連載
ベイブレードのボードゲームは,すごろく&コマ回しで正月にぴったり! 昭和・平成レトロボードゲーム大百科 第11回
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遅くなりましたが,あけましておめでとうございます。この記事が掲載される頃には,お正月気分もとっくに抜けているとは思いますが,この令和の時代,お正月に昔ながらのコマ回しで遊んだ子供はどれぐらいいたのでしょうか?
もともとは“物事が円滑に回る”“お金が回る”という縁起物として,年の初めにコマを回す風習が生まれたのだとか。だったらこの連載も,縁起よく2026年を始めたいということで,現代のコマ回し,すなわち「ベイブレード」を題材にしたボードゲームである「ベイバトルボードゲーム ワールドチャンピオンを目指せ」(以後,ベイバトルボードゲーム)を紹介しようと思います。
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今回もまずはパッケージから。アニメ「爆転シュート ベイブレード」のキャラたちがドーンと描かれていることから察すると,発売時期はおそらく平成13年(2001年)頃ではないでしょうか。発売元はタカラ(当時)です。
4Gamer読者のみなさんならご存知だと思いますが,「爆転シュート ベイブレード」は,主人公の熱きベイブレーダー,木ノ宮タカオがベイブレードを「GOシュート!」して,勝利して,時には負けてベイブレードも砕け散って,涙して,修行して,再戦して,勝って,ライバルが仲間になって……みたいな,いわゆるベイブレード版王道スポ根アニメです。
それをボードゲーム化した「ベイバトルボードゲーム」のゲーム盤は,タカラボードゲームの源流とも呼べる「人生ゲーム」(関連記事)のようなすごろくレイアウト。実はゲームシステムも人生ゲームの要素をいくつか引き継いでおり,そういう点では比較的遊びやすいボードゲームとなっています。
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ゲームの概要を簡単に紹介すると,プレイヤーは「爆転シュート ベイブレード」の登場キャラとなり,日本,中国,アメリカ,ヨーロッパ,ロシアの全5ステージを戦ってワールドチャンピオンを目指します。
しかし,ワールドチャンピオンカップで優勝したとしても,最終的な勝者はゲーム内で得られる「ベイポイント」が一番多かったプレイヤーとなるので,最後まで予断を許さないゲームとなっています。
勝負はベイポイントで決まる
とにかくベイポイントを集めろ!
プレイ開始にあたっては,まずプレイヤーキャラを選択します。キャラ自体の有利,不利こそありませんが,キャラ専用のイベントマスがいくつか存在するので,ここでの選択が後々影響するかもしれません。
キャラ選択後は,第1ステージとなる日本ステージの「ベイカード」を1枚ランダムで引き,そのステージでのベイブレードを決めます。ベイカードにはベイブレードの写真と「ベイポイント」が書かれており,そのベイポイントと同じ分のベイポイントカードをもらえます。
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ベイカードには,ベイブレードだけが描かれた通常カードと,ベイブレードと発現した聖獣が描かれた発現カードの2種類があります。後者のほうが明らかにポイントが高いので,できれば発現カードを引き当てたいところ。
基本的にはすごろく
ときにはベイバトル!
ベイカード&ベイポイントを得たら,順番を決めてゲームスタート。移動はルーレットの出目によって行ないます。
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基本はすごろくなので,止まったマスの指示に従います。マスの種類は大きく分けて以下の4種類です。
黄マス……いわゆる一般マス。ポイントの増減や○マス進む,○マス戻る,一回休みといった指示系のことが書かれています
赤マス……ポイントエリアと呼ばれるマスで,止まるか通過することで,現在持っているベイカードのポイントと同じ数値のベイポイントカードをもらえます
緑マス……ベイチェンジエリアと呼ばれるマス,ここに止まったら,そのときに持っているベイカードを1度捨てて,新たに山から引き直します。引くか引かないかを選択できることも
青マス……各エリアの最終マス。ほかのプレイヤーの誰かとベイバトルを行う「バトルエリア」となっています
人生ゲームに例えるなら,黄マスが通常マス,赤マスが給料日マス,緑マスは給料の額が上がるランクアップマスになるでしょうか。しかし最後に紹介した青マスが,このゲームにおけるメインイベント,最重要マスなので,そこについては,このあと詳しく紹介します。
いざ,ベイバトル!
