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具材を切って弁当箱にぴったり詰めるパズルゲーム「Bento Blocks」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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肉巻きアスパラ,エビ,プチトマト。それらを包丁でスパッと切り分け,小さな弁当箱のマス目にひとつずつ詰めていく。
隙間なく,無駄なく,美しく。たったそれだけのことが,こんなにも頭を使うとは。
本日は,Sometimesが手掛ける「Bento Blocks」を紹介しよう。本作は日本のお弁当作りをテーマにしたパズルゲームだ。プレイヤーはさまざまな食材ブロックを包丁で切り分け,弁当箱のマス目にぴったり収めていく。
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このゲームの特徴は,「切る」と「詰める」の2ステップで構成されたシンプルな操作にある。包丁のラインをドラッグして具材を切り,切り分けたブロックをドラッグ&ドロップで弁当箱へ配置する。それだけだ。
しかし,具材は基本的に回転できず向きが固定されているため,「どこに刃を入れるか」がそのまま勝負の分かれ目になる。
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評価の基準は「カット数」だ。各ステージには理想のカット数が設定されており,少ない回数で弁当箱を隙間なく埋めるほど星の数が増える。
最大の星3を獲得するには,複数の具材をまとめて一刀で切ったり,2回のカットでL字型や十字型を作り出すなど,手数を最適化する工夫が求められる。星の累計数に応じて新しいコースが開放される仕組みなので,先へ進むためにも星の獲得は意識したいところだ。
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配置のルールもわかりやすい。弁当箱には具材の下書きがあらかじめ描かれており,プレイヤーは具材がのったブロックを下書きに合うよう配置していく。
どこに包丁を入れれば下書きどおりの形が作れるのかを逆算するのが,このパズルの本質だ。ステージが進むと弁当箱の中に仕切りが登場するなど,条件が少しずつ増えていく。180以上のステージが用意されており,全編を通じて発想の切り替えを要求される。
いろいろと考えさせられる「一刀」
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Bento Blocksの面白さは,包丁を一回引くだけの行為にどれだけの意味が詰まっているかにある。複数の具材を一列に並べて1ラインでまとめて切る,あるいは縦横2回のカットで必要な形を正確に作り出す。一手ごとに「この切り方でいいのか」を問われる作りは,手軽に見えて歯ごたえがあるのだ。
制約が加わるほど面白く
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序盤はカット方向が縦や横に固定されたステージから始まり,進めていくうちにカット方向を回転できるようになる。弁当箱の仕切りや形状の変化も加わり,同じ「切って詰める」だけなのに,条件が変わると頭の使い方がガラッと変わるのが面白い。
ストレスのない試行錯誤
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タイム制限なし,一手戻しとリスタートがいつでも可能。BGMも穏やかで,失敗してもペナルティはない。この快適な環境だからこそ,「あと1カット減らせないか」と自然に試したくなる。リラックスして遊ぶもよし,全ステージ星3のコンプリートを目指すもよし。間口の広さと奥行きをうまく両立させている。
Bento Blocksは,「切る」と「詰める」というごく単純な操作だけで成り立つパズルゲームでありながら,カット数の最適化という一点において,プレイヤーに何度も頭をひねらせる。
ルール変化の幅が広く,180を超えるステージを飽きずに遊べる構成力も見事だ。「パズルは好きだが,時間に追われるのは苦手」という人にはうってつけの一本である。日本のお弁当という親しみやすい題材もあいまって,パズルゲームの経験を問わず手に取りやすい作品といえるだろう。
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