［TGS2023］「鬼滅の刃 目指せ！最強隊士！」試遊レポート。明快な操作でサクサク進むパーティゲーム

　アニプレックスが，2024年に発売を予定しているNintendo Switch用ソフト「鬼滅の刃 目指せ！最強隊士！」は，アニメ「鬼滅の刃」家庭用ゲームプロジェクトの第2弾で，オフライン・オンラインにて最大4人で遊べるボードゲームだ。

　2023年9月21日から24日（一般公開日は23日と24日）まで幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2023」セガ/アトラスブースで，本作をいち早く体験できる。本稿では，試遊レポートをお届けしよう。

セガ/アトラスブース

　試遊版で使用できるのは，竈門炭治郎，我妻善逸，嘴平伊之助と柱の9人だ。今回のプレイでは，推しである煉獄杏寿郎さまを選んでスタートしたが，なにせひとりだったゆえ，煉獄さんの美しい画像がないことはご容赦いただきたい。

　プレイの基本は，鎹鴉（かすがいがらす）が指し示す場所を目指し，プレイヤー全員ですごろく競争を行うことだ。


　アニメに登場する藤襲山や浅草をはじめとした物語の舞台がボードとして登場する。今回試遊した「壱の舞台」は，藤襲山，浅草，北西の町の3エリアから成っており，エリアごとに鬼が多い，仲間を呼びやすいなど，マスの傾向に違いがある。

　ボードには昼と夜の設定があり，時間帯によってマスの内容が変化する。プレイヤーはサイコロを振ってマスを進んでいき，昼はイベントやミニゲームを行いながら夜に向けて準備をし，夜は鬼を探索して倒す。ほかのプレイヤーよりも鬼殺隊士として活躍することを目指していくのだ。


　昼に行動できない禰豆子は，サポートキャラとしてプレイヤーを補助してくれる。ミニゲームにも登場する癒しの存在……少なくとも試遊ではそういう立ち位置だったのだが，プレイを進めていけば，かっこよく活躍する禰豆子も見られるのだろうか？

“隠（かくし）マス”に止まると仲間が駆けつけてくれる。禰豆子がおにぎりをくれた

　ミニゲームは，さまざまなバリエーションが存在するようだが，今回はほかのプレイヤーより先に鬼の顔が描かれた丸太を切って高得点を目指すものと，どの箱に禰豆子が入っているかを当てるという，2つをプレイできた。ミニゲームの順位が高いとお金などがもらえる。

　どちらも手ごたえがあって楽しいのだが，後者はかなり難しかった。禰豆子の入った箱を閉じてシャッフルしたあとに禰豆子入りの箱を当てるのだが，回数を重ねるごとに箱が増え，スピードが速くなり，箱の前を鎹鴉が横切って邪魔もする。1プレイにつき3回箱を当てるチャンスがあるが，筆者は箱が3個，シャッフルスピードが低速である初回しか当てられなかった。当てられなくてもしっかり楽しめたが，どちらのミニゲームも複数人でプレイすると盛り上がりそうだ。

太い丸太ほど，切ると高得点が得られる

にっこり禰豆子は最高にかわいいが，ゲームは高難度……

　ほかに，ボードが夜に変わったときに発生する鬼との戦いも体験できた。作中では，「最終選別」で炭治郎たちが戦った「手鬼」とのバトルだ。○が重なったときにJoy-Conを振る，またはボタンを押す，Lスティックを倒すことで，手鬼にダメージを与えられる。巨大な手が襲ってきたときは，Joy-Conを振りまくるか，ボタン連打で撃退する。

タイミングが良いほど大きなダメージが入り，得られるポイントも多くなる

　ひとつ一つの動きは複雑ではないものの，タイミングを合わせるための程よい緊張感を味わえる。複数人でわちゃわちゃとプレイするのにはちょうど良さそうなバランスだ。また，ポイントを競いながらも，鬼との戦いは協力プレイなので，共闘の楽しさも感じられる。

　今回は短い時間での試遊だったが，おなじみのキャラクターがいろいろな場面で登場したり，作品ならではのエッセンスや設定が丁寧に表現されていたりと，ファンに嬉しい点が随所に見られた。操作も簡単で分かりやすく，幅広い年齢のプレイヤーが一緒に遊べそうな印象だ。もちろん，1人でじっくりと鬼滅の刃の世界を味わいながら遊ぶのもいいだろう。試遊に訪れる際には，画面の隅々まで目を凝らし，その世界を味わい尽くしてほしい。

試遊の特典として，メインビジュアルのポストカードがもらえる

「鬼滅の刃 目指せ！最強隊士！」公式サイト

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