プレイレポート
「バイオハザード レクイエム」最新プレビュー。怯えるグレースと百戦錬磨のレオン――恐怖と戦闘がコントラストを描く“懐かしくも新しいバイオ”
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両者のプレイフィールが意図的に差別化されているのは,2025年12月のインタビューで既にお伝えしたとおり。これまではグレース単体での試遊だったが,今回は新たにレオンパートも体験できた。
[インタビュー]「バイオハザード レクイエム」のレオンは「RE:4」ベースの爽快なものに。過去最大級に追い詰められ,限界に挑む戦い
2025年12月12日,カプコンの「バイオハザード レクイエム」にレオン・S・ケネディの登場がアナウンスされ,バイオハザードクラスタが大きな盛り上がりを見せている。発表の同日,プロデューサーの熊澤雅登氏,ディレクターの中西晃史氏への合同インタビューが行われたので,その模様をお届けする。
[インタビュー]「バイオハザード レクイエム」では,感染者が相互作用するシナジーや2人の主人公のプレイフィールの違いなど,こだわりを持って開発を進めている
2026年2月27日に発売を予定しているカプコンの新作サバイバルホラー「バイオハザード レクイエム」の,合同インタビューの模様をお届けする。ディレクターの中西晃史氏に,2人の主人公を作るうえでのこだわりや差別化,開発を進めるなかでの苦労話などを聞いた。
戦闘アクションで打開する爽快感溢れるプレイを楽しめるレオンパート
今回の試遊範囲の舞台は,感染者であふれた療養所だ。これまでのテストプレイでグレースが囚われていたのと同じ場所であるようだ。レオンは「トマホーク(手斧)」と強力無比なアサルトリボルバーの「レクイエム」で感染者に立ち向かうのだが,実に強い。
トマホークはボタン連打で6連コンボが発動するし,レクイエムは高威力+貫通性能を持つため,複数の感染者に襲われても難なく撃退できる。敵の足や頭を撃って怯ませたあとの「体術」は「バイオハザード4(RE:4)」同様で,レオンの場合は重い蹴りを叩き込む。
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また,感染者に組みつかれてもトマホークで反撃できるし,トマホークの耐久値も研ぐことですばやく回復できるので,守勢に回っても簡単にやられることはない。全体的なアクションは派手でカッコいいモーションが多く,さらに性能面も充実しているため,レオンというキャラクターの頼もしさを感じられる。
怯えて逃げ回るグレースとは対照的なプレイフィールであり,レオンパートは,戦って敵を打ち倒し,状況を切り開く,アクションゲームとしての楽しさがフィーチャーされているといえるだろう。
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感染者の中には手強い者もいる。例えばチェーンソーを携えた感染者の場合,攻撃をまともに食らうと即死してしまう。そこで役立つのがタイミングよくボタンを押すことで発動する「パリィ」だ。攻撃を弾いてチャンスを生み出し,その流れでチェーンソーを奪うこともできる。
なお,奪ったチェーンソーは戦闘面で役立つのはもちろん,ステージギミックにも使用するシーンがあった。感染者から奪ったアイテムが,ステージ進行に役立つ場面がほかにも用意されているのか気になるところだ。
カットシーンにおけるレオンのカッコよさも見逃せない。敵に捕らわれるも,小粋な一言で場の主導権を取り返す一幕もあり,ファンであれば堪らない。戦闘面でもストーリーでも頼れるベテランといった印象で,常に頼もしさを感じながら楽しくプレイできた。
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クラシカルな恐怖体験が味わい深いグレースパート
一方でグレースパートは,戦闘アクションがフィーチャーされていたレオンパートとは異なり,謎解きやリソース管理が大切になっていた。療養所は仕掛けのある棚や金庫,何かはめ込めそうな窪みのある扉といった,シリーズお馴染みのギミックでいっぱいだ。仕掛けを解くには,あちこちに残されたメモや写真を突き合わせて頭を働かせなければならず,先へ進みたいのに進めない感覚がいかにも「バイオハザード」らしい。
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そしてグレースは持ち運べるアイテムが少ない(インベントリが小さい)ため,持っていくアイテムは慎重に選ばなければならない。探索のなかで,武器や弾薬,回復アイテム,そして鍵になりそうなオブジェといったさまざまなアイテムが手に入るが,その1つひとつが少ないインベントリを埋めてしまう。
何を持ち運ぶかを考え,取捨選択をしなければならないのは,初期「バイオハザードシリーズ」に近いプレイフィールだ。強敵が待ち構えるエリアに行くときは弾薬や回復アイテムを重要視し,ギミック解除に向かうときは目的に合致したアイテムを持ち運んでいく。シリーズ作品を網羅しているファンであれば,馴染み深いプレイフィールを楽しめるはずだ。
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もちろん,グレースパートにも感染者は出現する。レオンは感染者との戦闘に慣れているが,グレースはそうではない。このコントラストも見どころの1つといえよう。
レオンパートの感染者は倒すべき対象であり,考えるのは効率よく倒す戦術だった。これがグレースパートでは一転し,下手をすると倒されてしまう恐怖の存在,できれば関わりたくない危険生物となる。
