンプク。インクを回復しながら移動し,周囲の状況をしっかり確認する。ダメージを受けたときも同様で,ただ回復のためセンプクするのではなく,移動や索敵も同時に行うことを意識していくといい。
ときに自身がおとりとなって,仲間に数的優位な状況を作る
均衡する局面を動かすには,数的優位な状況を作りたいところ。スペシャルウェポンを活用するのも効果的だが,複数の相手を引きつけて生き延びることで,別の場所で数的優位を作るという方法があるのも覚えておこう。複数の相手を引きつけても,味方がその意図に気付いて動いてくれるとは限らないが,自分自身がそれを見逃さず,味方の作ったチャンスを活かせるようになれるいい。
相手陣地へナワバリを広げるときは,まずは相手を倒しきる
ステージ中央で優勢な状況を作れても,勢いで相手陣地に突っ込んでいくと危険だ。残っていた相手に不意打ちを受けたり,足止めされたりしているうちに,リスポーンした相手に挟まれピンチになる可能性もある。まずは慎重に,前線に残っている相手がいないか探し,しっかり倒しきることが重要だ。理想としてはワイプアウトを取りたいところ。
さらに前進してナワバリを広げていく際は,相手の位置を予測し,目視できるような,待ち伏せする場所を考えたい。スロッシャーやローラー,ブラスターといった段差越しに倒すのが得意なブキを使っている人は,不意打ちを仕掛けて倒すことを意識して,前線にセンプクしよう。各個撃破で足並みを乱し,組織的な反撃を遅らせるのだ。
攻め込まれても冷静に。潜入者を倒し,慎重にインクを塗り返す
逆に相手に攻め込まれているときは,囲まれる前に後退しながら慎重にインクを塗り返して,反撃の一手となるスペシャルウェポンを使うためゲージを溜めていこう。
そして,追い詰められたときこそ冷静に,自分はもちろん相手のブキの特性を意識することが重要だ。スロッシャー,ローラー,ブラスターは段差下から,シューターはこちらが段差を飛び降りたスキを狙ってくることが多い。それらに気を取られているところを,ほかの相手に長射程ブキで狙われるかもしれない。相手から丸見えの場所に立たないように注意し,どのブキがどこで待ち構えているか予想しつつ動くことで,不利な状況になることを減らせるはずだ。
数的有利な状況が作れたらセンプクからの奇襲,包囲などに注意しながら,チーム全員で前進できる状況を作りながら攻勢に転じよう。
ここまで説明した戦い方は,ナワバリバトルにも通じる基本的ものではあるが,実はこれらをしっかり実践するのは意外と難しい。撃ち合いが得意なプレイヤーは突っ込み過ぎて孤立したり,慎重派のプレイヤーだと攻めあがるタイミングに遅れて仲間を孤立させたりと,どうしてもクセや性格が出てしまうからだ。
ある程度上達してくると自分が得意な戦い方に固執しがちにもなるので,そんなときこそ基本に立ち返ることが重要となる。なかなか勝てないというときは,メモリープレイヤーで勝ったチームや動きの良かったプレイヤー視点で見て,自分の判断ミスや不注意な動きを確認し,プレイを修正しよう。ほかのプレイヤーの意図を意識して動けるようになれば,それがチームとしてのまとまりにもつながり,勝率も変化していくはずだ。
Fresh Seasonで追加された新たなブキとステージでどう変わった?
