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「VFes CHALLENGE CUP SEASON_1【2nd】」レポート。プロライセンスを獲得したのはとんちゃん選手とじゃんぬ選手
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U22選手を加えた3on3と,プロライセンスをかけたFREEが熱戦で盛り上がる
本大会は3on3とFREEの2部門で,この日は待望の有観客開催となった。東京タワーの足元にあるRED°TOKYO TOWERには観覧スペースが設けられたのに加え,施設内でもライブビューイングが行われた。
22歳以下を対象とするU22部門はなかったものの,3on3部門では「1名以上の選手が22歳以下(U22)でなければならない」レギュレーションがあり,若手の存在感は依然大きい。チーフプロデューサーである青木盛治氏いわく「これからのバーチャファイターを担っていただける若い世代を盛りあげることをメインに考えた」とのこと。
会場には10月に行われたオンライン予選を勝ち抜いた選手たちが集結し,3on3部門の決勝戦と,FREE部門の決勝トーナメントが行われた。FREE部門の優勝者と準優勝者には,日本eスポーツ連合(JeSU)の「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」発行権利が付与されるとのことで,いずれの試合も大きく盛り上がった。
【CHALLENGE CUP SEASON_1【2nd】FREE FINAL 進出者】16名
<選手名/使用メインキャラクター>
おさげ選手/ Brad Burns(ブラッド・バーンズ)
ポメタロウ選手/ Jeffry McWild(ジェフリー・マクワイルド)
いいとも選手/ Kage Maru(影丸)
完全二択選手/ Wolf Hawkfield(ウルフ・ホークフィールド)
らいおん選手/ Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
ジン選手/ Kage Maru(影丸)
YOU選手/ Sarah Bryant(サラ・ブライアント)
たね選手/ Akira Yuki(結城 晶)
じゃんぬ選手/ Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
でんせつえすぴ〜選手/ Jean Kujo(ジャン 紅條)
とんちゃん選手/ Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
SHU選手/ Shun Di(舜帝)
しずる選手/ Akira Yuki(結城 晶)
ちんぱんJ選手/ Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
うめっち選手/ Eileen(アイリーン)
ハート様選手/ Taka-Arashi(鷹嵐)
【CHALLENGE CUP SEASON_1【2nd】3on3 FINAL 進出チーム】2チーム
<チーム名選手/選手名>
氣志團後援会/ しろ選手,SHENRON選手,キシダンジュニア選手
最速截拳道19XX年/ メタすら選手,とんちゃん選手,ちんぱんJ選手
3on3部門の決勝は,氣志團後援会と最速截拳道19XX年が激突した。キシダンジュニア選手とメタすら選手は親子でのプレイヤー,そしてちんぱんJ選手はかつてメタすら選手の父親とチームを組んでいたというから,シリーズの歴史がいかに長いかが分かる。試合では,氣志團後援会の中堅・しろ選手が大活躍。6連勝で最速截拳道19XX年のメンバーを総なめし,チームを勝利に導いた。
FREE部門の準決勝第1試合は,じゃんぬ選手VSハート様選手。準決勝進出者はハート様選手以外全員がジャッキーを使用しており,鷹嵐をメインとするハート様選手に注目が集まった。まず第1セットをじゃんぬ選手が先取すると,ハート様選手はアキラにキャラクターを変更。その選択が功を奏し,一気に攻め込んで第2セットをものにする。
第3セットはじゃんぬ選手の安定感がラウンドとともに増していき,第3ラウンドではエクセレント(ノーダメージで勝利)を決める。そして第4セットでハート様選手がストレート勝ちしたかと思うと,第5セットではじゃんぬ選手がやり返すかのようなストレート勝ち。意地と意地がぶつかりあうような戦いは,じゃんぬ選手が3-2で制し,プロライセンス獲得と決勝進出を決めた。
