プレイレポート
明日発売「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」の魅力をお届け。PS5による映画のようなゲームを,実写映画の公開前に楽しもう
なお,試遊にはソニー・インタラクティブエンタテインメントより事前に提供された製品版と同等のバージョンを使用した。記事内のスクリーンショットは,特に記載がない場合,後述する「忠実度モード」によるものだ。
アンチャーテッドシリーズは,2007年リリースのPS3用ソフト「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」で産声を上げた。
タフなトレジャーハンターであるネイサン・ドレイク(ネイト)の世界をまたにかけた大活躍を,フォトリアルなグラフィックスで彩る,まさに“プレイできる映画”とでもいうべき内容で,ソニーがHDゲーム機の時代に目指す方向性を示したという意味でも重要なタイトルだ。
その後も続編がリリースされ,メイン5作+スピンオフ1作を数える一大シリーズとなり,2022年2月18日には実写映画も公開予定だ。
映画「アンチャーテッド」,日本公開日が2月18日に決定。新たな場面写真も公開
人気のアクションゲーム「アンチャーテッド」シリーズを原作とした映画「アンチャーテッド」の日本公開日が2022年2月18日に決定し,新たな場面写真が公開された。若き日のネイサン・ドレイクと,トレジャーハンターのビクター・サリバンが冒険を繰り広げるという,ゲームシリーズのファンには見逃せない作品だ。
「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」に収録されている「海賊王と最後の秘宝」と「古代神の秘宝」は,シリーズ後期の作品となる。
前者ではネイトとその兄,サムによる最後の冒険が展開。そして,後者ではトレジャーハンターであり,ネイトの元カノであるクロエと,「海賊王と最後の秘宝」でネイトと敵対したナディーンがともに戦う。
PS5向けリマスターでの注目ポイントは,「4K対応」「3種類のフレームレートモード」「DualSense対応」「高速ロード」「Tempest 3Dオーディオ対応」の5つ。
今回4Kディスプレイでプレイしてみて,金属や布地の質感といった,身近であるゆえにごまかしが効きにくいものから,ジャングルに生い茂る木々,滝に架かる虹といった自然現象まで,実写のような表現に磨きがかかっていると感じた。
特に注目したいのが,汚れのリアルさだ。「4Kディスプレイを用意してまで汚れを見なくても……」と思うかもしれないが,荒野を走るジープについた泥や,ボロボロになったポスター,塗装の剥げた機械といった汚れの表現が,本作の画面におけるリアリティを下支えしていることに気づく。
人体の表現も生々しい。ネイトのヒゲや殴られた跡のアザ,クロエの肌に光る汗など,“人体における当たり前”が描写されることで,彼らの実在感が増している。
どちらの作品にもフォトモードが用意されているので,冒険の合間に撮影で息抜きするのもいい。筆者も今回のプレイでは,シーンが変わる度についついフォトモードに入り,美しい風景を堪能してしまった。
アクションゲームだけにフレームレートも気になるところだが,本作には画質とフレームレートの優先度が異なる3つのモードが用意されている。
画質を重視した「忠実度モード」(ネイティブ4K解像度,ターゲットフレームレート30fps),フレームレート優先の「パフォーマンスモード」(アップスケーリング4K解像度,ターゲットフレームレート60fps。4K非対応TVの場合,1440pよりスーパーサンプリングされた1080p解像度),そして120Hz表示対応TVもしくはディスプレイがあれば「パフォーマンス+モード」(1080p解像度,ターゲットフレームレート120fps)を選択可能だ。
こだわるのであればドラマシーンでは忠実度モード,アクションが始まったらパフォーマンスモードと使い分けてもいい。ただ,忠実度モードでもゲームプレイに支障はないため,あくまで好みの問題だ。
DualSense対応については,PS5ゲームの定番となっているので,今更くどくどと説明する必要もないだろう。表現力を増した振動機能「ハプティックフィードバック」により,パンチや車のアクセルペダルといった手応えが,従来のコントローラよりもリアルに表現されている。
プレイするうえでありがたいのが高速ロードだ。崖や壁にぶら下がったり,ロープを使ってターザンのように飛び移ったりといったアクションは,ちょっとした操作ミスが命取りになるが,失敗してもすぐに再開されるためリトライが苦にならない。アクションゲームに慣れていない人も安心してプレイできるだろう。
3Dオーディオによるプレイでは,スピーカーが周囲に配されているかのごとく,さまざまな方向から音が鳴っているような体験ができる。臨場感が増しているのはもちろんのこと,銃撃戦では敵のいる方向を音で察知でき,ゲームプレイ面でも恩恵のある機能と感じられた。
今回,両作品をプレイして改めて感じたのが,ゲームの世界に没入できることの楽しさだ。
「海賊王と最後の秘宝」は,ネイトの少年時代,兄との別れや再会,そして愛するエレナとの暮らしを優先させ,冒険から身を引こうとする様子など,実写と見まごうグラフィックスで描かれる人間ドラマも魅力的。主人公が同じネイトということもあって,映画と比べたくなるタイトルだ。
「古代神の秘宝」では,ジャングルで展開される激しいアクションが際立っていた。パフォーマンスモードやパフォーマンス+モードを使えば動きも滑らかになり,より深く快適に楽しめるだろう。
これまでシリーズを遊んだことがない人はもちろんだが,PS4版を既にプレイした人にとっても新しい体験になるはず。生まれ変わったアンチャーテッドをプレイしてほしい。
「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」公式サイト
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アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
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(C)2022 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC. アンチャーテッド および アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標です。
(C)2022 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC. アンチャーテッド および アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標です。