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「ゲットスター」の実機プレイが公開。「究極タイガーヘリ」のダウンロードコンテンツが披露された“M2STG生放送#9”レポート
今回披露された内容はダウンロードコンテンツの家庭用版「究極TIGER」と「タイガーヘリ」,そして東亜プランが手がけたアクションゲーム「ゲットスター」の実機プレイ映像などだ。本稿では,番組で発表された内容をまとめてお届けする。
「究極タイガーヘリ」公式サイト
DLCで家庭用の歴史もフォローする「究極タイガーヘリ」
ダウンロードコンテンツの紹介は,まずファミコン版「究極TIGER」とNES版「TWIN COBRA」(究極TIGERの海外版タイトル)のゲームプレイからスタートした。
こちらの2タイトルに対し堀井氏は,「アーケード版と比べるとハード面の差もあり落差があるが,8ビットコンソールへの移植としてはかなりがんばっていたのでは」と評価。ゲームスタート時からボムを7個所持している点や,ホーミング性能が高い黄色ショットといったファミコン版ならではの特徴,さらには「究極TIGER」と「TWIN COBRA」の微妙な差異が紹介された。
続いて紹介されたのは,メガドライブ版「究極TIGER」とGenesis版「TWIN COBRA」の2タイトル。ここでは縦画面シューティングを家庭用ハードに落とし込んだ際に起こりがちな現象である「画面の左右が広くなる」「自機ショットの射程が短くなる」「敵との出会い頭の接触が多くなる」といった話題が中心に語られた。
とくにメガドライブとGenesisはその傾向が顕著なようで,久保田氏,堀井氏ともに「アーケード版より難しいかも」と語っていた。
PCエンジン版「究極TIGER」は,久保田氏曰く「画面を縦から横にしつつも,縦風のプレイフィールになるよう調整している」とのことで,発売当時から優れた移植作として評価が高かったタイトルだ。さまざまなハードの「究極TIGER」が収録されている本作だと,その差をより分かりやすく感じられそうだ。
ファミコン版「タイガーヘリ」とNES版「TIGER HELI」だが,これらは「究極TIGER」より前に発売されたタイトル。ファミコン版の「究極TIGER」と比較して画面のチラつきや処理速度の遅さなどが印象に残る作品となっている。
しかし,それらの要素を加味しても「タイガーヘリっぽさは十二分に再現されている」と久保田氏は話す。ボムの使いどころや隠れキャラの出現パターンといった攻略パターンもアーケード版から流用可能とのこと。敵機も「ファミコンのチラつきもお構いなしで出てくる」ということなので,十分遊べるゲームにはなっているようだ。
名人の1コインクリア+αで「ゲットスター」の魅力をプレゼン
久保田氏が計7本の「究極TIGER」と「タイガーヘリ」の紹介を完走すると,番組の話題は残された2本のDLCである「ゲットスター」と「GUARDIAN」(ゲットスターの海外版タイトル)へと移る。ここからは「ゲットスター」をこよなく愛する令和の新名人こと,駒林貴行氏が合流し,「ゲットスター」と「GUARDIAN」のゲームプレイを披露した。
駒林氏の名人の異名は伊達ではなく,敵の出現パターン,ボスの瞬殺方法,無敵アイテムを使用して乗り切る危険ポイントなどは完璧に把握済み。「ゲットスター」の開発スタッフが東亜プラン入社前に制作したアクションゲーム「バスター」の話や,本作のアナザージャケットを手がけた井上淳哉氏とのエピソードなどを披露しつつ,「ゲットスター」全6ステージの1周目を10分程度でクリアしてみせた。
続いてプレイした「GUARDIAN」は,初期ライフが「ゲットスター」の半分,敵の攻撃パターンも駒林氏曰く「殺意むきだし」に変わっているようで,難易度が跳ね上がっているとのこと。その影響か「ゲットスター」のように一発クリアとはならなかったが,2度目のチャレンジでは見事1コインクリアを達成。「ゲットスター」よりも苛烈になっている道中の敵やボスの攻撃パターンをあますことなく配信に残すことに成功した。
攻略情報&東亜プラン史が詰まった特典小冊子
駒林氏の「ゲットスター」と「GUARDIAN」のゲームプレイが終了すると,「ゲットスター」好きなゲームミュージックの巨匠として,「究極タイガーヘリ」のパッケージ版初回生産特典に携わっている古代祐三氏がビデオメッセージで出演。その流れから特典冊子,“究極マニュアル 燃えよTIGER”の内容が一部公開された。
この小冊子は駒林氏曰く,「東亜プランを語るうえでの一次資料になってくれれば」という想いがこめられた一冊だという。内容としては,「究極TIGER」「タイガーヘリ」「ゲットスター」の攻略情報を中心にしつつも,東亜プランが開発してきたアーケードゲームと同時期に他社がリリースしたシューティングタイトルを併記した年表,さらには東亜プランのコアスタッフだった弓削雅稔氏へのインタビュー記事などがまとめられているとのこと。駒林氏は「昔のシューティングを知らない人が歴史をさかのぼれる,東亜プランのことが分かる本になっている」とアピールしていた。
なお,本稿で紹介した「エムツーショットトリガーズ 生放送#9」は,現在もYouTubeで視聴可能となっている。映像で各タイトルの違いや「ゲットスター」の全貌を知りたい人は,そちらもあわせてチェックすることをオススメしたい。
「究極タイガーヘリ」公式サイト
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(C)TATSUJIN Co., Ltd. (C)TOAPLAN Co., Ltd. (C)SEGA (C)2021 M2 Co., Ltd.
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