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印刷2023/09/21 08:00

プレイレポート

[プレイレポ]メトロイドヴァニアからアドベンチャーまで。多彩なジャンルを用意するグラビティゲームアライズのTGS2023出展タイトルを紹介

 グラビティゲームアライズは,本日(2023年9月21日)開幕する「東京ゲームショウ2023」に出展するタイトルを試遊できるメディア向け体験会を9月12日に実施した。

 体験会では,「Twilight Monk」「ALTF42」「東京サイコデミック」「神箱 -Mythology of Cube-」の4作品のプレイフィールを確認できたので,インプレッションをお届けしていく。なお,掲載したスクリーンショットは英語版のものだが,いずれの作品も日本語対応済みとのことだ。

Twilight Monk
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ALTF42
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東京サイコデミック
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神箱 -Mythology of Cube-
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柱を武器や足場にして戦う,正統派メトロイドヴァニア「Twilight Monk」


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 「Twilight Monk」は,アメリカのAquatic Moon Gamesが開発する横視点のPC用アクションゲームだ。小説やコミック,アートブックとマルチメディアに展開しており,ゲーム版はその中の1作品となる。広大なマップで探索と戦闘を行っていく,いわゆる「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルだ。

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 主人公のラジエルは,宿敵ノックスからスペリア大陸を守るために冒険を繰り広げる。ラジエルは2段ジャンプや空中ダッシュといった能力を持っており,スピーディにダンジョンを駆け巡ることが可能だ。

 そしてラジエルが背負った巨大な柱「ファントム・ピラー」は,武器であり,盾であり,そして足場ともなる。鎖でファントム・ピラーを操って敵を殴りつける通常攻撃も豪快だが,敵が突進してきたり,飛び道具を撃ってくるようなら,素早く柱を置いて隠れれば身を守ることができる。

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 柱を置いた状態だとラジエルは蹴りで攻撃するが,柱を蹴り飛ばすことで大ダメージを敵に与えられる。とくに火力が欲しい時はこちらに頼るのもいいだろう。

 そして柱は探索でも役に立つ。通常のジャンプでは届かない高所も,置いた柱を足場にすればたどり着けるし,地面のスイッチに柱を置いて作動させつつ,ラジエル本人は別の場所へ行くこともできる。

 戦闘では状況を判断して柱設置と通常攻撃を使い分け,移動時はさまざまな場所に柱を置いて謎を解く。置いた柱はすぐに回収できるため,気軽にトライアンドエラーできるのもうれしいところ。

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 さらに冒険のお供として,ペットのモンスターを設定できるのだが,この要素も本作の遊びの幅を広げてくれる。目玉のモンスターは隠された入り口やアイテムを見つけてくれるし,剣のモンスターは周囲の敵と自動で戦ってくれる。手描きのアートスタイルと相まって,彼らが可愛らしく思えてくること間違いなしだ。

 要所では巨大なボスが登場し,巨体での体当たりや飛び道具の弾幕といった大技で襲いかかってくる。2段ジャンプや空中ダッシュ,柱の盾といった全力を駆使して戦おう。なかなかに手ごわいため,うまく撃破した時の達成感はひとしおだ。

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 軽快なアクションと謎解き,そして手描きスタイルによる独特のグラフィックスが印象的な「Twilight Monk」は,Steamページでは「近日登場」となっている。

「Twilight Monk」Steamページ



鎧の騎士がニワトリを投げながら死にまくる「ALTF42」


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 「ALTF42」は,鎧を纏った騎士を操作し,ニワトリに変えられた王を救うべく,罠だらけのコースを走っていくアクションゲームだ。韓国のPUMPKIMがPC向けに開発するタイトルで,現在はアーリーアクセスが実施されている。

 なお「ALTF 42」は「ALTF4」の続編で,正しく表記するなら「ALTF 4 2」になるだろうか。「ALTF4」は,思わず[ALT]+[F4]で終了したくなるという意味が込められているそうだ。

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 「キーボードとマウスを壊さないようご注意ください」と注意書きがあるだけに,罠の配置は実にシビアだ。目も眩む崖から突き出た細い枝を飛び渡っていくのは当たり前で,ほかのゲームならクライマックス級の難所が最初から襲い掛かってくる。