2023春 Fresh Seasonで追加されたブキとステージによって変化しつつある,バンカラマッチの今を伝えよう。まず大きいのが,新スペシャルウェポン「テイオウイカ」「デコイチラシ」の登場だ。これにより,今までになかった駆け引きや逆転パターンなどが起こるようになっている。
短い時間だが無敵になり,ジャンプ攻撃や突撃で相手を倒せるテイオウイカは,相手陣地に入りこむときなどに威力を発揮する。突撃はかなりのスピードが出るため,移動手段としても優秀だ。テイオウイカを使えるブキは「.96ガロンデコ」「スプラローラーコラボ」の2つしかないものの,使用者を見かける機会は多い。
相手にするときは,突撃の餌食にならないように,センプクなどを使って姿を隠しながら移動しよう。金網の床を移動できないので,間に金網を挟みつつ距離を取るのも手。反撃するなら,テイオウイカの無敵時間が終わった直後が狙いどきだ。うかつに干渉すれば突撃のエジキだ。
狙った地点の周囲に,着弾から時間差で爆発する12個のデコイを放つ「デコイチラシ」は,ただ撃ちこむだけでは効果は低い。相手との撃ち合いになりそうな地点に放ち,自身や味方に有利な状況を作れるといい。デコイチラシを使えるブキは「N-ZAP89」や「クラッシュブラスターネオ」と,こちらもサポート向きだ。
相手のデコイチラシに対しては,撃った相手が孤立している場合はそれほど脅威はないので,落ち着いてデコイを破壊すればいい。ほかにも潜んでいる相手がいて,連係して攻めてくる気配がある場合は,突っ込まずに一度後退するといいだろう。
新たに追加された12種類のブキの使用感にも軽く触れておこう。比較的扱いやすいと感じたのが,「シャープマーカーネオ」「N-ZAP89」「.96ガロンデコ」「ラピッドブラスターデコ」「ジェットスイーパーカスタム」の5種。メインウェポンとサブウェポンの組み合わせが,組み合わせて戦いやすいか,それぞれの不得意な部分を補うものとなっており,スペシャルウェポンも使いやすい。
一方,「クラッシュブラスターネオ」「ボールドマーカーネオ」「スプラローラーコラボ」「ヒッセン・ヒュー」「L3リールガンD」「スプラチャージャーコラボ/スコープ」は,各種ウェポンの特徴とその組み合わせに深い理解が必要な“玄人向き”といったところ。それらのブキを使いこなしている人はなかなかの腕前ということにもなるので,相手にするときは警戒しておきたい。
続いて新ステージ。「ナンプラー遺跡」と「マンタマリア号」は対照的な構成となっており,試合の際の立ち回りや注意することも大きく異なる。
ナンプラー遺跡は全体的に平坦で見晴らしがいいものの,障害物や高所がまんべんなく配置されており,奇襲への警戒も必要となる地形だ。ステージ中央に長い高所があるが,側面を塗って登れないため左右の行き来がしにくい。中央で拮抗した状況が生まれやすいことに要注意だ。
各陣営のリスポーン地点の周囲は一本道に近く,深いところまで侵入されると押し返すのになかなか苦労する。ステージ中央であまり無茶はできないが,悠長にしていると自陣まで押しこまれてしまうといったことが起こりやすい。リードしていても一気に押し返されることもあり,最後まで何があるか分からないステージだ。
船上でのバトルという設定のマンタマリア号は,見渡せる範囲が限定的だ。足場が起伏に富んでおり,壁を塗ったりジャンプを使って進むルートもある。ショクワンダーやジェットパックを使って通常は侵入できないステージ左側の段差を越え,相手チームをかき乱すのも面白い。
ステージ中央を完全に制圧するのは大変だが,先に制圧できると最後まで試合を優位に運びやすくなる。といっても,目まぐるしく状況が変化するので気は抜けない。奇襲などを仕掛けられないよう,インク回復時などにマップを開き,相手が背後から回ってきていないか確認することが大切だ。
息抜きにも,練習にもオススメ? 「サーモンラン」で“バイトのでんせつ”となれ!
バンカラマッチで連戦を続けていると,緊張感で疲れてしまう。ときには息抜きも必要だし,何より辛くなってゲーム自体が楽しめなくなっては本末転倒だ。そこでオススメなのが「サーモンラン」。こちらはこちらでまた違った大変さがあるが,とくに対人戦に疲れたときは,程よい緊張感を保ちながらリフレッシュできる。
操作やエイムの練習にもよく,まだ所持していないブキや,あまり使ったことがないタイプのブキに触れる機会にもなる。実際に使ってブキの強みや弱みを知れば,バンカラマッチで相手にしたときにも少しはプラスになるかもしれない。ここからは,Xマッチを目指すだけでなく,サーモンランの最上位“でんせつ”へ到達したい人に向けた基本の立ち回り方をお伝えしよう。