……ん? これでいいのかベイバトル!?
各エリアの最終マス(青マス)のバトルエリアに到達したら,ルーレットの数字が余っていても必ず止まり,ベイバトルを行ないます。
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対戦相手はルーレットで決定。勝てば自分のベイポイントの2倍のポイントをもらうことができ,負けたら自分のベイポイントを相手に渡さなくてはなりません。
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ということで,いざベイバトル! 「GOシュート!」というわけで,ここで使うのが付属のミニベイ(手回しゴマ)。……正直に言わせていただきますが,これちょっとショボくないですか?
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これを使ってプレイしてみると……なんか違う! いやだいぶ違う!! なんでベイバトルボードゲームなのに,ちゃんとしたベイブレードが付属していないんだ!?
……と一度は思ったんですが,そうじゃない,逆なんだということに気づきました。このボードゲームを買うようなちびっこ,あるいは大きなお友達は,ベイブレードを持っていて当たり前。筆者のような,ベイブレードについてそれほど詳しくないボードゲーム好きは,このゲームの購入者においてはほぼいないのでは……!?
そんなワケで遅まきながら,この「ベイバトルボードゲーム」をしっかり楽しむためにベイブレード&スタジアムを某オークションサイト&某フリマアプリで購入しました。
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この環境でプレイしてこそ「ベイバトルボードゲーム」でしょう。できれば最初からベイブレード付きで販売してほしかったなぁ,と思います。それこそ限定のベイブレードが付属していたら,このボードゲームはもっと売れたのでは……。当時の売れ行きまでは把握していませんが。
話がだいぶ横にそれましたが,そんなベイブレード使ってのベイバトル,いざ「GOシュート!」。
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うん,熱い! 絶対これが正解だ! と再認識しながらバトルエリアでの戦いが終わり,ベイポイントカードのやりとりが済んだら,これまで使っていたベイカードを山に戻し,次のステージ用のベイカードを新たに引く……というのが,青マスでの流れとなります。
早くステージをクリアして
最後のワールドトーナメントへ!!
日本ステージが終わったら中国,さらにアメリカ,ヨーロッパ,ロシアとステージを進めていきます。ステージが進むごとにベイカードのベイポイントも上がるようで,最初の日本ステージが500〜3000ポイントのところ,中国ステージは1000〜5000ポイント。ステージごとに用意されているベイカードは16枚,中には1万ポイントを超えるベイカードも存在するので,ゲームを有利に進めるためにも,できるだけ高い数値のベイカードを手に入れたいところです。
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そして,ロシアステージの最後に控えているのがワールドトーナメント。すごろく的にはここが一応のゴールで,たどり着いたら後続のプレイヤーを待つことになります。なお,到着順のボーナスもあり,1着のプレイヤーには3万ベイポイントと,トーナメントでのシード権が与えられます。2着は1万ポイント,3着は5000ポイントです。
全員揃ったところで,ついに最終決戦のワールドトーナメントが開幕。遅く到着したプレイヤー同士の組み合わせから対戦を行なって,勝者はベイポイントを獲得します。そして決勝戦で勝ったプレイヤーが優勝となり,3万ベイポイントを得たところで,全員で手持ちのベイポイントカードを集計。もっともベイポイントを稼いだプレイヤーが真の勝者となります。
といった「ベイバトルボードゲーム」は,すごろくとコマ回しの魅力を兼ね備えた,まさにお正月に遊ぶべきボードゲームとなっています。
筆者が経営している「Book CAFE ヨミヤスミ」のイベント「8時だョ!レトロボードゲーム」にてプレイすることができますので,よかったらご参加ください。
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■■Book CAFE ヨミヤスミ■■
京王線の京王多摩川駅から徒歩6分ほどの場所にあるブックカフェ。1980〜90年代の本や雑誌,漫画に加えて,パソコン雑誌やゲームブックなども揃っています。
毎週末開催されるイベント「8時だョ!レトロボードゲーム」では,本連載で紹介したものをはじめとしたレトロボードゲームをプレイできますので,下記のイベントサイトでお申し込みのうえ,ぜひご来店ください。
公式サイト:https://sites.google.com/view/yomiyasumi
公式イベントサイト:https://sites.google.com/view/yomiyasumi-8jidayo
公式X:https://x.com/yomiyasumi
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