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gamescom 2020に合わせて「Indie Arena Booth Online」がオープン。195社のデベロッパが集い,123作のデモがリリース
「Indie Arena Booth」公式サイト
大きなゲームイベントに参加すると良く見かける「Indie Arena Booth」は,出展スペースを購入できない独立系デベロッパたちをサポートするために用意されるもの。スポンサーがつき,試遊台をぎっしりと並べて行われるのが通例だ。
特徴ある作品の前には多くの参加者がひしめき合ったり,開発者同士が談笑しながらコミュニケーションを取ったり,もしくはTシャツや過去作品の販売などで渡航費を用立てたりと,どこかカオスな雰囲気で,夏祭りの屋台通りのような印象もある。筆者もイベント取材中に暇を見つけてはうろつき回り,“ダイヤの原石”を見つけ出すのが楽しみになっている。
今年のgamescomのIndie Arena Boothは,新型コロナウイルス感染症によりオンライン化されることになったものの,ヨーロッパ内外の55か国から195社の独立系デベロッパが集う,非常に大きな規模のイベントとなった。スポンサーには,ドイツ政府の交通・デジタルインフラ省や,ヨーロッパ連合の文化振興事業の一環であるEuropean Union Creative Mediaをはじめ,UbisoftやUnity 3D,Steam,GoG.com,Twitchといった名だたる企業・団体が名を連ねている。
また,Steamでも特設サイトが公開された。ここでは185作品がフィーチャーされており,123作にも及ぶインディゲームのプレイアブルデモが入手可能。そのプレイを紹介したりファンからの質問に開発者が答えたりといったライブストリーミングもひっきりなしにおこなれている。
4Gamerで紹介したことのあるタイトルを挙げるだけでも,マリオネットの少女が主人公の人形劇風アドベンチャーの「A Juggler’s Tale」,台湾で開発されているプラットフォームアクション「Vigil: The Longest Night」,火星での定住化を題材にしたストラテジー「Per Aspera」,スパイとオペレーターに分かれてミッションを行うCo-op型パズルアクション「Operation: Tango」,膨大な敵が攻め寄せてくる「The Riftbreaker」,サイバーパンク系アクションRPGの「Gamedec」,ロックマンを彷彿とさせる「30XX」,逃避行を続ける男女を描く「Haven」,そしてビッグバンと恋愛を掛け合わせた異色作「Genesis Noir」などがあり,ほかにも気になる作品がわんさか公開中だ。
出展タイトルの中には「Orwell」や「コーヒートーク」のように,発売済みのものも少なからずあるが,これを機会にできるだけ多くのタイトルに触れて,自分好みのものがあればウィッシュリストに追加しておくのがいいだろう。
また,ライブストリーミングを見て,(言葉は分からなくても)ゲームプレイの様子や開発者の思いを感じ取るだけでも,作品に興味を持てるのではないだろうか。
「Indie Arena Booth」公式サイト
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