ロフトベッドを備えた簡易防音室が川上産業ブースに登場。年齢制限が必要な展示スペース向けの提案も［TGS2024］

　ボイスチャットやゲームの実況配信の普及により，ゲーマーの間でもニーズが高まっている防音アイテムは，東京ゲームショウでも年々注目度が増しているジャンルだ。緩衝材「プチプチ」のメーカーである川上産業は，東京ゲームショウ2024（以下，TGS 2024）にブース出展し，簡易防音室「ONE-Z」の新製品を展示していた。何かと騒がしいTGS 2024の会場内でも外部の音がほどんど聞こえない遮音性の高さを体験できる。

川上産業ブース

　今回新たに展示していたのは，天井部分にロフトベッドを備えた「ONE-Z loft」だ。既存製品と比べて，奥行きと高さが減ったことで，より省スペースとなり秘密基地感が増した。素材は既存製品と同じプラパール（ポリプロピレン）で，工具不要で組み立てられる点も変わらない。
　同社公式ストアにおける税込価格は，16万5000円となっている。

ONE-Z loft。高さはないため，室内におけるチェアは座椅子タイプまでとなる

室内の構造は通常のONE-Zとそれほど大きく変わらない

換気用ファンの取付口は前後に2つずつ用意されている

　また，川上産業ブースでは，VTuberの獅子神レオナさんとコラボしたコーナーやゲーム実況者向けのデモ展示も行われていた。デモ展示で使われていた防音室は，側面の一部分に透明パネルを採用しており，室内の様子が分かるようになっている。軽量で組み立てやすいという特徴と合わせて，イベント会場内での配信スペースとして利用するのもありだろう。

獅子神レオナさんとのコラボ展示

配信者向けのデモ展示。側面が透明で内部が見えるため，イベント会場の配信ブースとして使えそうだ

　展示の中には，年齢確認を求められるものあった。防音室内で試遊できたのは，ゾンビパラダイスアクションゲームの「デッドライジング デラックスリマスター」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）。本作はCEROレーティングが「Z」なので，試遊場所をゾーニングニングする必要がある。
　しかし，ONE-Zのような防音室を利用すれば，簡単にゾーニングできるだけでなく，ゲーマーも周囲の目を気にせず，騒音の少ない環境で試遊に集中できる。

年齢確認の案内がちゃんとあった

室内はライトアップされているだけで，通常のONE-Z室内と変わらない

　こうした年齢制限が必要な環境を含めて，周囲の目や騒音が気になる場所におけるデモスペースの試遊に，ONE-Zのような簡易防音室を利用するのは納得感がある。今後われわれもさまざまなイベントで，その恩恵を受けるかもしれない。

川上産業のONE-Z loft製品情報ページ

4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