ニュース
アメリカン・マギー氏の最新作「OZombie」がKickstarterで出資募集開始。“オズ”の世界でゾンビが反乱を開始する
マギー氏と言えば,「アリス マッドネス リターンズ」や「Akaneiro: Demon Hunters」など,童話の世界をベースに,ダークで奇抜な世界観を生み出すことで知られているクリエイターだ。最新作のモチーフに選んだ「オズの魔法使い」は,まだモノクロ映画が一般的だった1933年にテクニカラーを利用して,歴史に残るファミリー映画となった同名映画が有名だが,その原作はライマン・フランク・ボーム氏が残した全14冊の長編小説である。そして,OZombieは小説の世界観にマギー氏らしいアイデアを散りばめたものになるという。
OZombieの主人公は,小説や映画と同じドロシーという名を持つ少女。だが,カンザスから“オズの魔法の国”に迷い込んだ初代ドロシーではなく,その曾々孫にあたる。彼女の乗った船が嵐で遭難して,オズに打ち上げられたところ,「脳を手に入れること」に取り付かれたカカシが世界のほとんどを掌握していたという設定だ。原作にも登場する神々が重要な役目を担うとのことだが,農業の神 Kernはすでにカカシの手で亡き者にされ,森林の神 Akと,海洋の神 Boも窮地に追い込まれていた。
オズのほとんどの住人はカカシに脳を奪われて,考えることを止め,ゾンビのように無気力で言われるがままに生きている。ドロシーはそんなオズの国々を巡り,必死に抵抗を続けるブリキの木こりやライオンたちを仲間にしていく。彼女の目的は,小説のテーマでもある社会的責任や自己の尊厳といったものを,もう一度住人たちに学ばせ,カカシに対抗していくこと。意外に深い意味を持ったストーリーになっているようだ。
ゲームエンジンは「Unity 3D」を採用しており,プラットフォームはPC,Mac,Linux,そしてタブレット端末向けに開発が進められている。リリース時期は2015年3月を予定しているとのことで、「ゴス・アリス」に変わって「スチームパンク・ドロシー」が活躍する姿が見られるのはだいぶ先の話になりそうだ。
Kickstarter「OZombie」
「OZombie」公式サイト
- この記事のURL: