プレイレポート
[TGS2023]かわいいカエルたちを湿地に集めよう。フランス発の農業シム「Kamaeru: A Frog Refuge」試遊レポート
本作は,フランスのHumble Reedsが開発し,Armor Games Studiosから発売予定のタイトルだ。日本語版デモは今回が初出展だという。
舞台となるのは,主人公の少女と,幼なじみの少年アクセルが育った思い出の湿地。2人は,ここにカエル用の家具を置き,カエルたちの楽園を作り出すことを目指す。まずは,カエルが好むという「バスタブ」を設置してみる。
すると,青いカエルが現れ,バスタブ内でリラックス。カエルの姿はゲーム内のカメラ機能で撮影でき,写真の鑑賞機能も存在する。
加えて,カエルにエサを与えると,そのカエルを発見状態にでき,さらにエサを与えると,カエルをテイム状態にできる。
発見したカエルの一覧は,カエル帳で確認可能だ。本作には500種類以上のカエルが登場するので,どんどん新種のカエルを発見して,カエル帳のコンプリートを目指すのもひとつの楽しみ方となる。
また,「湿地の再生」も本作の重要なテーマだ。プレイヤーは池や植物を地面に配置していくことになり,炭素回収量と生物多様性によって決まるバイオスコアが高いほど湿地の環境が良いとされる。
池の周りでは,虫を捕獲でき,虫はカエルのエサにできる。育てた植物からの収穫物は,ジャムなどのアイテムに加工してショップで売却し,そのお金で新たな家具を購入できる。カエルによって好みの家具は異なるので,家具の種類が増えれば,集まってくるカエルの種類も増えていく。
このような湿地帯を中心とした持続可能な農業生産は,パルディカルチャーと呼ばれる実在の取り組みをモデルにしているそうだ。かわいいだけでなく,自然保護の勉強にもなる本作。真のカエル愛を感じられるタイトルだった。
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Kamaeru: カエルの楽園
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