連載
ジリジリと攻めていく硬派なSFタクティカルRPG「MENACE」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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旧式の宇宙船インペタスを駆る指揮官に与えられた任務は,この無法地帯を転戦し,崩壊寸前の星々をつなぎとめること。だが,救える手は限られている。
本日は,Overhype Studiosが手がける「MENACE」を紹介しよう。本作は銀河辺境の無法地帯「ウェイバック星系」を舞台にしたSFターン制タクティカルRPGだ。
プレイヤーは攻撃部隊の指揮官となり,各惑星から届く救難要請に応えながら,エイリアンの侵略から星系を守っていく。
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Overhype Studiosといえば,中世傭兵団シミュレーション「Battle Brothers」で知られるスタジオであり,本作にもその血筋がしっかりと受け継がれている。
このゲームの特徴は,自軍ターン・敵軍ターンで分かれるXCOM式ではなく,味方と敵が1ユニットずつ交互に行動するターン制を採用している点にある。
1手ごとに状況が変わるため,「次にどのユニットを動かすか」という判断そのものが重い意味を持つわけだ。
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戦闘では制圧射撃(サプレッション)が重要な役割を果たしており,命中しなくても射撃を浴びせることで敵のAPを削り,行動を制限できる。
制圧で敵を足止めしている間に別の分隊を側面に回り込ませる,という連携が基本の立ち回りになる。
マップにはXCOMのように遮蔽物が点在しており,カバーを取りながら前進し,高低差や射線を意識して陣取りを進めていくのだ。
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戦闘の外では,母艦「インペタス」での部隊運用がもうひとつの柱になっている。分隊の編成や装備の付け替え,母艦施設のアップグレード,ブラックマーケットでの売買をここで行う。
ミッションは「オペレーション」というまとまりで構成され,1つのオペレーションに2〜3戦が含まれる。
オペレーション中に負った損害は次の戦闘にそのまま引き継がれるため,序盤から被害を抑えて戦う判断が求められる。
どの惑星の救援要請を受けるかによって勢力との関係値が変動し,手に入る装備やキャンペーンの展開にも影響が出る仕組みだ。
1手ごとに揺れる戦場の主導権
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1ユニットずつ交互に動かすターン制の採用により,1体を動かすたびに敵も1体動く。このテンポが独特の緊張感を生んでいる。
まとめて動かして一斉射撃という定番の戦法が通じず,「この1手で何を優先するか」を毎回突きつけられる。
制圧射撃で敵を抑えるか,味方を前進させるか,回り込みに人を割くか。チェスのように1手の重みがのしかかる設計だ。
消耗が積み重なるオペレーション制
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ミッション単発ではなく,複数戦を連続でこなすオペレーション制が本作のキャンペーンを支えている。負傷した兵士はそのまま次の戦闘に持ち越されるため,1戦目で無理をすると2戦目で手詰まりになる。
リソース管理と撤退判断が問われる「Battle Brothers」譲りの厳しさが,ここにしっかり息づいている。
歩兵と車両が絡み合う編成の幅
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本作では歩兵分隊だけでなく,車両やメックも同じ戦場に投入できる。車両に兵士を乗せて前線まで運んだり,車両そのものを遮蔽物として使ったりと,歩兵と機甲の連携が戦術の幅を大きく広げている。
分隊はリーダーの選択とパーク構成で偵察特化や重火器支援など役割を尖らせることができ,ポイント制の編成と合わせて自分だけの部隊を組み上げる楽しさがある。
「MENACE」は,交互手番と制圧射撃を軸にした緊迫感のある戦闘と,消耗を管理しながらオペレーションを回すキャンペーン構造が噛み合った,骨太なタクティカルRPGだ。
早期アクセスの段階ではあるものの,戦術パートの手応えはすでにかなりのもので,「Battle Brothers」の系譜らしい歯ごたえが味わえる。チュートリアルは控えめで,このジャンルに慣れていないと序盤は戸惑う場面もあるかもしれないが,仕組みが分かってくると1手ごとの判断が楽しくなってくるはずだ。
XCOMや「Battle Brothers」のような硬派なターン制タクティクスが好きで,損害の重さも含めて楽しめるプレイヤーにおすすめしたい一作といえるだろう。
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