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最終回を迎えた「ペルソナストーカー倶楽部V」。磯村知美さん,マフィア梶田さんの2人に,放送を終えた感想や3年間の思いを聞いた
「ニコニコ動画」と「FRESH!」(フレッシュ!)のアトラスチャンネルで生配信された最終回「ペルソナストーカー倶楽部V 世紀末覇者先輩とシメる最終回サラダバーSP」には,「ペルソナ5」(PS4 / PS3)の新島 真役を担当した声優の佐藤利奈さんがスペシャルゲストとして登場。「ふつおた」トークやアトラスチームが視聴者の疑問に答える「なるほどなーS.E.E.S.」,ペルソナ楽曲の空耳を実写映像やイラストで紹介する「ペル空耳劇場」で盛り上がった。
また,「ペルソナ5」の主人公役を担当した声優の福山 潤さんや,「ペルソナ5」クリエイティブプロデューサー/ディレクターの橋野 桂氏など,「ペルソナ」シリーズに関わる人達からのメッセージも多数紹介。さらにMCの磯村知美さん,マフィア梶田さんとも親交が深く,「ペルソナ」を含むアトラスゲームの熱心なファンとして知られる,とある「ペルソナ5」出演者がシークレットゲストとして登場するなど,最終回にふさわしい盛りだくさんな内容の放送となった。
さらに2017年8月2日に横浜アリーナで開催される「ペルソナ」シリーズの大型音楽ライブなど,今後の「ペルソナ」シリーズ展開も発表されたこの放送。見逃したという人も「ニコニコ動画」のタイムシフトや「FRESH!」で視聴できるので,配信期間を「最終回視聴者プレゼント」の情報と合わせて公式サイトで確認しておこう。
なお,2014年3月27日公開の第2回から2016年4月28日公開の第26回までのアーカイブ配信は,2017年3月31日で終了している。販売中の映像商品「PERSORA AWARDS -FULL STALKING BOX-」「PERSORA AWARDS 2 -20th AMBASSADOR BOX-」に収録されているので,過去回を見直したいという人はこちらで視聴しよう。
今回4Gamerは,収録現場にお邪魔して,“卒業”の時を迎えた(?)磯村知美さん,マフィア梶田さんの2人に放送終了後のインタビューを行ってきたので,本稿の最後にお届けしよう。
本放送を視聴後に読むと2人の思いがさらに伝わると思うので,未視聴の人は先にタイムシフト視聴をしておくのがオススメだ。
ペルソナストーカー倶楽部V 公式サイト
磯村知美さん,マフィア梶田さんインタビュー
4Gamer:
3年間お疲れさまでした。放送を終えた感想や,番組への思いをお聞かせください。
磯村さん:
最終回のおたより募集で思っていた以上の反響いただいて,とても嬉しかったです。なんだか長年文通していた友達から,「やめるって聞いたよ!」みたいなメッセージが届いたような雰囲気もありましたね。
久しぶりに投稿してくださった人の名前を見て「まだ変わらず『ペルソナ』シリーズを好きでいてくれているんだ!」と嬉しくなったり,視聴者の皆さんそれぞれの近況を知れたりと,この番組をとおして,こんなに「ペルソナ」ファンの皆さんとコミュニケーションが取れていたんだと,感慨深かったです。
梶田さん:
この番組のMCのオファーをいただいたとき,史上初となる「ペルソナ」シリーズの公式番組,しかもそれが“ユーザーによるユーザーのための番組”にしたいというコンセプトだと聞かされたんですね。
そのとき,オファーをいただいたことは感動したんですけど「そんな大役を我々でいいのか」と思ったわけですよ。
磯村さん:
私は最初,「無理です,無理です!」って断ってましたから(笑)。
梶田さん:
そうでしたね(笑)。
それで番組が始まった当初は,視聴者のペルソナファンも「この2人は誰だ? なんでゲームのキャストでもない人が番組をやっているんだ」くらいの感じだったと思うんです。
トークや企画をお送りしているうちに「おっ,なんだ。俺ほどじゃないが,なかなか語れるじゃないか」みたいなところから,徐々に受け入れてくれるようになって。3年続いた今では,“ずっと一緒に戦ってきた戦友”みたいな気持ちになって,番組を観てくれているような感覚がありますね。
最終回のコメントを見て,否定的な意見が全然なかったんですよ。みんな別れを惜しんでくれていて。
磯村さん:
最終回の終了後アンケートの結果もよかったので,嬉しかったよね。
梶田さん:
“とても良かった”が95%なんて,なかなか出ないですよ。
