プレイレポート
[プレイレポ]新作RPG「開放空間:Over Field」は自由度の高い探索,デフォルメキャラの衣装替えなど,ドハマリしやすい魅力の詰まった期待作
本作は,現実世界を模したミニチュア世界を自由に探索するRPGだ。美しいグラフィックスのフィールドを舞台に,可愛いキャラクターのアクションや着せ替えなどが楽しめる。PC版のアーリーアクセスに参加する機会を得たので,実際に遊んでみて分かった本作の魅力を紹介していきたい。
「開放空間:Over Field」公式サイト
世界観の作り込みが見事!
3Dアドベンチャー感覚で探検できるミニチュア世界
本作は可愛らしいデフォルメキャラを操作して,広大なフィールドを自由に散策できる。アクションバトルは展開されるものの,全体的に温かい雰囲気があり,穏やかな気持ちで遊べる作品になっている。
キャラのスキルも山積みの書類をぶつけたりするような,どことなくゆる〜い雰囲気が漂う。
本作の大きな特徴と言えるのが,現実世界を模したミニチュア世界である。探検の舞台となる神秘的な空間「オーバーフィールド」は,一般人に気付かれにくい現実に存在する特殊かつ小さな世界だ。
最初に探検する「桜庭の世界」は,提灯や竹などを使用した東洋テイストが特徴。大きな扇子の上を歩いたり,水車を使って移動したりと,なんだか夢を見ているような気分になってくる。
このような世界をプレイヤーは自由に探索でき,各地にあるアイテムを集めたり,謎解きやレース,素材集めのクエストに挑んだりしていく。メインクエストは存在するが行動自体に制限はなく,クエストに構わずフィールドをくまなく冒険できるのも醍醐味となっている。
フィールド探索で得られる体験は,3Dアクションアドベンチャーゲームに近い。各地に散らばったクリスタルの収集,隠れている宝箱の発見など,隅々まで探検したくなるワクワクが詰まっている。
しっかりプレイしたつもりでも収集品はまだまだ残っており,腰を据えてじっくりやり込みたくなるボリュームだ。
フィールドの探索は快適だ。二段ジャンプが使用できるほか,3秒前の場所に戻れる「遡り(時間逆行)」のシステムのおかげでストレスは感じない。高所を探検していると足を踏み外して落ちてしまう事故が発生しがちだが,「遡り」を使えば落下のミスも気にならないのがありがたい。
また,フィールドの端以外は登れる場所の制限もなく,見えない壁に阻まれることがないのも好印象だ。進入禁止のエリアに“遊び”を邪魔されることがなく,足場を見つければどこまでも登れるので,美しい世界に没入して楽しめる。
前述のクリスタルを集めるだけでなく,ときには謎解きやスピードレースにチャレンジしたりと,とにかく遊びの幅が広い。これらのチャレンジを達成すれば装備品などが手に入るので,遊べば遊ぶほど強くなれるのもうれしいところだ。
フィールドには敵も配置されており,接近するとそのままバトルに移行する。なお,バトル中は一定のエリアが壁で覆われるため,高所から叩き落されるような事故は発生しない。
バトル中のアクションは難しすぎず,それでいて手軽さもあるため,ガチなゲーマーでなくても楽しめる塩梅になっている。通常攻撃と回避,2種のスキルなどのアクションを駆使して戦う定番のシステムだ。
タイミングよく回避ボタンを押すと「パーフェクト回避」が発生する。こうした要素はあるが,回避が必須というほどシビアな戦闘には遭遇しなかった。
また,遠距離攻撃の武器も豊富にあるため,回避が苦手な人は遠距離攻撃キャラを使う選択肢もあるだろう。
骨太なアクションが好きな人は近接武器で挑んだり,「パーフェクト回避」を狙ったりすれば,しっかりとバトルの手応えを味わえる。また,「遡り」は戦闘中も使用でき,敵の攻撃を回避しながら背後を取るといったテクニカルな立ち回りも可能だ。
戦闘中のBGMも軽快な曲調が多く,緊張しながら戦うというよりは,気軽に楽しむテイストを強く感じる。スキルの演出や敵キャラのデザインも可愛いため,シビアなアクションに気を使うことなく,デフォルメキャラの操作を楽しむことに集中できる作りだ。