準決勝第2試合は,らいおん選手VSとんちゃん選手。とんちゃん選手は,これまでの大会でプロライセンスを逃しており,譲れない戦いだ。その思いの強さが試合に現れたのか,第1セット第3ラウンドでは,残り体力数ミリまで追い詰められるも,スマッシュアッパーからのコンボで見事逆転。そのほかのラウンドでも,劣勢からの逆転劇を何度も見せていた。らいおん選手もチャンスを逃さず攻めていたが,とんちゃん選手が3-0で勝利。念願のプロライセンスを獲得した。
決勝戦はじゃんぬ選手VSとんちゃん選手というカードに。第1セットは,息が詰まるような接戦からとんちゃん選手が3-2で先取。第2セットもとんちゃん選手の勢いは止まらず,3on3から連続出場している疲れを感じさせないまま,3-1で勝利。そして迎えた第3セットでは,じゃんぬ選手も食らいついて1ラウンドを取るも,とんちゃん選手が3セット連取で優勝。「スタープレイヤー」の称号を手に入れた。
大会後には,とんちゃん選手とじゃんぬ選手への合同インタビューが行われたので,その様子をお伝えして締めくくりとしたい。
「泥臭くあっても勝ち上がりたい」じゃんぬ選手
――今のお気持ちを聞かせてください。
じゃんぬ選手:
頂点は取れませんでしたが,目標であるプロライセンスは取得できたので,もの凄く嬉しいです。
――これからは,どんなプロを目指していきますか。
じゃんぬ選手:
華はないかも知れませんが,泥臭くあっても勝ち上がっていければいいかなと思います。
――この日一番嬉しかったのは,優勝候補と目されていたハート様選手に勝ったことでしょうか。
じゃんぬ選手:
そうですね。ここを乗り越えればプロライセンスが取れる試合だったので,一番気合いを入れました。僕の中ではとんちゃん選手とハート様選手が優勝候補だったので,凄く嬉しかったですね。
――決勝戦はジャッキー対決になりましたが,いかがでしたか。
じゃんぬ選手:
正直不安でした。とんちゃん選手に勝ち越したことがなかったので,決勝戦では試合中にテンパってしまいました。自分のどこが悪かったのかを探したんですが,明確な解答は出ず,いっぱいいっぱいの戦いになってしまいました。今後の対戦に向けて対策したいです。
――使用キャラクターであるジャッキーの魅力はどんなところにあると思いますか。
じゃんぬ選手:
打撃で大ダメージを与えられるので,読み勝った時の気持ち良さですね。相手が対策してくるので,なかなか当たらないんですが,そこを崩したときの爽快感が面白いと思います。
――戦っていて頭を使うキャラクターはどれですか。
じゃんぬ選手:
ジャッキー同士の戦いは,主力技は捌かれてしまうのでなかなか出せず,頭を使いますね。あとはアキラを相手にする時でしょうか。自分で攻めないといけないんですが,守りの時もダメージを取れないと厳しいので,押して引く駆け引きが頭を使います。
――「EVO Japan 2023」のメインタイトルに「Virtua Fighter esports」が選ばれましたが,どう感じましたか。
じゃんぬ選手:
大きな大会に選ばれたのは素直に嬉しいですね。僕も13〜14年バーチャをプレイしていますが,EVO Japanで活躍したいという思いが強くなりました。
――ありがとうございました。
「世界で一番強いということを目指していく」とんちゃん選手
――今のお気持ちを聞かせてください。
とんちゃん選手:
遅いかなと思ってはいますが,嬉しいです。
――どんなプロを目指していきますか。
とんちゃん選手:
目標とされるプレイヤーですね。ああいう風になりたいとか,ああいう活躍をしたいとか思ってもらえる選手になりたいです。
――どういった点で目標にされるのが理想なのでしょう。
とんちゃん選手:
強さですね。格闘ゲームをやってる以上,強さが一番だと思っています。世界で一番強いということを目指しているので,若い人や,これからバーチャを始める人が目標に思ってくれればいいなと。
――目標としている選手はいますか。
とんちゃん選手:
自分です。今日より強い自分。明日もっと強い自分です。
――ライバルと感じる選手はいますか。
とんちゃん選手:
しわ(赤丹しわぽ)選手ですかね。同い年ですし。しわ選手を尊敬している人もかなり多いですしね。
――「EVO Japan 2023」のメインタイトルに「Virtua Fighter esports」が選ばれましたが,参加は考えていますか。
とんちゃん選手:
参加したいです。“格が違う”という強さを見せつけたいと思っています。
――若いプレイヤーたちについてどう思いますか。
とんちゃん選手:
3on3で組んだメタすら選手なんかはまだ若くて,目や反応もいいので,僕より強くなる可能性があると思います。センスや才能もありますが,それ以外の部分でもなんとかなるのが格闘ゲームだと思うので,頑張ってほしいです。
――ありがとうございました。
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