放送中の視聴者の皆さんのコメントも,“阿吽の呼吸”というか,「ハイ,ここで笑ってください」とか,「ここでリアクションしてください」というようなサインを送らなくても,反応してほしいところで期待どおりのリアクションをしてくれるんですよ。
4Gamer:
私もいち視聴者として番組を視聴していましたが,回が進むごとに関係性が深まっていくように感じていました。
梶田さん:
このMAXを達成した“コープ”といったんお別れするのは忍びないですけど,今後「ペルソナ」シリーズの最新作が出たときなどに,「そういえば昔,こんな番組があったんだよ」という感じで,語り継いでくれるといいなと思いますね。
4Gamer:
バラエティとして笑える企画はもちろんなんですが,視聴者の質問にペルソナチームが答えてくれる「なるほどなーS.E.E.S.」のように,開発者の声がダイレクトに届く希少な番組でもあったと思うんです。
しかも真面目に答えつつ,ユーモアを入れたりちょっとラフな回答だったりと,堅苦しさがなくて,ちょっとほかに類を見ない公式番組だったなと思います。
磯村さん:
開発者の方も,インタビューだと構えたりするところもあると思うんですけど,ああいうノリで答えてくれるのは珍しいですよね。
梶田さん:
我々みたいな立場だからできたんだと思うんですけど,良い意味で気を使わなくていいんですよ(笑)。そのあたりがうまく作用してくれたかなと思うんです。
普通だったら聞きづらい質問も,視聴者の皆さんから届くわけですけど,それも平気で聞いちゃうという。
磯村さん:
ダメだったら切ってもらえばいいやと(笑)。
梶田さん:
ありがたいことに,アトラスもそれに極力答えてくれましたよね。思い返すと,なかなかここまで突っ込んだ情報を聞き出そうという公式番組って,ほかにはないんじゃないかなと。その結果,良い番組になったんだなと思います。
4Gamer:
良い意味で力の抜けた番組でしたが,これは大変だったというものはありますか?
磯村さん:
梶田君のは分かっているよ。あれでしょ?
梶田さん:
一番キツかったのは特典映像の収録ですよ! 本編よりもこっちの収録の方が印象に残っているくらいに(笑)。
“やるからにはデカいことやろう”という精神でやっているんで,結果的に毎回キツい収録になるんですが,でも,苦労した分観た人に楽しんでもらえているようなんで,報われていますけどね。
磯村さん:
私は毎月担当させていただいた「ペル空耳劇場」ですね。
この企画は,視聴者の皆さんから届いた投稿が,「我々だと分からないんでお願いします!」って感じで,全部私のもとに番組スタッフから送られていたんです(笑)。
それを1つ1つ聴いていくんですけど,同じ曲でもバージョンによって聴こえ方が違うこともあるんです。なので,1つの投稿でも4バージョンくらいを聴き比べることもあって,すごく時間がかかることもありました。
梶田さん:
よくやっていましたよ。あれはね,正気じゃないなと思いましたよ(笑)。
磯村さん:
最初は毎月って話じゃなかったんですよ。だったら出来そうかなと思って「やります」って言ったのに,翌月から普通に「次のネタください」って連絡がくるようになっていましたね(笑)。
「このコーナーって隔月って話でしたよね?」って返しても,「ネタください」って返答で,「あれ? 日本語がつうじないぞ」って。
梶田さん:
(笑)。人気になったからこそ,番組スタッフも毎月やらずには捨て置けないとなったんですよ,きっと。
磯村さん:
忙しいときに限って締め切りが重なることもあって大変でしたけど,でも,その分皆さんからの反響も大きかったコーナーなんで,やりがいがありました。ちょっとしたメッセージをひと言いただけただけでも,本当に頑張れましたね。
梶田さん:
「なるほどなーS.E.E.S.」もそうなんですけど,一方通行の番組にならず,視聴者が発信したものを我々がバイパス役となり,公式につなぐというパターンを確立できたのが,ほかにはないPSCならではのものではないかなと思います。
4Gamer:
“ユーザーによるユーザーのための番組”というコンセプトが,ちゃんと形になったのですね。
梶田さん:
番組の立ち上げ当初は,どんな企画を作ろうかと本当に2人で話し合いながら進めるところから始めたので,ここまでのものになったのはありがたいことです。
4Gamer:
「こんな企画がやりたかった」とか,「あの企画がまだできていない」とかはありますか?