 小さい足場を移動するだけでなく,大きなブレードが回転する中を走り抜けなければならなかったり,罠を越えて気が緩んだ瞬間に敵兵から不意討ちされたりと,もうとにかく死んで死んで死にまくるのだ。

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 単にミスしたというだけではなく,ひねりの効いた演出がブラックで乾いた笑いを演出してくれる。死亡時の「YOU DIED」というメッセージは,文字の色といいフォントといい不死人が戦い続けるアレにそっくりだ。

 なお,本作ではリスタート時に「N人目の騎士」とカウントが増えていくため,主人公はガチで死んでいるようだ。マップには主人公の死体がそこら中に転がっているし,死亡時には骨が砕けたX線写真が表示される演出もあり,「死にましたよ」と念押ししているかのようだ。

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 本作のキャラクターは頭身が高く,背景のアートスタイルもリアル寄り。画面写真だけならシリアスなアクションRPGにも見えるのだが,いざ動き始めると珍妙なアクションが多く,そのギャップがとてもシュールだ。

 騎士の攻撃方法も剣ではなくニワトリで,背中に背負ったカゴからニワトリを取り出して投げつける。弾数(?)に制限はなく,ボタンを押すたびにいくらでもニワトリが出てくるのだから理屈抜きに笑えてしまう。

 また,騎士は高所から落ちても「脱力」して衝撃を逃がせるのだが,その際の見た目もかなりシュールで,思わず口元が緩んでしまう。
 高難度とブラックな笑いで配信映えもしそうな「ALTF42」は470円というお手頃価格で配信中だ。

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「ALTF 42」Steamページ



リアルな科学捜査で難事件に挑む「東京サイコデミック」


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 あり得ない事件に対し,科学的な捜査でメスを入れるアドベンチャーゲーム「東京サイコデミック」。グラビティゲームアライズが開発を進めており,PC/PS5/Switch/PS4で2023年の発売が予定されている。

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 舞台は,新型感染症によってロックダウンされた後に奇怪な事件が頻発するようになった2022年の東京。主人公はさまざまな未解決事件を解決すべく,ダークウェブでつながりあったスペシャリストたちの力を借りつつ,捜査を進めていく。

 今回プレイできたデモ版の捜査内容は,「足首から上が,すべてなくなるほど燃えた被害者」の謎に迫るというもの。すでに警察の捜査も行われており,現場や所持品の写真,関係者の調書といった一通りの情報が揃っている。ここから監視カメラの動画を入手して被害者の足取りを追い,時には調書を調べて,新たな視点を見つけ出し,捜査を進めていくのだ。

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 本作のキーワードは「リアルさ」にあるだろう。写真や動画には実写が用いられており,足首だけが燃え残った現場写真は強烈なインパクトを放っている。

 調書なども実際のものを模したと思しき書類が揃っているし,被害者のプライバシーはもちろん,健康診断結果からどんな健康状態だったかも一目で分かるようになっている。誰もが持っているプライバシーや小さな秘密が,周辺情報から少しずつ姿を現してくるわけで,好奇心をそそられると同時に恐ろしくもなってくる。

 これらの情報は,いわゆる「コマンド総当たり」で得られるわけではないのが本作のポイント。どの証拠にしても,怪しいと思われるところを自分の力で探し出さなければならない。

 写真や動画は映像解析にかけて必要となる情報を引き出していく。例えば監視カメラの動画なら,実際に動画を再生して通行人の中から被害者らしき人物を捜し出し,顔認証で照合をかけていく。早送りしたり巻き戻したりしてトライアンドエラーしていくようなことも起こり,「こいつか?……いや違うか……」と呟くようななりきり気分も楽しめる。

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 捜査を進めていく過程では,専門的な知識が必要な場合がある。そんな時は「ダークウェブ」の出番だ。ダークウェブにはITや機械,薬品などさまざまな方面のスペシャリストがいて,質問のスレッドを立てると答えが返ってくる。スペシャリストたちと主人公はお互いに本名を知らず,ダークウェブの中だけでの関係であり,その距離感が独特の雰囲気を演出している。