まずはウェーブ開始直後の立ち周りについて。オオモノの数が少ないうちは,なるべくカゴの周りまで引き寄せてから倒すことを意識しよう。カゴから離れて倒していると,金イクラを運ぶ移動と時間が発生するだけではなく,遠くから射出してカゴに投げ入れすることで,シャケを倒すためのインクが不足がちになるからだ。
モグラ,テッパン,ダイバーの3種類はそれほど苦労なくそれが実行できるだろう。ナベブタ,バクダン,コウモリ,ヘビはこちらの移動を邪魔する動きをするため,状況によっては早めに倒す判断が重要となる。仲間が早めに倒そうとしていたり,囲まれてピンチになっていたりしたら,駆けつけてフォローしてあげるといい。
ハシラ,タワー,カタパッド,テッキュウといった,海岸に現れる危険度の高いオオモノは可能なかぎり早めに処理したい。複数同時に出現したときや,味方が手一杯で対応できないようなら,即座にスペシャルウェポンを使ってもいいレベルの脅威だ。
ステージで言えば「シェケナダム」や「難破船ドン・ブラコ」はシビアな状況になりがちなので,それらに派遣されたときは気を引き締めたい。
そんな危険度の高いオオモノたちだが,残り時間が30カウントを切ったあたりから事情が変わる。これらを処理するために海岸に出向くよりは,攻撃をかわしながらほかのオオモノ相手に金イクラを集め,ノルマ達成を狙った方が良い展開もあるからだ。
スペシャルウェポンの特徴と有効的な使い方
どんな場面であれ,危険度の高いオオモノに対処するうえで重要なのがスペシャルウェポンである。ここで,有効なスペシャルウェポンとその主な使い方を紹介しよう。・ジェットパック
タワーの中腹を撃てば一撃で倒せるし,カタパッドの発射口も破壊できる。周囲のシャケを減らしつつテッキュウも対処できるなど,海岸のオオモノを素早く処理できる優れもの。残りカウントを見て展開が思わしくないと感じたら,どんどん使おう。
ハシラの頂上部分を撃って手早く倒す,高い場所からナベブタやバクダンの弱点を狙う,比較的安全な空中から複数の味方を蘇生させるなど,どんな場面にも対応できてとにかく便利。ここぞというときのため温存したくもなるが,出し惜しみしてたら結果を出せなかった……とならないように。
・カニタンク
2種類の砲撃が可能で,カノン砲(曲射砲)はジェットパックの弾と似た性質があり,タワー,カタパッド,バクダンを遠くから素早く処理できるのでかなり重宝するだろう。速射砲はテッキュウやハシラに対して有効だ。シャケが周囲を埋め尽くす状況では火力を活かしにくいため,状況判断の早さが求められる。仲間がスペシャルウェポンを温存できるよう,有利な状況を維持することも仕事の一つだ。
・ナイスダマ
タワー,カタパッド,テッキュウなどが固まって現れた場所に投げ込むと効果大。またカゴ周りのシャケを一掃して金イクラを納品しやすい状態を作ったり,空中から複数の味方を蘇生したりも可能なので,ナイスダマを持ったプレイヤーの役割は大きい。ナイスダマ持ちになったときは,その役割も意識して動いていこう。
・トリプルトルネード
タワーやハシラ,カタパッドに投げて張りつければ1発で倒せる。ただし3つ投げきるまではセンプクできず自由に動けなくなるので,カニタンク同様に早めに判断しないと活かしきれない。攻撃は装甲を貫通するので,テッパンやコウモリやバクダンなど,攻撃できるタイミングが限られる相手に投げるのも効果が高い。
・メガホンレーザー5.1ch
ハシラ,タワー,カタパッドに有効。手前に別のオオモノがいると狙った相手にロックするのが難しいが,照準をターゲットに0.6秒ほど向けることで最大3体まで狙うことができる。複数のトリプルトルネード同様,装甲を貫通してダメージを与えられるのもポイント。
・サメライド
移動コース上のシャケにダメージを与え,爆発によって大ダメージも与えるスペシャル。慣れるまでは使いどころの判断が難しいが,海岸のタワーやテッキュウへの攻撃や,カゴ周りに溜まったシャケの一掃に効果を発揮しやすい。
・ホップソナー
オオモノよりもシャケやドスコイに効果を発揮する。周囲に雑魚やオオモノがあふれてきたら,これを投げて数を減らし,生き残りを図ろう。海岸のタワーやテッキュウと戦うときに保険として置いたり,カゴ周りのシャケを減らしたいときにも便利。
そして,普段からサーモンランに慣れていれば,2022冬 Chill Seasonで追加された新イベント「ビッグラン」でも上位のトロフィーやバッジを狙えるだろう。
バンカラマッチやサーモンランはもちろんナワバリバトルも,上達するには気長に取り組んでいく必要があるが,それだけ長く遊べるゲームであるところが「スプラトゥーン3」の魅力だと言える。6月まで開催される2023春 Fresh Seasonでバンカラマッチやサーモンランに挑戦し,自分自身のウデマエを上げていこう。
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