連載
麻雀牌でデッキを組み,風水の力でスコアを爆発させる「風水ニャン牌」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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「気」の流れを読み,牌を積み重ね,吉と凶の境界線を渡り歩く。風水ニャン術師として挑むその一局は,ランダムに生まれるシナジーの中で毎回その姿を変える。
運命は,牌の組み合わせとともに,少しずつ形作られていく。
本日は,Wavebreak Studioが開発する「風水ニャン牌」を紹介しよう。本作は風水と麻雀を題材にしたデッキ構築型のローグライトだ。
プレイヤーは「風水ニャン術師」として,猫たちが跋扈する卓に挑み,麻雀牌の組み合わせでスコアを稼ぎながらランを駆け抜けていく。
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このゲームの特徴は,麻雀の牌を使いながら,完全な役を揃えなくてもスコアが稼げるところにある。プレイヤーは常に14枚の手牌を持ち,そこから対子・チー・ポンといった組み合わせを作って得点していく。
役を完成させればスコアは伸びるが,部分的な組み合わせの積み重ねだけでも十分に戦える設計のため,麻雀を知らなくても遊べる。
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ただし麻雀らしく放銃の概念もあり,ドラ牌を切ってしまうと目標スコアが30%上乗せされてしまう。牌の切り方にも注意が必要だ。一方で,牌効率や形の読みが得点に直結するため,麻雀の素養がある人ほど面白さが増す作りになっている。
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スコアに倍率を乗せる仕組みが,180種類以上の風水宝物だ。宝物は卓の八方位(東西南北と斜めの方向)に配置し,それぞれの向きに応じた吉・凶効果を発動させる。
宝物にはそれぞれ適した方位があり,スペースの都合で別の方位に置かざるを得ない場合,ボーナスと一緒にデメリットも発生してしまう。「それでも置く価値があるか」を判断する必要があるため,単純なパッシブ効果の積み上げではなく,配置を考える別種のパズルとしても機能している。
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さらに30種類以上の化身カード(スキルカード)を使えば,手牌の入れ替えやコピー・変換といった操作が可能になり,スコア爆発のコンボを組むことができる。
ランは短めで,「敵猫ごとに設定されたターン数以内に目標スコアを達成する」という繰り返しだ。敵・宝物・イベントの構成はランごとにランダムで変化し,毎回異なるシナジーを試す構造になっている。
クリアすると新たな宝物やデッキ,上位難度がアンロックされ,次回のランの選択肢が広がっていく。
宝物の取捨選択がビルドを決める
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180種類以上の風水宝物にはそれぞれ効果が決まっており,ランの中で少しずつ取得しながらビルドを組んでいく。ただし配置できるスペースは八方位に限られており,置き場所によってはデメリットが発動してしまう。
この宝物は欲しいが,適した方位が埋まっている。そうした状況で何を優先し何を諦めるかという判断が積み重なって,ランごとに異なる方向性のビルドが生まれる。
アガリ不要の麻雀パズル
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リーチ麻雀とは異なり,アガリの形に持っていく必要ない。14枚の手牌から対子・チー・ポンをいかに効率よく作るかが問われ,「牌効率」の感覚が得点に直結する。麻雀のルールを知らなくても遊べる設計になっている一方,牌の組み合わせの読みが深いほどスコアが伸びる余地があり,麻雀経験者にも手応えがある。
化身カードがデッキを永続的に変える
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30種類以上の化身カードには,手牌の牌をすべて中に変えたり,ドラに変換したりといった強力な効果がある。
そして重要なのは,変換された牌はその後も元に戻らず,デッキにそのまま定着するという点だ。化身カードを重ねて使うほどデッキの質が底上げされていき,ランの後半になるにつれてスコアが跳ね上がる瞬間が生まれる。
また,スキルカードを使えば手牌の中の1枚をカードに指定された牌に変えることができ,これも永続的に反映される。化身カードとスキルカードを組み合わせることで,デッキをじわじわと理想の形に近づけていくのが,このゲームのビルド構築の面白さだ。どのタイミングでどのカードを使うかが,ビルドの仕上がりを大きく左右する。
本作は,「Balatro」に麻雀と風水を乗せたらどうなるかという発想を,きちんと遊べるゲームとして仕上げた一本だ。
1ランは短く,操作もドラッグ&ドロップ中心でとっつきやすい。麻雀を知っている人ならば牌効率の感覚がそのまま活かせるし,知らない人でも役の組み合わせパズルとして楽しめる。短時間でサクサクとビルドを試したい人や,ローグライト系スコアアタックが好きな人に向いている作品だ。
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