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[gamescom]再臨したキリストが怒りと復讐を説く「ジ・インクイジター」。どす黒いストーリーが展開するデモをチェックした
「ジ・インクイジター」公式サイト
日本ではKalypso Media Japanが販売する「ジ・インクイジター」は,ポーランド国内のみで出版されているダークファンタジー小説シリーズをベースにしたタイトルだ。再臨したキリストが,それまでの許しと慈悲の教えを撤回し,異端者に対する怒りと復讐を説いたという歴史を持つ16世紀のヨーロッパが舞台となる。プレイヤーは,非キリスト教的行為を断罪する異端審問官,モルディマー・マッダーディンとして,人々の心に忍び寄る「ウンウェルトの悪魔」を追放するため,ドイツ最東のケーニヒシュタインにやってくる。
公開されたデモは,セーブされた短いシーンを切り替えていくというスタイルだったため,ストーリーのつながりなどは把握できなかったものの,モルディマーが青空市場の売り子たちに声をかけ,過去の行為について質問したり,何かの証拠を集めたりするようなシーンが見られた。ディテクティブ(探偵)要素やパズル要素の強いゲームという印象を受けたが,開発メンバーは,「異端審問官は民衆から嫌われているので,とにかく意地悪な選択をすれば,良いストーリーが展開する」と笑いながら話していた。主人公が必ずしも正義のヒーローではないことが,本作の物語上の面白さになるのかもしれない。ストーリーは,プレイヤーの選択で分岐し,3種類のエンディングに集約されていくという。
アクションも豊富に用意されていて,路地裏では無分別な暴漢たちが襲ってきたりする。デモでは,道化師の恰好をしたサイコパスな処刑人「Roland the Executioner」のマスクを奪うため,地下牢で彼に決闘を挑むというボスファイトが紹介された。カットシーンはかなり残酷で,目をそむけたくなるが,道化師らしい軽い身のこなしでプレイヤーを翻弄するローランドを,剣技で倒す様子が確認できた。現時点で,戦闘アニメーションは制作途中とのことだったが,アリーナ状のステージは作り込まれており,ローランドにたどり着くため,迷路のような地下を進んでいく場面も不気味だった。
総勢25人という少数精鋭のデベロッパだが,グラフィックスは緻密に描かれており,銅像ならぬ金の像が並ぶ金ピカの大聖堂と,その周囲の廃れた家々に暮らす貧しい人々との対比も良く表現されている。人々を動かす闇の力「ウンウェルト」(Unworld/非=世界)という精神世界に潜入するシーンもあり,空中を漂う巨大なイカのようなクリーチャーを避けながら進んでいくシーンが紹介されるなど,独特の世界観を持つダークファンタジーを堪能できそうだ。
「ジ・インクイジター」の発売日は公式にアナウンスされていないもののSteamのストアページはすでにオープンしており,日本語対応も予定されているので,気になる人はウィッシュリストに追加しておこう。
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(C)2022 Kalypso Media Group GmbH.(C)2022 The Dust S.A. All Rights Reserved. I, the Inquisitor, and the The Dust logo are registered or unregistered trademarks of The Dust S.A. in the U.S. and/or other countries.
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