プレイレポート
協力系TPS「Aliens:Fireteam Elite」インプレッション。エイリアンの襲撃に怯えながら進んでいく,原作映画さながらの体験が楽しめる
「Aliens:Fireteam Elite」は,アメリカのCold Iron Studiosと20th Century Gamesが開発した協力型のTPSだ。ゲームの舞台となるのは映画「エイリアン3」の23年後で,プレイヤーは植民地海兵隊の一員となり,惑星「LV-895」でエイリアンや,エイリアンを軍事利用しようと目論む大企業ウェイランド・ユタニ社と戦うことになる。
時代設定が近いためか,映画に登場したメカや装備が出てくるのが嬉しいところだ。拠点となる宇宙船にはあのドロップシップ(降下艇)が鎮座しているし,プレイヤーが使える装備には,補助具で身体と接続する巨大な「スマートガン」や「パルスガン」といった品が揃っている。設定に基づいたフレーバーテキストも添えられているため,映画を観た人ならテンションが上がること間違いなしだ。
使用できるキャラクターのクラスは「ガンナー」「デモリッシャー」「テクニシャン」「ドク」「リーコン」の5種類。それぞれのクラスに経験値とレベルが設定されており,クラスは拠点となる宇宙船のロビーで自由に切り替えられる。プレイヤーたちの小隊は最大3人で,5種類のクラスの中からミッションやステージに応じた編成を行うのが重要になるようだ。なお,人数の不足分はAIが操作する「シンセティック」(合成人間)が補ってくれる。
今回は序盤の2ステージをデモリッシャーとドクでプレイした。
操作方法は[L2]でエイムし[R2]で射撃,[L1][R1]で各クラスに用意された2種の「アビリティ」,[○]でローリング回避,障害物の近くにいる時[×]で身を隠す。TPSに慣れているプレイヤーなら,それほど戸惑うことはないだろう。
プレイヤーたちの小隊は,ミッションを遂行すべく,惑星上にある施設や洞窟といったマップを進んでいく。エイリアンたちは天井や物陰などいろいろな場所に潜んでおり,どこから出てくるか分からない。画面右下には映画でもお馴染みの,動くものを白い光点で示す動体センサーも存在するため,これを注視して襲撃に備えていくわけだ。
動体センサーは便利だが,エイリアンの大まかな位置が分かるだけ。白い光点が自分と重なるくらいに近くにいるのに,周囲には何もおらず,焦りながら辺りを見回していたら,突如天井のハッチが開いてエイリアンが姿を現した!……といった映画さながらのシチュエーションが当たり前のように発生するから恐ろしい。
エイリアンの奇襲を繰り返し受けていると,次第に気持ちが落ち着かなくなってくる。筆者は,途中から壁の配管から蒸気が噴き出しただけでビックリしたり,動体センサーの反応がないのに猜疑心から警戒したりするようになってしまっていた。
襲ってくるエイリアンには,酸を吐きかけてくる個体や接近戦を仕掛けてくる個体などさまざまな種類が存在する。やっとの事で倒せたと思ったら,死体から吹き出した酸の体液が地面に溜まり,スリップダメージを食らうといったこともあるため,油断ならない。
総じて動きが素早いうえに耐久力も高いので,とにかく相手が動かなくなるまで撃ち続けるしかないが,プレイヤーはあまり多くの弾を持ち歩けない。あまり景気よく撃っていると途中で弾切れを起こしてしまうこともある。
こんな時に役立つのが各クラスが持っているアビリティだ。デモリッシャーはロケット弾を斉射し,周辺の敵を吹っ飛ばすアビリティを持っているため,一度にまとめて多くのエイリアンを倒せる。ドクは仲間の攻撃速度を上げたり,回復させるポッドを設置したりできるので,サポートとして活躍できる。
アビリティの多くはクールタイムを挟めば再使用可能だが,言い換えれば連続で使用できないし,攻撃系のアビリティは仲間を巻き込む可能性もあるため,声を掛け合いながらの連携が重要になってくる。
また,標準難度のスタンダードでは,各プレイヤーはやられても仲間に4回まで蘇生してもらえる。今回のテストプレイでも「後ろからエイリアンがきてる!」とか「こっちは任せろ!」「やられた!助けて!」というように,自然とボイスチャットが盛り上がった。
プレイして印象に残ったのは,原作映画の“静”と“動”がゲームの体験でしっかりと再現されていたことだ。エイリアンに襲撃されるまでの不気味な“静”の時間と,激しい戦いでの“動”の時間のコントラストが印象的で,襲ってくるエイリアンも耐久力が高く圧倒的な物量で攻めてくるため,映画「エイリアン2」に登場した海兵隊員のような気分を味わえた。
今回は体験できなかったが,ミッションをこなして手に入れた資金で武器を買ったり,経験値を得てレベルアップすることでアビリティやパークを強化したりできるそうなので,やり込みがいもありそうだ。
なお担当者によると,海外版との表現の違いはなく,リリースの時点で日本語へのローカライズが行われているのは,3gooから発売されるPS5/PS4版のみとのことだ。
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(C)2021 20th Century Studios. (C)2021 COLD IRON STUDIOS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
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