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AYANEO,Switchより軽い「AYANEO AIR」やキーボード搭載の「AYANEO SLIDE」など小型ゲームPC計3製品を発表
スペックの詳細や価格は明らかになっていないが,各製品の見どころを簡単に紹介しよう。
AYANEO AIR
有機ELディスプレイと420g未満の軽量モデル
とくに注目を集めそうな新製品は,AYANEO AIRだろう。
AYANEOファミリのエントリー市場向けに位置付けられるAYANEO AIRは,420g未満という軽さが第1の特徴だ。AYANEOのCEOであるArthur Zhang氏によると,AYANEO AIRは,「Nintendo Switch Lite(以下,Switch Lite)並みのサイズで,重量はNintendo Switch(以下,Switch)の有機ELモデルよりも軽い」そうである。ゲームパッド機能を組み込んだWindows PCとしては,破格の軽さと言えよう。
もう1つの特徴は,ディスプレイに有機ELパネルを採用している点である。ただ,サイズや解像度などは明らかになっていない。
デザイン面でも,これまでのAYANEOファミリより洒落た見た目になっているのが見どころと言えよう。
エントリー市場向けということは,スペック面ではそれほど優れたものではないのだろうが,グラフィックス負荷がそれほど高くないインディーズゲームなら1080p(解像度1920×1080ドット)で,AAAタイトルなら720p(解像度1280×720ドット)でプレイできる性能を有するそうだ。
AYANEO SLIDE
「AYANEO SLIDE」は,AYANEOファミリでは初となるキーボード搭載モデルである。本製品は,「GPD WIN 3」のようなスライド式ディスプレイを備えており,ディスプレイ部分を上に動かすと,その下にある小型キーボードが表れる構造が特徴だ。
ただ,GPD WIN 3のキーボードが,フラットなタッチパネルを細かく区切ってキーボードとしていたのに対して,AYANEO SLIDEは1つ1つが独立した小型キーを採用しているのが大きな違いである。キーボードにはカラーLEDイルミネーションも組み込まれているそうだ。
搭載SoC(System-on-a-Chip)には,Zen 3+アーキテクチャを採用するAMDのノートPC向けAPU「Ryzen 7 6800U」を搭載するとのことで,CPUおよび統合型グラフィックス機能の性能は,既存のAYANEOファミリもよりも大幅に向上していると期待できる。
AYANEO 2
AYANEO 2は,AYANEOファミリの主力となる製品ラインの次期モデルだ。外観は2021年に登場した「AYANEO NEXT」に似ているが,丸みを帯びたデザインに変わっている。
AYANEO 2も,AYANEO SLIDEと同様に,Ryzen 7 6800Uを搭載するのが特徴だ。新SoCの採用により,AYANEO 2では「ELDEN RING」を高画質設定にしても,60fpsでプレイできる性能を有するそうだ。
いずれの製品も詳細なスペックや国内販売については明らかになっていないが,通例どおりなら,国内での展開も期待できるだろう。
AYANEO 公式Webサイト(英語)
- 関連タイトル:
AYA NEO
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