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メトロイド世界を一人称で探索して楽しみたい人向けのゲーム 75 - 投稿者:ReviewerNo.0451(女性/30代)
- 投稿日:2023/04/11
- 良い点
- ●「FPS視点でメトロイド世界を探検できる」と言う面白さに重点が置かれている
メトロイドと言えば、未知の惑星を2D横スクロールで探検していくが、
これを3DかつFPS視点でできる事が想像以上に面白い。
具体的には、下のような点に面白さがある。
・メトロイドらしい造形(不気味さとカッコよさの良いとこどり)の敵を観察できる。
その敵を目の前で相手しながら自分の操作で倒す事ができる。
・敵や地形はバイザー機能でスキャンできるものが多い。
スキャン結果には敵の倒し方のヒント以外にも「▲な環境だからこう言う進化をした」と言う
メモも付いている事もある。
なので、ただの射撃の的や先に進むためのパズルではなく「この惑星にいる生き物」、
「惑星に何かがあってこう言う形になっている」と言う納得感がある。
●攻撃や装備に必ず使いどころが存在する
バイザー、ビーム、ミサイルが主要な武器(装備)で、どれも4種類あるが、
敵や仕掛け、周辺環境によっては「あの敵・環境には■■バイザー/ビーム/ミサイルが最適、
他は効果が薄いか効果が無い」となっている。
なので「これを手に入れたら後はいらない」と言う形になりにくい。
特に2D作品のビームは後発作品になる程、ビームが重ねがけ式で強くなり、
(苦戦した敵を楽に倒せるとは言え)単調に敵を処理する事が多かったが、
上のような弱点・耐性の概念を入れる事で、単調さの解消と複数の武器を
使いこなす楽しみを実現している。
●戦いがいがあるボス戦の数々
ボスは巨大かつ強いものが多く、サムス十数人分にもなりそうな大きさの者もいて、
倒し甲斐がある。
バイザー機能で弱点や隙が生じる時などのヒントを得ながら、その時点で使える
装備・武器を総動員して戦うものが多いので、勝った後の爽快感も高い。
また、メトロイドドレッドの様な「些細なミスが命取り」と言うほどのシビアさは
ないので、ドレッドを制覇した人には物足りないかもしれないが、その分遊びやすい。
●適度な誘導をしてくれるヒント機能
パワードスーツの遠隔スキャン機能で「異常や大きなエネルギーを検知した」と
言う表示で次行くべきところへ誘導してくれる。
また、そうして進んだ場所でうまく視線を誘導するようなイベントが起きることも多い。
あえて具体的に「次はあの能力でこうしなさい」と指示しないことで、
世界観も壊さずに「自力で先に進めている」と言う感覚を味わえるように
なっている。
●スムーズかつ安定したフレームレートとグラフィックの両立
「当たり前じゃないか」と言う方もいるだろうが、スイッチに移植されたFPSの
多くが30fpsで妥協している中、60fpsを安定して維持できるのはすごい事だと思う。
(ゲームキューブ、Wii版はプレイしておらず、比較動画での知識しかないが)
グラフィックも綺麗に手直しがされていて、単にテクスチャが綺麗になっただけでなく、
オリジナル版では地面剥き出しだったターロンオーバーワールド(最初に着陸する場所)に
草木が生い茂っていたり、アームキャノンなどに雨の水滴がつく様になった。
クリーチャーの発光によって明るくなる暗い通路など、照明や陰影処理も強化されている。 - 悪い点
- ●オートセーブがない
文字通り。
こまめにセーブポイントを見つける/セーブする事を意識しないと大きく巻き戻される。
ドレッドのようなチェックポイントセーブくらいは欲しかった。
●ストーリーや派手な展開は控えめ
最後まで探索と強化をしながら迷路を進んでいくプレイになっていて、
驚くストーリー展開や派手な演出はほとんど無い。
ゲームに深いストーリーや派手な展開を求める人には不向き。
●スクリューアタックが未実装
オリジナル版もそうだったので、仕方ないのだがやはり敵を颯爽と倒すあの大技が欲しかった。
●障害物の自動飛び越えや崖の端っこに掴まるなどの補助機能がない
最近のFPSにある「落ちそうな場所でどこかを自動で掴んで落下防止」や
「小さい障害物の前でジャンプすると自動的に飛び越える」などの補助が無い。
なので、操作ミスで落ちて登り直しになったり、ちょっとした段差の前で動けずに
ジャンプを連発する必要があったりする。
感覚的にはメトロイドドレッドのスライディングとフュージョンのパワーグリップを取り除かれた
ような状態で探索するので、「あそこを掴めればこんな面倒じゃないのに」、「これくらいなら
ピョンと飛び越えられそうなのに」と言う不満があった。
ただ、落下ダメージや落下で即死するギミックがないのが救い。
●面倒くさい敵がすぐ復活する
敵を倒しても復活するのはメトロイドシリーズではよくある事なのだが、
「ビームまたはミサイルしか効かない」、「一部の部位にしか攻撃が効かない」などの
面倒くさい敵までまとめて復活するし、ゲームが進むほど過去倒したボスが弱体化して
配置される事もあるので、探索であちこち迷う初回プレイではストレスが多かった。
●最終盤、かなり不親切になるヒント機能
最終盤に特定アイテムを収集する必要があるのだが、それがある場所への誘導が
かなり不親切になっている。
遠隔スキャンの結果からもどこへ行けば手に入るかのヒントが途絶えてしまう。
ノーヒントで分からない場所に隠してある事も多いし、先に挙げた問題
(面倒くさい敵がすぐ復活する)からマップを行き来するのも億劫だった。 - 総評
- 最近(2019〜2022年辺り)のFPS作品として見ると「ここが足りない、あれがない」と
思うところもあって、シューティングとしては楽しみづらい。
だが、「メトロイド世界を自分の足で歩き回る」と言う感覚はよくできている。
メトロイドドレッドからこのシリーズの世界観を好きになった人にお勧めできる。
ストーリー性や派手な演出は控えめ。
その分、ムービーなどでゲームが中断する事が少ないので、
「未知の惑星を自分が探検している」感覚が楽しめる。
サムスの耐久力が最近のFPSの中では抜きん出て高く、メイン武器(ビーム)に弾数制限も無い。
加えて、メトロイドの面白さの一つである「探索するほど強くなる」と言う点もあるので、
「凄腕の戦士が敵の攻撃をもろともせず次々と敵を倒していく」爽快感もある。
また、初代メトロイドとメトロイド2の間のストーリーと言う事もあって、
必要な前提知識も少ないので、メトロイドドレッドからシリーズに入った人にも
プレイしやすいと思う。
ただし、ドレッドほどの機動力、身軽さは無く、スプリント(ダッシュ)も無いので
もっさり動作感は否めない。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 2 4
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