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ターン制ストラテジー「Miasma Chronicles」試遊レポート。ポストアポカリプスな世界で,青年と兄代わりのロボットが力を合わせて荒野を旅する
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印刷2022/09/16 19:00

プレイレポート

ターン制ストラテジー「Miasma Chronicles」試遊レポート。ポストアポカリプスな世界で,青年と兄代わりのロボットが力を合わせて荒野を旅する

 2022年9月12日に実施された505 Gamesのメディア向け自社イベント「Route 505」に,2023年に発売を予定しているターン制ストラテジー「Miasma Chronicles」PC / PS5 / Xbox Series X)が出展されていたので,プレイレポートをお届けする。

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 「Mutant Year Zero」を制作したデベロッパ,The Bearded Ladiesの最新作が「Miasma Chronicles」だ。謎の力「ミアズマ」によって分断された近未来のアメリカで,主人公のエルヴィスと兄代わりのロボット・ディグスが戦いと冒険の旅を繰り広げる。エルヴィスは母からミアズマに反応するグローブを託されており,どうにかしてミアズマの壁を突破しようと試みているようだ。

主人公のエルヴィスと兄代わりのロボット・ディグス
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 システムは「Mutant Year Zero」を踏襲しており,見下ろし型のフィールド探索と,「X-COM」風のターン制銃撃戦がシームレスにつながっている。近未来のアメリカはポストアポカリプスのような無法状態で,カエルのようなヒューマノイドがうろつき,人間に襲い掛かってくる。

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 エルヴィスとディグスは,さまざまなクエストを請けてフィールドを探索するのだが,その最中に敵を発見することがある。ふつうならフィールドから戦闘用マップに切り替わるところだが,そうでないのが本作の見所だ。例えば,フィールドに2階建ての古い家屋があったとして,一般的なシミュレーションRPGの場合,戦闘用マップに切り替わると,その家屋がなくなっている……なんてことも珍しくない。

 しかし,本作ではフィールドの地形のまま戦闘に移行するため,家屋の2階に上がれば,高所で戦闘を始められるし,遮蔽物に身を隠しつつ攻撃を加えることもできる。
 そのため,本作では敵を発見しても無闇に戦うのではなく,まずは気づかれないように周囲を観察するのが重要となる。そうして地形と敵の配置を把握したうえで,2人を有利なポイントに配置してから戦闘すればいい。映画やドラマで見る,特殊部隊が敵陣に突入する前のシーンを思わせてとてもスリリングだ。

見下ろしマップのフィールドを探索できる
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フィールドの地形そのままに戦闘へ突入。フィールドに存在した地形は,戦闘の際に遮蔽物となる
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 戦闘は「Mutant Year Zero」と同様,「X-COM」リスペクトのもの。敵味方の双方が銃や弓矢といった飛び道具を持っているため,マップ上にある柵や樹木といった遮蔽物を使うのが重要となる。身を隠したのが背の高い遮蔽物なら攻撃を受けにくくなるが,横や後ろに回り込まれてしまえばそういった防御効果も無効となる。遮蔽物を渡り歩くようにして移動したり,敵が隠れているなら回り込んだり,遮蔽物の向こうにグレネードを放り込んだりと,現実の戦いに近い銃撃戦のスリルが楽しめた。

戦闘中は迫力あるカットインも挿入される
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 本作で注目したいのが,キャラクターたちの魅力だ。ミアズマの壁を越えようと必死に努力し続けるエルヴィスと,彼を支えるディグスの姿には感情移入でき,物語の先が気になってくる。今回のプレイ難度は「Normal」だったが,「Mutant Year Zero」よりもやさしめの印象だ。また,街には生首がビンに入った市長・メイソンを始めとしたNPCたちがいて,いろいろなクエストを発注してくれる。彼らとの触れあいも楽しみだ。

ミアズマ突破を失敗したエルヴィスをディグスが治療する
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インパクトの強すぎる市長,メイソン。古典SF「キャプテン・フューチャー」のサイモンを思わせるが,こちらは身体もないのに葉巻を嗜むなど俗っぽい
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 ポストアポカリプスな世界観,フィールド探索と戦闘がシームレスに展開するシステムなど,「Mutant Year Zero」の面白さを受け継ぎつつ,エルヴィスとディグスの絆で感情移入できる本作。試遊は15分程度の短い時間だったが,2023年の発売が待ち遠しくなる体験となった。なお,出展バージョンは英語だったが,Steamページによると,日本語に対応するとのことだ。

「Miasma Chronicles」Steamストアページ

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