プレイレポート
6500万年後の地球はすべてが凍結していた。海中で戦うアクションRPG「グレイシャード」試遊レポート[TGS2024]
厚い氷の下では緑が生い茂り,自ら光を生み出し,海底を彩る魚たちがいる。新たな生態系が生まれた6500万年後の地球で繁栄を謳歌した種がいた。鳥類の末裔「トゥアイ」である。高度な知性を持ち,特異な代謝で栄華を極めたトゥアイたち。プレイヤーはそんなトゥアイの一羽となって,永遠の冬に訪れた脅威に立ち向かうことになる。
本作のゲームプレイはソウルライクな作りになっており,さまざまなアクションを駆使して敵を倒し,リソースを得て成長していく。ユニークなのはそのアクションの部分である。
前述したように,本作の舞台となるのは氷で覆われた海中だ。つまり上下左右の3次元的な動きができるというわけなのだ。平面ではなく,立体操作となると,遊び慣れたソウルライクなゲームもプレイ感覚が変わってくる。
トゥアイの攻撃方法は翼を使った近距離攻撃と,羽を飛ばす遠距離攻撃の2種類がある。近距離攻撃は敵に攻撃を当てることで熱が溜まっていき,強攻撃が発動できるようになる。羽での攻撃はボタンを長押しすることで,複数枚の羽を同時に飛ばすといった多彩な攻撃ができる。アクションの豊富さが面白い。
上下左右から敵が襲い来るのだが,もちろん自分も上下左右に動くことができるので,海中を縦横無尽に泳いで敵の攻撃を回避できる。敵の攻撃タイミングにジャストで回避できると,周りの時間がゆっくり流れ,戦いを有利に展開できる。
水中での戦いは本作のユニークな部分であり,可能性は感じる。敵をターゲットすることで正面に収めることができ,立体的な動きでもスムーズに操作はできたが,やはり慣れていないせいか,戦闘中の咄嗟の判断が難しく,思うように動けない場面もあった。ゲームに慣れてくるともっとスタイリッシュに戦うことができるのかもしれない。
トゥアイにはさまざまなアビリティやパッシブスキルがあり,ビルドをカスタマイズして自分好みの戦い方もできるようだ。
もうひとつの特徴は海中だからこその環境表現だろう。はるか遠い未来に進化した生物たちの姿は見ているだけでも楽しい。試遊では一部しか見られなかったが,その先にどういう景色が広がるのかが気になるところだ。
東京ゲームショウ2024公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧
- 関連タイトル:
グレイシャード
- この記事のURL:
キーワード
(C)2022 Studio Snowblind