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Naconを巡る経営危機が深刻化。傘下スタジオや技術部門が司法再建手続きを申請,事業継続を模索
Naconは,2026年2月末に同社の親会社であるBigben Interactiveの債券返済の滞りを受けて,司法再建手続きを始めている(関連記事)。
その傘下にあるSpiders,Kylotonn,Cyanide Studio,さらに技術部門のNacon Techまでもが,リール・メトロポール商事裁判所(Commercial Court of Lille Métropole)に対して同様の手続きを申請したことが明らかになった。
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これは事実上の経営破綻に近い状態だが,即座の倒産・清算を意味するものではなく,フランスの法律内で裁判所の管理下に置かれて債務を整理し,事業の継続を目指すステップだ。
しかし,約300人にのぼる従業員への給与支払いが一時停止したことが報じられるなど,現場の混乱は避けられない状況にある。約4300万ユーロの債務返済が困難になった結果として,開発スタジオの運営資金までが底を突くという連鎖的な事態となっている。
Naconは,独特の世界観を持つRPGや,ニッチながら熱狂的なファンを持つシミュレーションゲームを手がけるスタジオを多く抱える,AAタイトルを産出する中堅デベロッパとして知られる。
今回の再建手続きには,早期アクセス版がリリースされたばかりの「グリードフォール:滅びゆく世界」を手がけるSpiders,レーシングシム「Test Drive Unlimited Solar Crown」を運営するKylotonn(KT Racing),そしてアメフトファンタジー「Blood Bowl」シリーズで知られ,傘下のBig Bad Wolfが「Cthulhu: The Cosmic Abyss」を開発中のCyanide Studioに加え,技術開発やモーションキャプチャ・アニメーションの制作を手がけてきたNacon Techも含まれている。
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同国法によると,この司法手続きにより最大18か月間の観察期間が設けられる。この期間中は既存の負債が凍結され,債務の削減や返済計画を練り直しなど事業の立て直しが図られる。
その一環として不採算部門の閉鎖や人員削減,あるいは保有しているIP(知的財産権)やスタジオ自体の売却など,痛みを伴う大幅なリストラが行われる可能性が非常に高い。
Naconには16スタジオに1000人以上の従業員が働いているとされるが,その将来は現時点では不透明な状態で,今後の具体的な再建計画の発表に注目が集まる。
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