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id Software古参メンバーであるスタジオディレクターのティム・ウィリッツ氏が退職
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印刷2019/07/19 14:24

業界動向

id Software古参メンバーであるスタジオディレクターのティム・ウィリッツ氏が退職

 id Softwareに在籍する最古参のメンバーの1人で,スタジオディレクターとして「RAGE 2」「DOOM Eternal」などの陣頭指揮をとるティム・ウィリッツ(Tim Willits)氏が,7月25日〜28日に開催されるイベント「QuakeCon 2019」を最後に退社すると,自身のTwitterアカウントで明らかにした。

 id Softwareは,プログラマーのジョン・カーマック(John Carmack)氏とゲームデザイナーのジョン・ロメロ(John Romero)氏トム・ホール(Tom Hall)氏,そしてアーティストのエイドリアン・カーマック(Adrian Carmack)氏の4人がテキサス州ダラスで1991年に立ち上げたゲームメーカーだ。1992年の「Wolfenstein 3D」,そして1993年の「DOOM」でFPSというジャンルを確立したという功績により,ゲーム史にその名前を刻んでいる。
 ウィリッツ氏は,1995年の「The Ultimate Doom」のレベルデザイナーとして入社しており,スタジオエクゼクティブディレクターのケヴィン・クラウド(Kevin Cloud)氏に続く古参メンバーとしてid Softwareのゲーム開発に長く関わってきた。

 退社の理由は述べられていないが,id SoftwareがBethesda Softworksに買収されてからちょうど10年が経過した現在も業績は好転しておらず,その責任をとったのかもしれない。2013年には,創設時から残っていたジョン・カーマック氏も退社している。
 現在の同社では「Quake Champions」の正式ローンチに向けた作業と,「DOOM Eternal」の開発が進んでいるが,これについてウィリッツ氏は,「しっかり開発が進められており,(私の退社の)影響はない」ともTwitterでコメントしている。
 ウィリッツ氏は,QuakeConで今後について語る予定だとしており,すでに行先が決まっている可能性もありそうだ。

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