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 こうして集めた証拠を「エビデンスボード」にセットしていく。コルクボードに写真や書類を留め,関連があるものをつなぎ合わせていくという,海外ドラマによくあるアレだ。未解決事件であるがゆえにエビデンスボードには空きがあり,そこには自分が選んだ証拠をセットしていける。エビデンスボードの空きが埋まっていく=真相に近づいていくことであるため,捜査の進展が見た目に分かるシステムとも言えるだろう。

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 映像解析や注視,エビデンスボードを駆使して,リアルな操作を楽しめる「東京サイコデミック」。ぜひ東京ゲームショウ2023の会場で確かめてみてほしい。

「東京サイコデミック」公式サイト



街もクラフトできるRPG「神箱 -Mythology of Cube-」


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 「神箱 -Mythology of Cube-」は,グラビティゲームアライズが開発するPC/PS5/Switch/PS4向けのロールプレイングゲームだ。PlayStation StoreとSteam Storeにて,現在体験版が公開されているので,興味をもった人はぜひプレイしてみてほしい。
 プレイヤーは不思議な力を持つ「修復者」となり,剣と魔法の世界を旅する。この世界は謎の「大分断」という現象に襲われており,「断片化」した土地にはモンスターが闊歩する危険な場所となっている。仲間とともにターン制バトルでモンスターを倒し,パズルゲームで断片化を修復,人々を助けていくのだ。

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 本作のジャンルは「ワールドクラフトRPG」。武器や料理から街まで,大小さまざまなものをクラフト(制作)できるのが特徴となっている。今回体験できたのは,このクラフトの部分で,とくに印象的だったのは,街や橋といった建造物のクラフトだ。なお,クラフト以外の要素は,過去記事で詳しく紹介しているので,興味のある人は合わせてチェックしてほしい。


 舞台となる世界は広大だが,断片化を修復した土地であれば自由に建造物を建てられる。例えば「出先で食料が足りなくなったから,ここにパン屋を建ててしまおう」とか「川を渡れないから,橋を架けよう」といった単純な思考でまったく問題ない。

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 世界はボードゲームのようにマス目に区切られており,1つのマス目は小さなグリッドで構成されている。ブロックに空きさえあれば,ここにさまざまな建造物を建てられるわけだ。

 「小屋」を建てれば労働力を確保できるし,「パン屋」や「武器屋」「酒場」といった施設を作れば,すぐにそれらの店舗を活用できるようになる。施設の中には,状態異常を治してくれる「温泉」やクラフトのレシピを研究できるものもあり,建造物を建てるほどにゲームが有利に進んでいく仕組みになっている。

 土地に対し「灌漑技術」のクラフトを施せば,「果樹園」や「麦畑」といった農業系施設を作れるのだが,ここから採れる農産物は能力を上げる「料理」などに使えるため,農業も重要になってくる。本作をジャンルで分類するならRPGなのだが,建築系クラフト関連はシミュレーション的な側面があるのがユニークである。

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 どこにでも建築はできるのだが,土地によって向き不向きがあるのも面白いところ。例えば,森のマスはグリッドに木々が生えており,その分だけ利用できる面積が狭くなる。建物の中には2×2や3×3というように広いグリッドを必要とするものも存在するため,いろいろな施設を揃えた街を作りたいなら土地を選ばなければならないわけだ。

 建物は「移動」や「削除」が可能なため,便利な配置を求めて試行錯誤するのも楽しい。建物を建てた後,柵や壁で周りを囲めば街として成立。出来上がった街や施設は名前を自分で付けられるので,ここもセンスの見せどころだ。

 作った街が道に隣接していれば,物流が始まって商店の品揃えが良くなるなどのメリットがある。また,街に「辻馬車屋」を建てれば,タクシーのようにほかの街へ運んでもらうことも可能だ。難所の近くに攻略拠点としての街を作るような攻略も考えられ,プレイヤーの数だけ自由な発想を楽しめる要素と言えるだろう。

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「KAMiBAKO - Mythology of Cube -」公式サイト


 これらグラビティゲームアライズの作品は,すべて本日(9月21日)開幕する「東京ゲームショウ2023」の同社ブースでプレイできる。興味のある人はぜひ訪れて,遊んでみてほしい。

「グラビティゲームアライズ」公式サイト

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