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MicrosoftがNokiaのデバイス部門を買収すると発表。特許や地図サービスも含む総額7126億円の投資
今回の買収により,MicrosoftはNokiaの携帯電話とスマートデバイスのビジネス部門に加えて,これらを設計するデザインチーム,Nokiaの製造設備,サポートなど,関連する事業を丸ごと取得する。これらの部門に所属するNokiaの従業員約3万2000人は,この買収によりMicrosoftに移籍することになるという。よって,NokiaのWindows Phone 8搭載スマートフォン「Lumia」シリーズも,買収が完了する2014年には,Microsoft自身の製品として販売されることになるわけだ。
なお,NokiaがQualcommと結んでいる長期的な特許ライセンス契約もMicrosoftに移行することになるとのこと。MicrosoftはWindows PhoneやWindows RTでQualcommと協力関係にあるので,これが問題になることはなさそうに思える。
Nokiaはかつて世界最大の携帯電話メーカーとして知られていたものの,iPhoneやAndroidスマートフォンの勢いに押されて,急激にシェアを落としていた。そこで2011年にMicrosoftとパートナーシップを組み,Windows Phone 8搭載スマートフォンの筆頭メーカーとしてビジネスを展開していたものの,今のところは,NokiaとWindows Phoneのシェア拡大が順調に推移しているとは言い難い状況だ。
一方のMicrosoftは,2013年7月に大規模な組織改編を発表し,デバイスとサービスの企業へと変革していこうとしている。Nokiaの端末事業を買収することで,デバイスの大きな柱であるスマートフォンの製造と販売もMicrosoft自身が取り組むことになるわけで,Windows Phoneの展開が加速されていくと期待できる。
今のところ,日本ではWindows Phone 8搭載スマートフォンはリリースすらされていない状況にある。しかし,Microsoft自身が端末を手がけることになれば,Win
2013年9月3日13時40分に更新しました。
Microsoftによるプレスリリース(英語)
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