連載
ビルドの試行錯誤で殲滅力をあげていくやりこみ型のタワーディフェンス「Tangy TD」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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剣で道を塞ぐ者,弓で狙い撃つ者,傷を癒やす者。少女タンジーは杖を握りしめ,今日もまた戦場に降り立つ。
与えられた武器と知恵だけを頼りに,終わりなき波を乗り越えるために。
本日は,Cakezが手掛ける「Tangy TD」を紹介しよう。本作は魔女の少女タンジーを主人公にしたローグライトタワーディフェンスゲームだ。プレイヤーはタンジーを操作しながらマップ上にユニットを配置し,押し寄せる敵のウェーブを捌いていく。
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このゲームの特徴は,タワーディフェンスでありながら「ビルドを組む」ことに重きを置いた設計にある。
ユニットはDefender(前衛で敵を足止めするタンク役),Archer(後衛から射撃するダメージ担当),Healer(回復や支援を行うサポート役)の3クラスに分かれており,それぞれに明確な役割がある。
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これらのユニットに100種類以上あるアイテムを装備させることで,攻撃速度やクリティカル率,射程,ノックバックといったステータスを細かく調整できるわけだ。
アイテム同士を合成して上位版を作ることもでき,「攻撃速度に特化したアーチャー」や「倒れないタンク」など,毎回のランで異なるビルドを試す余地が大きい。
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もう一つ見逃せないのが,プレイヤーキャラであるタンジー自身も戦闘に参加する点だ。タンジーは手動で移動・攻撃・スキル使用ができ,ユニットの自動攻撃と合わせた二軸の戦闘が本作の柱になっている。
ウェーブの合間には新たなユニットの追加配置やアイテムの付け替えを行い,ビルドを練り直す。そしてランが終われば,稼いだスキルポイントをクラスごとの巨大なスキルツリーに振り,次のランに向けた恒久的な強化を進めていく。
ラン内のビルド構築とランをまたいだ成長,この二重の育成ループが本作の骨格となっているのだ。
アイテム合成で広がるビルドの幅
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本作のアイテムはほぼすべてのクラスに装備できるうえ,合成で上位版を作れる。
たとえばヒーラーに攻撃寄りの装備を集中させれば,回復しながら火力も出せるビルドが成立する。どのユニットに何を集めるかという判断がランごとに変わるし,レアな装備を引いた瞬間に殲滅力が跳ね上がる快感もある。この「配り方の悩み」と「当たりを引いたときの爆発力」が,繰り返し遊びたくなる理由だろう。
見ているだけじゃないTD
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一般にタワーディフェンスといえば,配置したら見守るのが基本だ。しかし本作では,プレイヤーが操作するタンジー自身が前線に出て殴ることも,後方からバフに徹することもできる。
さらにタンジーはユニットを持ち上げて別の場所に置き直すこともでき,戦況に応じた配置の組み替えが可能だ。タンジー向けの装備やスキルも用意されており,「自分がどう動くか」もビルドの一部になっている。
スキルツリーにやりこみ
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ランをこなすたびに得られるスキルポイントを,クラスごとのスキルツリーに振っていく。攻撃系・防御系・補助系と枝分かれしており,「アーチャーの火力だけを極端に伸ばす」といった尖った育成方針も取れる。
しかもクリア済みのステージやそのエンドレスモードを繰り返してもスキルポイントは手に入るので,先のステージで行き詰まったら手前に戻ってポイントを稼ぎ,スキルツリーを伸ばしてから再挑戦するという進め方ができる。
「Tangy TD」は,タワーディフェンスの配置パズルに,装備ビルドの吟味とアクション操作を載せた,かなり濃い一作だ。100種以上のアイテムとクラスごとのスキルツリーが生み出す組み合わせは膨大で,「次はこのビルドを試そう」という気持ちが途切れない。
見た目のかわいらしさに反してウェーブの圧は厳しく,配置やビルドの詰めが甘いとあっさり崩壊する歯ごたえも備えている。数値をいじり倒してビルドを研究するのが好きなプレイヤーに,とくに勧めたい一本だ。
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