ジャレコの「ファンタズム」が30年の時を超えて帰ってきた。Limited Run Gamesがゲームボーイ向けROMの予約受付を開始

　北米のパブリッシャLimited Run Gamesは，レトロゲームの製造・再販を行うRetro-BitのROMカートリッジ「ファンタズム」（英題：Avenging Spirit）をリリースすると発表し，予約受付を開始した。
　価格は44.99ドルで，対応プラットフォームはゲームボーイと，その互換機。予約受付は日本時間の2022年7月4日に終了し，製品は現在製造中で，通常は，受注終了後8〜9か月で出荷されるとのこと。シッピングリストでは，送り先に「日本」も選べるので，日本からの購入も可能であるようだ。

Avenging Spirit has come back to life!

This retro re-release features restored endings and a glow-in-the-dark Game Boy Cart!

Now available on our Distro Line! Pre-order today: https://t.co/nptEaRRlnN pic.twitter.com/g9eKMauMI6

— Limited Run Games (@LimitedRunGames) May 31, 2022

　「ファンタズム」は，1991年に稼働を開始したジャレコの横スクロールアクションで，ゲームボーイ版は1992年にリリースされている。2011年にはニンテンドー3DSの「バーチャルコンソール」で配信が始まっている（関連記事）。


　アーケード版は，方向キーと攻撃およびジャンプボタンを使って敵を倒していくというシンプルなアクションゲームだった。主人公はギャングに殺されて霊体になった存在で，システム的に残機の概念がなく，ギャングや吸血鬼，ロボットなど，敵として登場するキャラクターに憑依して，そのエネルギーを消費することになる。エネルギーがなくなれば，ゲームオーバーだ。
　ゲームボーイ版は，グラフィックスやアニメーションの修正が施され，憑依中に肉体から離脱できるといった新機能が追加されており，北米やヨーロッパでは，流通量の少なさや，こうした修正から，ゲームボーイ版ROMにプレミアム価格が付いているという。


　Retro-Bit Publishingによれば，新たに発売される「ファンタズム」は，英語への翻訳が行われたほか，欠落していたエンディング画面が復元されたそうだ。詳しくは，Limited Run Gamesの公式サイトをチェックしてほしい。

Limited Run Games「Avenging Spirit」予約受付ページ

Retro-Bit Publishing「Avenging Spirit」製品紹介ページ