プレイレポート
[TGS2023]現代機で蘇るオドロキの歴史。「逆転裁判456 王泥喜セレクション」試遊レポート
「逆転裁判456 王泥喜セレクション」公式サイト
本作に収録されている最も古い作品「逆転裁判4」は,本作「逆転裁判456 王泥喜セレクション」のタイトルにもある,「王泥喜法介」が初めて登場した2007年の作品だ。4の物語は,王泥喜が初めて担当する殺人事件の依頼人が,かつての主人公「成歩堂龍一」という,衝撃の展開からスタートする。この内容には当時驚いた人も多いことだろう。
なお逆転裁判4は,収録作品のなかで唯一,登場キャラクターが2Dイラストで描かれている。そのグラフィックスはHD化によって非常に美しく描かれており,2017年に登場した3DS版のリマスターを知っている人も,ぜひ1度見てほしい。
今回の試遊はPS4版でプレイしたが,大画面に表示されるゲーム画面は,本当に元携帯機なのかと疑いたくなるほど綺麗だった。
続く「逆転裁判5」は,4から1年後を舞台とした,2013年にリリースされた作品だ。前作主人公,王泥喜法介もプレイヤーキャラの1人として登場するほか,新人弁護士「希月心音」が新たに登場している。
また,5からはキャラクターグラフィックスが3Dモデルへと変化しており,動きにバリエーションが増え,なめらかな動きも見せるようになった。
さらに,イベントシーンではフルボイスのアニメーションが流れることもある。こちらもHD化の恩恵を存分に受けているので,過去作をプレイしたことがある人も要チェックだ。
逆転裁判456の大きな特徴となるシステムは,各作品,各エピソードをチャプター単位で選択できる「タイトルランチャー」機能だ。この機能はクリア後に開放されるものではなく,初回プレイ時から利用可能とのこと。もしシリーズのプレイ経験があるという人は,自分の好きなチャプターから遊んでみるのもいいかもしれない。
また,5から登場した「バックログ」機能が4でも使えるようになっているというのも,ありがたい追加要素だ。
そして最後の収録作品「逆転裁判6」は,成歩堂と王泥喜の2人の主人公が活躍する作品だ。成歩堂は霊媒で判決が決まる弁護士不在のクライン王国で,王泥喜は日本で,それぞれが主人公としてさまざまな事件に立ち向かっていく。
逆転裁判456には,オリジナル版で販売されていた有料コンテンツや,早期購入特典として配信されていたコスチュームや特別編エピソードなども収録されるという。5と6ではキャラクターの着せ替えを行えるので,気に入った衣装でプレイするのも一興だ。
物語に詰まってしまった際や,単純にストーリーだけを楽しみたいという人には,「ストーリーモード」機能が用意されている。この機能を使うと,文字送りはもちろん,選択肢なども自動で選んで進めてくれるので,ミステリードラマを見るような感覚でゲームを進められるという。
試遊は30分足らずと短い時間だったが,「逆転裁判456 王泥喜セレクション」は,グラフィックスのHD化という見た目の変化だけでなく,機能の追加でより遊びやすく,特典の追加でより遊びごたえ抜群に進化した作品であると感じた。
なお,今回の試遊では体験できなかったが,「逆転裁判456」のBGMに「15周年記念オーケストラコンサート」などの楽曲を楽しめる「オーケストラホール」,キャラクターの設定画をはじめ,著名イラストレーターによる新規描き下ろしイラストなども収録した「アートライブラリ」,登場キャラクターのアクションやボイス,BGM,背景を自由にカスタマイズして,自分好みのシチュエーションが作成できる「アクションスタジオ」などファン垂涎のお宝コンテンツも収録されているそうだ。
シリーズのファンはもちろん,本作をきっかけに逆転裁判へ興味が湧いたという人も,TGS 2023のカプコンブースにて「逆転裁判456 王泥喜セレクション」を遊んでみてはいかがだろうか。
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