プレイレポート
[プレイレポ]「Engage Kill(エンゲージ・キル)」は“冴えカノ”の丸戸史明氏が全面監修するストーリーをフルボイスで楽しめるRPG
※「Project Engage」1作目は,2022年放送のTVアニメ「Engage Kiss」(エンゲージキス)
本作のシナリオは,ライトノベル「冴えない彼女の育て方」で知られる作家の丸戸史明氏が全面監修し,メインキャラクター原案はライトノベル「デート・ア・ライブ」のイラストレーターなどで活躍するつなこ氏が担当している。
本稿では,著名なクリエーター陣が手掛ける「Engage Kill」のインプレッションをお伝えしよう。
「Engage Kill」公式サイト
「Engage Kill」ダウンロードページ
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「悪魔」と戦う,民間軍事会社をテーマとしたストーリー
舞台は,どこの国にも属さない,太平洋に浮かぶメガフロート型の都市「ベイロンシティ」。この都市では「悪魔」と呼ばれる怪物たちが引き起こす特殊な事件「D災害」が多発していた。ベイロンシティには悪魔に対抗できるスタッフをそろえた,民間軍事会社「PMC」が続々と参入しており,主人公もその1人として,PMC「ライジングサン・ミリタリーカンパニー」を設立したばかりの新米社長だ。主人公の目的は,悪魔によってもたらされる悲劇を1つでも多く止めることと,自身にかかった悪魔の呪いから開放されること。そうしてプレイヤーはPMCの社員「クロエ」たちと協力してD災害を解決しつつ,目的に近づいていく。
なお,本作ではアニメ「Engage Kiss」のその後の世界が描かれるが,背景設定のつながりはあるものの,物語も登場人物も完全オリジナルとなっている。
主人公率いるライジングサン・ミリタリーカンパニーを中心としたメインストーリーは,バトルモードである「基本任務」をクリアしていくことで,順次開放される。また,ストーリーにはアニメ「Engage Kiss」のキャラクターである,シュウ,キサラ,アヤノらも現れる。アニメ最終回後の物語という時系列もあって,彼らの物語はゲームオリジナルの「キャラストーリー」として展開される。リリース時点では一部キャラに限られるが、今後順次追加予定だ。キャラストーリーは,キャラクターの入手でチャプター1が開放され,キャラクターの好感度を上げることでその後のチャプターが開放されていく。このほか期間限定で配信される「イベントストーリー」も実装されるようだ。
タイムラインの見極めがポイントのバトルシステム
「オーダーシステム」で総攻撃を仕掛けよう
バトルパートではタイムライン制コマンドバトルが採用されており,バトルに直接参加する「バトルキャラ」4名を編成して戦う。また,バトルキャラにはそれぞれ2名ずつ「アシストキャラ」をセットすることができ,セット時は「アシストスキル」を使用可能だ。バトル中は「通常攻撃」「アシストスキル」「必殺技」の3つの行動ができ,通常攻撃やアシストスキルを行うとたまる「SP」を100%以上ためると必殺技が使用可能になる。
バトルでは,敵味方の行動順序が常にタイムラインに表示されており,行動を取るごとに「ウェイトタイム」が発生する。ウェイトタイムは行動ごとに大・中・小と設定されており,大きいほど次の行動順序が遅くなる。通常攻撃なら次の手番が早く回るが,必殺技などはウェイトタイムが大になる傾向にあるので,次の手番の早い遅いも見極めつつ,動きどころを判断しよう。
バトル中は 「オーダー」という目標が発生し,画面右上に表示される。オーダーをすべて達成すると「総攻撃」が発動して,敵に大ダメージを与えられる。まれに「レアオーダー」も発生し,達成すると総攻撃の内容が強化される。このほか,オーダーを達成すると「TP」がたまり,TP消費で「トリガースキル」を使用できる。トリガースキルは通常攻撃か必殺技のいずれかを強化版に切り替えて発動するシステムで,通常版よりも大きな効果を得られる。なお,どちらのコマンドがトリガースキルに対応しているかはキャラクターによって異なる。
共闘任務や対戦などプレイヤー同士の交流も充実
コンテンツはストーリー以外にも,物語に沿って任務を進行するシナリオイベント,レベル上げアイテムや資金を集められる「調達任務」,最大3人のプレイヤーでボスに挑戦する「共闘任務」,他プレイヤーが編成したチームと戦う擬似的PvP「対戦」など,プレイヤー間で楽しめるゲームモードも実装されている。
共闘任務では,各プレイヤーは4人1チームをそれぞれ操作する。不特定多数の人とつながるフリーマッチングだけでなく,ルーム作成もできる。ひとりで気軽に遊ぶのはもちろん,知り合いと誘い合って強敵に挑むことができるのも特徴だ。もしボスを倒しきれなくても,与えたダメージに応じて報酬が得られる点もありがたい。報酬の「共闘コイン」はマーケットでさまざまな商品と交換できる。共闘任務は「報酬ブースト」を1メモリ消費して開始する。報酬ブーストは,ストーリー任務や調達任務で消費した行動力(スタミナ)に応じて増えていき,最大15メモリまでためることができる。報酬ブーストがない場合でも、報酬は獲得できないが共闘任務に挑戦することは可能だ。
対戦は自分が編成したチームを他のプレイヤーが編成したチームと戦わせるオートバトルだ。スクエニアプリではおなじみのデータ対戦である。ここではチーム全体の戦闘力や,キャラクター同士の属性相性を考えてチームを組むことが重要だ。対戦で他プレイヤーに挑まれたときは,あらかじめ編成した「防衛チーム」で迎え撃つことになる。対戦はランキング形式で評価され,最高順位を更新するたびに,報酬としてスカウトなどで使えるゲーム内通貨の「オルゴニウム」が獲得可能だ。
丸戸史明氏やつなこ氏が関わる作品として,注目が集まる本作。独自の世界観やキャラクターたちは分かりやすく親しみのある印象で,アニメ「Engage Kiss」を視聴したプレイヤーにとっても,アニメのその後のエピソードが見られるうれしい内容だ。RPG面も王道な作りで,誰でもすぐになじめるだろうし,サクサク読めるフルボイスのストーリーも期待通りのクオリティである。2023年春から始まる社長としての新生活を心待ちにしてほしい。
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