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2億6000万人が遊んでいるMOBA「Honor of Kings」メディア体験会に参加してきた。さまざまな要素を駆使して戦う試合は,まさしくeスポーツ
「Honor of Kings」(王者栄耀)はTiMi Studio Group が開発を担当し,Tencent Games(グローバル版はLevel Infinite)から配信中のスマートフォン向けMOBAタイトルだ。2015年に中国でサービスが始まり,2025年には「Honor of Kings」関連作品の月間アクティブユーザー数が2億6000万人を突破している。
今回のイベントは,元プロゲーマーや経験者と一緒に「Honor of Kings」をプレイする体験会に加え,大学生によるeスポーツ大会「HoK Campus Series」の決勝戦を観戦する機会に恵まれた。
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従来のMOBAタイトルと比較したときに「Honor of Kings」が大きく異なる点は,1試合が短く,手軽にプレイできる点だろう。
それでいて,戦略の幅は広く,やり込むほどに強くなれる奥深さも兼ね揃えている。
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本作には100体以上のキャラクターが存在し,見た目も性能も千差万別だ。
中国の伝統文化から生まれた太公望や妲己といったキャラクターや,SNKタイトルの橘 右京,ナコルル,不知火 舞らも参戦している。「名探偵コナン」のスキンまであるので,かなりハチャメチャな感じだ。
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本作は「5人vs.5人」または「3人vs.3人」のチーム戦を軸にしたコンテンツが多い(1人vs.1人のモードも存在する)。敵チームのエリアの最奥にある,クリスタルを先に破壊したチームの勝利だ。
左右対称のマップの右上と左下に各チームのスタート地点があり,そこから出発したチームメンバーが3つのレーンに分かれて敵陣を目指していく。
レーン上では常にミニオンと呼ばれるNPCが侵攻し続けているので,これらを狩るか,特定のポイントに湧くザコ敵を倒すか,敵チームのキャラクターを直接倒すか。いずれかを達成すると,自分のキャラクターが経験値やゴールドを得て,どんどん強くなっていく。
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3つのレーンについて解説しよう。
上は「クラッシュレーン」だ。経験値を溜めやすく,タンクキャラクターに向いている。
中央の「ミドルレーン」は,距離が短く,上下どちらにも侵攻できる。ダメージを出せるメイジのようなロールが最適だろう。
そして,下は「ファームレーン」。ミニオンとの戦闘でゴールドを稼ぎやすく,定石ではマークスマンが担当することになる。
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クリスタルから放射状にタワーと呼ばれる中間地点が置かれており,まずはこれらを破壊していく。1人でタワーを攻撃しても反撃を受けてしまうので,先にミニオンを入らせてから一緒に攻撃する必要がある。タイミングやチームワークが肝心だ。
このように,一般的なMOBAと同じようなルールやメカニクスを搭載している。
ただ,本作は長くても1試合20分ほどで決着がつき,おまけにゴールドと引き換えにキャラクターの装備品を買うことはマップのどこでも可能。なるべく手軽に遊べるようにするための工夫が見られる。
スマホ1台とちょっとしたスキマ時間があれば,本格的なMOBAが楽しめるのだから,2億6000万人という数字にも納得だ。
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筆者の初戦では,タンクキャラのアーサーを使ってみることにした。継戦能力が高く,パーティの壁となるロールだ。
対面ではパワーを出し,レベルもスイスイ上がったが,足が遅いために味方をカバーしたい場面で間に合わず,敗北を喫してしまった。もう少し大局を見て,自らのポジションを捨てることも重要だ。
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また,この試合は元MOBAプロプレイヤーのNemohさん率いるチームとの対戦だったが,スキル理解が早く,攻めと逃げの判断が完璧。流石の実力を見せつけられた。あっぱれ!
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第2戦では,メイジキャラのアンジェラを選択。遠距離からファイアボールを放ち,ダメージを出すロールである。
今度はうまく味方と連携を取り,人数差を作ってキルを取ることに成功したが,それ以上のパフォーマンスが出せず,敵チームの攻めを許してしまった。
結局,相手の正面突破を押し返せず,今回も残念な結果に。またしてもMOBAの難しさを痛感することになった。
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とはいえ,同時に本作の奥深さも少しながら理解できたように思う。「誰が何をすべきか」という作戦,それを臨機応変に変更する判断,基本的なゲームの理解や個人のスキル――さまざまな要素を駆使して戦う試合は,まさしくeスポーツならではそれだった。
帝京と立命館が激突! 白熱の大学生大会
場所を移し,日本の大学生によるeスポーツ大会「Honor of Kings Campus Series」の決勝戦を観戦する運びとなった。
決勝の舞台に立ったのは,帝京大学の「ピピネコ」チームと立命館大学の「RMK」チームだ。
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試合はゆっくりとした立ち上がりから,何度も小競り合いは起きるものの,5分以上もノーキルかつタワーが破壊されない。ジリジリした時間が流れていく……。
しかし,1つの衝突を皮切りに,敵味方入り乱れる混戦となり,ついにキルが発生。ここから雪崩のように趨勢が決まっていった。
ゲームが大きく動くたびにインスタントリプレイが流れ,どういう展開になったのかを見られるのは観客としてありがたいところだ。
会場はキルが出るたびに歓声が上がり,ライブ感もしっかりと楽しめた。
試合はピピネコが一気呵成に押し切り,見事に優勝の栄冠に輝いた。
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「Honor of Kings」の面白さ,eスポーツとしての魅力を同時に感じられた1日だった。スマホで手軽に遊べるゲームでありながら,これほどまでアツいシーンが存在していたことにも驚かされる。
筆者はまだまだプレイヤーとしては新米なので,これからもっとやりこんで理解を深めていこうと思う。
? KCS JAPAN Season 2 ? 決勝戦 結果発表!
— Honor of Kings Japan Esports情報局 (@hokjp_esports) December 6, 2025
激戦の末??
ついに王者が決定しました!??
? 優勝に輝いたのは…
帝京大学-ピピネコ!
おめでとうございます!??
圧倒的な実力で頂点へと駆け上がり、
新たなキャンパス伝説を刻みました。
そして本日の主役とも言える栄誉は??
?? FMVP:Milkyway… pic.twitter.com/V2prZNbC6K
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