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イオンファンタジーとグリーの共同開発による,世界初の子供向けVRゲーム「VRぶっとび!バズーカ」「VRどっかん!ブロック」体験会レポート
会場となったモーリーファンタジー品川シーサイド店には,招待された幼稚園の子供と保護者達が,初めて体験するVRゲームを大いに楽しんでいた。本稿ではその模様をお届けする。
子供向けVRゲーム機として開発されたこの2機種は,子供の目の発達に影響を与えるとされる,立体視を実現する一般的な複眼式のVR機器とは異なり,独自に開発された単眼式のVRを採用している。これはゴーグル内に配置されたミラーを使い,ディスプレイとの距離を一定以上に離すことで見やすさを向上するというもの。
もちろん立体視には対応しないが,「VRどっかん!ブロック」ではこの単眼VRを使ったHMD「VRメット」を使い,プレイヤーの顔の向きと連動した視界を提供をしている。一方の「VRぶっとび!バズーカ」では,HMD型ではなくのぞき込むゴーグルタイプを採用して,より気軽にゲームがプレイできる。
筐体はゲーム内容に合わせたポップなデザインで,後部には光り輝くVRの文字も。前方にはギャラリー用のディスプレイも設置してあって,どんなプレイをしているのかも分かる仕様だ。単眼式であるため比較的解像度も高く設定できるようで,筆者もゴーグルのほうを覗いてみたが,見やすい画面でプレイできるようだった。ちなみに筐体の開発は加賀アミューズメントの協力を得ているそうだ。
「VRぶっとび!バズーカ」は筐体中央にゴーグルが設置された回転式のバズーカで,着座したプレイヤーが砲塔を回転させて向きを変え,ゲームをプレイする仕組みだ。バズーカにはトリガーとゲーム開始時に電動で高さを調整するボタンがあり,ゲーム中に弾を撃つと機械的な振動が起こるようになっていた。
「VRどっかん!ブロック」は2人プレイが可能で,VRメットも赤と青の2色を用意。手元の操作は大きなボタン1つのみで,あとは頭の向きを変えて操作する方式だ。
重機のようなイメージでデザインされたバズーカ。ゴーグルの下にあるのは高さ調整ボタン |
かなり小さい子でも楽しめるように,バズーカはかなり下まで下がるようになっていた |
プレイヤー別の大きなボタンが1個ずつ設置。これをバンバン押してプレイする |
メットを被った小さな子供達の姿は,これまでのVRゲームではあまり見られなかった光景だ |
対象年齢は3歳以上ということで,ゲームルールは非常に簡単なものだ。「VRぶっとび!バズーカ」はプレイヤーを中心とした周囲から襲いかかってくる恐竜達を撃って吹っ飛ばしてその数を競うというもので,最後には巨大なドラゴンが登場。これを倒せればゲームクリアとなる。
「VRどっかん!ブロック」は,正しい方向を向いてボタンを押すと砲台からブロックが飛び出して,いろいろな形に組み立てられていき,より多くの形を作るのが目的となる。ともに難度は3段階から選べるが,最高の「むずかしい」でも大人なら難なくクリアできる程度のものに抑えられていた。
今回参加した子供達は,初めてのVR体験に皆「楽しい!」と声を上げ,中には「VRどっかん!ブロック」について「世界の中に入ったみたい!」と,VRゲームならではの感想もあった。想定するプレイ年齢を低めに設定している「VRどっかん!ブロック」のほうが,より反応は顕著だったようである。
今回は2機種の同時リリースとなったが,現在3機種目の「VRびっくり!スライダー」が開発中とのこと。先の2機種とは異なり,操作などが必要ないライド系の筐体で,ファンタジー世界に設置された滑り台をVRメットと可動筐体で体験できるものだ。こちらは7月の稼動となっている。
未来をあそぼう。ファンタジープロジェクト 公式サイト
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