「クリスマス・キャロル」のスクルージがイケオジに変身。新作メトロイドヴァニア「Ebenezer and The Invisible World」のデモ版公開

　パブリッシャのPlay on Worldsは，ブラジルのゲームデベロッパOrbit Studioと共同で開発中の新作「Ebenezer and the Invisible World」のデモ版を，開催中の「Steam Nextフェス」に合わせて公開した。

「Ebenezer and The Invisible World」公式サイト

　6月12日のPC Gaming Show 2023で最新トレイラーが公開された「Ebenezer and The Invisible World」は（関連記事），チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を原作とするメトロイドヴァニアだ。
　「クリスマス・キャロル」は，守銭奴でエゴイストのエベネーザ・スクルージ（Ebenezer Scrooge）がクリスマスの夜，やってきた3人の幽霊に自分の過去と現在，そして未来を見せられて改心するという中編小説だ。多数の映画や舞台，ドラマなどになり，英語圏におけるクリスマス物語の定番と呼べる作品として知られている。


　「Ebenezer and the Invisible World」の主人公となるのは改心したスクルージで，ゴーストたちと共に，裕福な実業家の野望からロンドンを救うために活躍する。映像作品では，あまりパッとしない姿で描かれることが多いスクルージだが，本作では赤いマフラーもダンディなイケオジに変身。さまざまなタイプのゴーストを召喚し，実業家の施設警備員や敵のゴースト軍団などを相手に縦横無尽の戦いを繰り広げる。


　キャラクターアニメーションやカットシーンなどはすべて手描きで，1フレームごとに彩色を施されたという。プレイヤーは，美しく描かれたビクトリア朝ロンドンの各所を探索するのだが，登山家や空中ブランコ乗りといった「ムーブメントゴースト」（Movement Ghost）と呼ばれる存在により，世界中を移動するといった要素も用意されている。
　リリースは2023年後半で，PC版のほか，PS5版とXbox Series X|S版，PS4版，Xbox One版，そしてNintendo Switch版の発売を予定しているが，発売日など詳しいことは追って発表するとのこと。Steamのストアページによれば，残念ながら日本語のサポートは行われていない。
　原作小説の影も形も残っていない雰囲気だが，ちょっと変わったメトロイドヴァニアを楽しみたい人は，デモ版をチェックしてみよう。

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