プレイレポート
[プレイレポ]アイスランドの民間伝承をベースにした「Island of Winds」は,白カラスに誘われて荒涼とした大地を探索するナラティブADV[gamescom]
「Island of Winds」公式サイト
2024年春に制作が発表された「Island of Winds」は,17世紀のアイスランドの民間伝承をベースにした三人称視点のアドベンチャーゲームだ。荒涼としているが美しい世界を舞台に,自然と人間の調和を保つシャーマン「バランス・キーパー」である主人公ブリュンヒルドゥル(Brynhildur)が,村が襲撃を受けた際に誘拐された師匠を探して,各地を旅することになる。
当時のアイスランドは,バイキングの文化を色濃く受け継ぎつつ,スコットランドやアイルランドなどからの入植者たちが混在したことで,独特の文化を形成していたという。
筆者がプレイしたデモでは,村が襲撃されたあとの物語が描かれており,白いカラス「ヴィスカ」(Viska)に誘われ,沿岸部の村々にほど近い原野を探索していくという内容だ。
ブリュンヒルドゥルが手にした杖からエネルギー波を放出し,オレンジ色の何かに汚染されて獰猛になった巨大グモと戦うシーンもあったが,彼らをキルではなく治癒しているのだそうだ。クモたちは,落ち着けば襲ってこなくなり,近くにある巣に戻っていく。また,クモの糸にからめとられたヒツジたちを解放してやるのも重要な要素だ。
フィールドには,クモと同じようなオレンジ色に汚染された植物のようなものが生えているが,これらを治癒して収穫すれば,回復アイテムとして役に立つ。
ヴィスカは,行くべき方向を白い軌跡で示してくれるだけでなく,希少なハーブが生えている場所や物資のある場所も教えてくれるという役に立つ相棒だ。もっとも,上記のようなアクションシーンはあるものの,「Island of Winds」で重要なのがパズルだ。岩に書かれたヒントを元に図形を合わせるといった,記憶力を問われるさまざまなパズル要素を楽しめた。
ナラティブアドベンチャーということで,これからどのような物語が展開していくのか,デモをプレイした限りでは分からなかったが,Parity GamesのCEOであるマリア・ゴドムンズドテル(Maria Guðmundsdóttir)氏によれば,ブリュンヒルドゥルの過去にまつわる謎を解き明かしながら,自己不信や暴力,後悔,共感,そして調和といったテーマを描いていくとのこと。大人から子供まで,誰でもプレイできそうな作品に仕上がりそうだ。
現時点で本作の発売は「2025年中」となっており,インタフェースとテキストが日本語に対応することがSteamのストアページに書かれている。本作が気になる人はウィッシュリストに登録しておこう。
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