梶田さん:
実は断ち切りになった企画は死ぬほどあるんですよ。
磯村さん:
私は,クマとコロちゃん(※)を闘わせたいって毎回言っていました。
(※)コロマル。「ペルソナ3」に登場するペルソナ使いの犬で,同作品のマスコット的存在
4Gamer:
PSCでもおなじみのクマはともかく,コロマルはどうするんですか?
磯村さん:
コロちゃん役を警察犬にお願いして,「行け! コロマル!」ってやりたかったんです。
梶田さん:
コロマルがシェパードっておかしいでしょ(笑)。
4Gamer:
あっ,クッションを腕に巻いて,警察犬に噛みつかせるみたいな,テレビのバラエティ番組で観るようなものですか(笑)。でもクマは,ペルソナの番組やイベント出演も多いので,警察犬に腕を噛みつかせるのは難しいそうですね。
磯村さん:
あとは料理企画もまだまだたくさんありましたし……。
梶田さん:
大掛かりなものだと,海外取材のようなロケ企画もありましたね。
4Gamer:
なるほど気になりますね。何かしらの形で,それらの企画が実現するのを期待しています。それでは最後に,読者や番組のファンにメッセージをいただけますでしょうか。
磯村さん:
3年間応援いただき,本当にありがとうございました!
PSCは最終回ですが,ほかの番組でもイベントでも,ドサ回りでも……ドサ回りって言うと,本当にやらされちゃうかもだけど(笑),また私と梶田君でなにか出来たらいいなと考えていますが,それも皆さんのお声次第だと思います。あと,まだまだ投稿フォームでメッセージを受け付けているので,感想をいただけると嬉しいです。
梶田さん:
番組でBlu-ray/DVD「PERSORA AWARDS 3」の発売も発表しましたが,そこで新規映像の収録もあると思うんで,実質まだ終わったという感覚ではないんですね。それが発売されて皆さんの手に渡ったところで,ようやくひと段落かなという気持ちです。
その後はどうなっていくか分からないですね。アトラスがPSCで積み上げてきたノウハウを生かして,別のパーソナリティで新番組をはじめる可能性も無きにしも非ずじゃないですか!
磯村さん:
可能性はあるよ(笑)。
梶田さん:
もしそうなったら,我々がゲストというか“先輩”として乗り込んで,最終的に番組を乗っ取るという構想も抱いてはいるんですけど(笑)。
ともあれ,我々はこれからも皆さんと同じファンの目線で活動していきますし,いろんな形で今後もコンタクトが取れると思うんで! これまでと変わらず「ペルソナ」シリーズの話をしていきましょう!
4Gamer:
本日はありがとうございました。そして本当に3年間お疲れさまでした!
磯村さん,梶田さん:
ありがとうございました!
ペルソナストーカー倶楽部V 公式サイト
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