業界動向
id Software古参メンバーであるスタジオディレクターのティム・ウィリッツ氏が退職
After 24 years, I’ve decided to leave id Software after QuakeCon. I’ve been extremely lucky to work with the best people in the industry on truly amazing games. QuakeCon has been an unbelievable part of my journey and I look forward to seeing everyone at the Gaylord Texan. pic.twitter.com/shX5H441py
— Tim Willits (@TimWillits) 2019年7月18日
id Softwareは,プログラマーのジョン・カーマック(John Carmack)氏とゲームデザイナーのジョン・ロメロ(John Romero)氏,トム・ホール(Tom Hall)氏,そしてアーティストのエイドリアン・カーマック(Adrian Carmack)氏の4人がテキサス州ダラスで1991年に立ち上げたゲームメーカーだ。1992年の「Wolfenstein 3D」,そして1993年の「DOOM」でFPSというジャンルを確立したという功績により,ゲーム史にその名前を刻んでいる。
ウィリッツ氏は,1995年の「The Ultimate Doom」のレベルデザイナーとして入社しており,スタジオエクゼクティブディレクターのケヴィン・クラウド(Kevin Cloud)氏に続く古参メンバーとしてid Softwareのゲーム開発に長く関わってきた。
退社の理由は述べられていないが,id SoftwareがBethesda Softworksに買収されてからちょうど10年が経過した現在も業績は好転しておらず,その責任をとったのかもしれない。2013年には,創設時から残っていたジョン・カーマック氏も退社している。
現在の同社では「Quake Champions」の正式ローンチに向けた作業と,「DOOM Eternal」の開発が進んでいるが,これについてウィリッツ氏は,「しっかり開発が進められており,(私の退社の)影響はない」ともTwitterでコメントしている。
ウィリッツ氏は,QuakeConで今後について語る予定だとしており,すでに行先が決まっている可能性もありそうだ。
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