戦闘や探索に参加できるサルベージャー(キャラクター)は計3体だ。最初に選んだキャラを自分で操作し,残り2体は自動的に行動してくれる。戦闘中,ピンチになったら仲間に任せて,自分は回復するまで逃げ回るというのもアリ。
キャラによってスキルのタイプや得意武器が異なるため,自分のプレイスタイルを考慮したうえで,キャラ同士のシナジーも考えるのが理想的だ。初期キャラのフェイは全武器を得意にしているため,最初はフェイを操作して,好みのアクションができる武器を探すといいだろう。
キャラクターにはレベルやスキルなどの育成要素があり,フィールドで入手した装備アイテムをセットすることでも強くなる。なかでも注目は,3つまでセットできるモジュールだ。
モジュールはステータスアップの効果を持つだけでなく,同種のモジュールを揃えると追加効果も発揮できる。優秀なモジュールを揃えるために,フィールドでドロップを狙ったり,クエストを達成したりするのもやり込み要素になっている。
そのほか,ガチャで入手できるフラグメントでもステータスがアップするため,キャラの能力に合ったモジュールやフラグメントを揃えてバトルに挑むのが育成&カスタマイズの基本だ。
衣装替えのシステムが最高! スクショが止まらん!
神秘的な世界の探索だけでなく,デフォルメキャラの可愛さを最大限に楽しめるシステムの存在も大きな魅力だ。
本作では戦闘が発生するオーバーフィールドとは別に,現実世界として「ガーデン・ロータ」と呼ばれるエリアが用意されている。ほかのプレイヤーと交流できる拠点のような場所で,クエストの受注やショップの利用もガーデン・ロータで行う。
ガーデン・ロータの見どころは,デフォルメキャラが着ている衣装を染色できること。本作では手に入れた衣装を自由に着せ替えできるが,さらに染色することで個性を出せる仕組みになっている。
染色ではアイテムを使い,部位を選ぶことでカラーを調整していく。衣装の上部,下部,細かいパーツなど,各部位の色を選べるため,自分好みの衣装を作り出せるのだ。
ガチャでキャラを手に入れると同時に衣装も手に入るため,その能力だけでなく,衣装目当てでもキャラを集めたくなる。デフォルメキャラのデザインもクオリティが高く,これはハマると抜け出せなくなりそうな予感……。
衣装はガチャのほか,ショップでも販売されており,ガーデン・ロータにいるNPCの依頼の報酬として手に入ることも。また,オーバーフィールドの宝箱からも衣装が手に入ったので,探索にも俄然やる気が出てくる。
エモートの種類も豊富だ。オーバーフィールドにはさまざまな絶景スポットが存在するため,スクリーンショットの撮影が好きな人は間違いなくドハマリできる。衣装の収集・染色,モーションを使ってスクショ撮影――自分のキャラを愛でるだけでもしっかり楽しめることだろう。
また,ガーデン・ロータにはほかのプレイヤーが入れないマイチャンネルも用意されており,手に入れた家具を自由に配置できるようになっていた。自分だけの世界を作り,フレンドを招待して撮影会を開くのも楽しそうだ。とにかく遊びの幅が広い。
本作では戦闘中などを除き,どこでもガチャを引けるため,大勢で集まって一緒にガチャに挑戦しても盛り上がるだろう。新キャラ実装時には,あちこちでガチャを引く姿を見られるかもしれない。
今回プレイしたのはアーリーアクセス版だったが,この時点でも世界観やグラフィックスの作り込み,プレイヤーを楽しませるコンテンツは十分なクオリティであることが確認できた。
アイテムを拾うのに時間がかかったり,クエストのたびにガーデン・ロータに戻るのが手間だったりと,今後の改善に期待したい部分はあるが,それも含めて正式リリースが待ち遠しい。
世界観やビジュアル,デフォルメキャラの可愛らしさに惹かれた人は,どこまでもハマれるゲームであることは間違いない。配信時期はまだアナウンスされていないが,続報を期待しよう。
「開放空間:Over Field」公式サイト
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開放空間:Over Field
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