欧州最大規模のゲームイベント，「gamescom 2020」はデジタルのみの実施に変更

　欧州最大規模の来場者数を誇るゲームイベントgamescomを運営するkoelnmesseは，新型コロナウイルスの感染拡大防止対策としてとられていたイベント禁止措置をドイツ政府が2020年8月31日まで延長したため，8月26日の開幕を予定していたgamescom 2020の実施が難しくなったと発表。代替として，デジタルのみのイベントを実施するとした。

「gamescom 2020」公式サイト

　koelnmesseは3月31日の段階で，gamescom 2020開催に向けての準備を継続することと，オンライン配信の拡張することを発表しており，4月に入ってからは関係者やプレスの登録受付を始めていた。ケルン全体で37万人を超えるファンや業界関係者が集結するという，業界屈指の規模の「夏の祭典」だけに，各方面への影響は大きいはずだ。
　代替となるデジタル/オンラインイベントの詳細は現時点では決定しておらず，今後，早急に準備を進めていくという。

　6月に開催される予定だったE3 2020がすでにキャンセルされているのに加え，7月のSan Diego Comic-Con，さらに8月のQuakeCon 2020の中止も決定。ChinaJoyや「東京ゲームショウ 2020」などについては今のところ発表はないが，年末商戦に向けてプロモーションを進めようとしていたゲームメーカーの販売戦略にも大きな変更を強いることになりそうだ。

! Even though not all details are known at present, the nationwide ban on major events until the end of August will also affect the planning for #gamescom2020. Furthermore: gamescom 2020 will definitely take place digitally! We will provide further information shortly. !

— gamescom (@gamescom) April 15, 2020