最も恐ろしいのが「何をしてくるか分からない」という点だ。それというのも,本作の感染者は生前の行動に執着するさまざまな行動パターンを持ち,周囲にあるものを武器とすることもあるのだ。
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執着の対象は感染者によってさまざまで,例えばとある感染者は「電灯を消す」ことに執着しており,つけっぱなしの明かりを見ると,その場所に移動してスイッチを切ってしまう。これを逆手に取って,電灯をつけることで感染者をおびき寄せ,その隙に先に進む,なんてこともできる。
ほかにも,音を嫌う者や料理に執着する者,掃除し続ける者など,その行動はさまざま。感染者は片言で喋るため,何に執着しているかを知るヒントになるのも面白い。
感染者は素手だけでなく,さまざまなアイテムを武器に転用してくる。プレイ中,バーにいる感染者に狙いを定めていたら,いきなり酒瓶を投げられて驚いたことがあった。ほかにも,病棟なら点滴スタンド,台所なら包丁といったように,さまざまな攻撃モーションを取ってくるのだから厄介だ。
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今回印象的だったのは,歌う女性感染者がいたことだ。歌声自体の不気味さもあるうえ,歌声にはほかの感染者を起こしたり,銃の狙いを定めにくくしたりといった効果もある。真っ先に倒したいのだが,ほかの感染者が邪魔をしてなかなかたどり着けず,数少ない弾薬を無駄に消費してしまった。
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加えて,バイオハザードに慣れていないグレースは力不足である。入手できる銃器は威力が低いうえ,弾薬も少ない。レオンから託されたレクイエムは強力だが,非常に貴重な専用弾が必要なので,そうそう撃てるものではない。
ゾンビに組みつかれた際は近接武器を使って脱出できるが,耐久力が減ってしまうし,レオンのように耐久力を回復させることはできない。ある程度は拾ったアイテムでやりくりできるが,今回の試遊中は,近接武器を持っていない状態のほうが長かったくらいだ。
また,レオン同様に感染者を怯ませれば体術を使えるが,レオンの頼りがいのある攻撃と違い,シンプルに突き飛ばすだけのものとなっている。グレースで生き残るには,しっかり敵を狙って怯ませ,体術でダウンを取り,そのうえでさらに追撃をする……といったシリーズの基本的な動きが重要になるだろう。
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グレースのユニークな攻撃方法の1つに「破血アンプル」を感染者に打ち込むというものがあった。どの程度の感染者に通用するかは謎だが,一撃必殺の威力を持つうえ,背後からステルスキルのように使用できたり,起きていない感染者に事前に打ち込んで無力化したりと,強力な攻撃方法となっていた。連打できるほどの数は用意されていなかったので,レクイエムと同様にここぞのシーンで使っていくのがよさそうだ。
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グレースパートでは,感染者の血液を使った「クラフト」ができるのも面白い。アイテムを分解して得られる「スクラップ」などを組み合わせて,弾薬や破血アンプルを作れるのだから利用価値が高い。
血液は,感染者を倒した際に飛び散った血だまりなどから入手できるが,持ち運べる量には限りがある。クラフトをいくらでもできるほどのリソースはないので,どういった用途に使うか,ここではプレイヤーの好みで選択肢が分かれそうだ。
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そのほかに強化要素として,あちこちに落ちている「アーケードコイン」集めが用意されている。アーケードコインを使用することで,インベントリを拡張するバッグが獲得できたり,体力や持ち運べる血液の上限がアップしたり,銃の扱いが向上したりする。アクションが苦手という人はうまく活用して,グレースを強化して攻略に挑むのも大いにありだろう。
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恐怖と戦闘がコントラストを描く“懐かしくも新しいバイオ”
ここまである程度難しさを強調してしまったが,弾薬や近接武器,回復といったリソース管理は必要になるものの,理不尽な難度ではないと感じられた。慎重に立ち回ったり,感染者の習性を使ってやり過ごしたりすれば,いきなり危機に陥ることはない。
しかし,レオンと比べて頼りないグレースでのプレイは,初期「バイオハザードシリーズ」に近い恐怖体験だったことは強調したい。百戦錬磨のレオンの頼もしさ,状況に慣れていないグレースの怯え,このコントラストこそが「バイオハザード レクイエム」で表現したいプレイフィールなのだろう。
グレースパートでは初期「バイオハザードシリーズ」を,レオンパートでは「バイオハザード4(RE:4)」付近をフィーチャーした本作は,幅広いファンにアピールできるだろう。攻撃アクションの拡充やクラフトの追加など,さまざまな新規要素も盛り込まれているので,新鮮な気持ちでも楽しめるはずだ。今回の試遊は,発売があらためて楽しみになる内容となった。
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