プレイレポート
時間を編集して戦うターン制ローグライクRPG「Tarnished Blood」をチェック。10月2日にアーリーアクセス版のリリースも開始[TGS2024]
Steamストアページで,アーリーアクセス版が10月3日にリリースされることが発表されたばかりの「Tarnished Blood」は,世界を保護してきたProtector Treeの樹液を搾取する巨大なモンスターたちを追い払うため,戦士たちが立ち上がるという設定のターン制RPGだ。
プレイヤーは,軍団の中から最大4人でパーティを組んで戦うのだが,勝ち続けるためには,プレイヤーキャラクターの肉体を改造することで骨格を強化し,自身もモンスター化していきながら戦うというゲームシステムになっている。
戦闘の大きな特徴となるのが,画面下に用意されたビデオ編集ツールのようなインタフェースで,プレイヤーは巨大モンスターたちの攻撃に合わせて,1体ずつプレイヤーキャラクターを操作する。
例えば,モンスターが突進してきてプレイヤーキャラクターがダメージを受けたならば,突進してくる直前まで時間を巻き戻して,敵の攻撃範囲内にいるプレイヤーキャラクターをジャンプさせて危険を回避。敵との距離がもっとも接近したキャラクターにアタックの動きを加えておくことで,ジャンプから着地するときに敵へダメージを食らわせるといったように,コマンドを与えていくのだ。
こうしてプレイヤーは,おぞましい敵を倒すための完璧なストラテジーを戦闘中に見出していくのだが,プレイヤーキャラクターの居場所によっては敵の攻撃を避けるためのジャンプの角度が限られてしまうなどして,どうしてもダメージを避けられないといったことも起こり得る。
拠点となる村ではそうして負った傷の治療をできるが,治癒できない大きな傷もできてしまい,日本の少女漫画に出てきそうな美形キャラクターたちが下あごを失ったり,目が抉れたりしてルックスも変化。やがては肉体だけでなく精神にも異常をきたして戦闘への参加が不可能になってしまう。最終的にメンバーが揃わなくなればゲームオーバーとなり,新しいラン(キャンペーン)を再び開始することになる。
そうならないためにも,倒したモンスターから抽出したアイテムを拠点に持ち帰って,それぞれのキャラクターの骨格を強化し,次に待ち構えるモンスターに対する準備しておくことが重要になるわけだ。
1キャンペーンにつき10時間ほどになるとパブリッシングを担当するGalaktusのPRマネージャー,ミハル・フィリペック(Michał Filipek)氏は話していたが,何度も何度もプレイを楽しめるような作風になっているのは間違いなさそうだ。
本作を開発するJuggler Gamesと言えば,これまでも「My Memory of Us」(2018年)や「The Amazing American Circus」(2021年)など,アートフルなビジュアルアイデンティティにこだわってきたポーランドのワルシャワを拠点にするデベロッパである。本作については,共同開発チームとしてNakayama Gamesというスタジオも参加しているが,そちらもどうやらポーランド国内に基盤を持っている様子だ。
そんな「Tarnished Blood」は,Steamストアページでプレイアブルデモを公開している。東京ゲームショウ2024のインディーブースでも目を引くパネルで展示されているので,気になる人はチェックしてみよう。
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